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2006年01月20日

頑張れ、受験生!

 明日は大学入試センター試験の初日。日本中で、緊張している受験生やそのご家族の方も多いことでしょうね。月並みな言葉ですが、持てる力をフルに発揮してベストを尽くして下さい。応援しています!

 それにしてもお天気が心配。東京などでも雪になるとか。会場へ向かう交通に支障がでなければいいですが・・。ニュースでは、もしも会場行きのバスが交通渋滞などでうまく運行できないときには、パトカーの先導も依頼するのだとか。まるで韓国の大学入試風景のようですね。

 センター試験には、今年から英語のリスニング能力も試されることになりました。これも受験生にとってはプレッシャーになっているでしょうね。学校の英語教育は、書いてある英文を読んで訳させたり、文法を覚えさせたりが中心です。英語で会話ができるようにするような取り組みは、あまり行われていません。“役に立つ英語教育”が求められているからということなのでしょうが、それに対応する授業を受けていないし、トレーニングを受けていない高校生が大半でしょうから、無理な注文という気もします。

 大学側が求めるレベルと、実際の行われている教育内容にはそうとう開きがあるように思いますが、その狭間で困惑し、大変な思いをするのは当の生徒たちです。あるいは、文部科学省の作る指導要領が数年おきに変わり、それに振り回されるのもやはり子どもたちです。「ゆとり教育」と称して作られた教育プログラムによって、子どもたちはずいぶんと影響を受けてきました。それがまた数年先には変更になるというのですから、いったい日本の教育をどうしようというのでしょうか。

 センター試験の前身は「共通一次試験」と言っていました。私が大学に入ったあと数年してからできた制度です。それまではそれぞれの国立大学がバラバラに入学試験をしていたわけですが、それを共通した試験で判定しようとして作られたものです。確か最初の構想(?)では、共通一次試験だけにしようということだったのではないかと思います。しかし、現実には各大学での二次試験は変わらずに存在してい、受験生は二重の負担を強いられています。何のための共通一次試験、あるいはセンター試験なのか、よく分かりません。

 また、数十万人もの受験生が受けるために、採点の容易さが求められ、マークシート方式の試験になりました。日本で初めて本格的に取り入れられた試験法方法です。じっくり考える能力よりも、短時間に多くの回答を作り上げる能力が求められるようになりました。それがその後の大学生の質に大きく影響を与えています。建前として「共通試験」を作るために、内容を吟味せずに導入された、というのが私の印象です。

 そんなことをブツブツと言っていても、受験生の気持ちが晴れるわけでも、プレッシャーがなくなるわけでもありません。明日と明後日は、どうかお天気が良くなり、受験生の皆さんが気持ちよく試験に臨めることを祈っています。

 受験生、頑張れ!!

※今日もまたこの「院長ブログ」を改造しています。本文と右サイドが白い地で、文字通り「色気」がなかったので、色を付けてみました。あまりどぎつくない色にしてみたのですが、いい感じになったでしょうか。リンクの表示もアンダーラインがうるさかったので表示されないようにしてみました。院長の苦心の作です(^_^;)

投稿者 tsukada : 2006年01月20日 20:45

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