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2005年05月05日

明日から診療再開

今日でGWの3連休が終わって、明日からはまた普通の日々。
といっても明日もまた休みで、その後の週末ももともと休日になっている方もおられるんですよね。
長いと10連休。
いいですね。
もっとも、私にはそんなに休みがあっても、することがないので、適度に休めればそれで十分。
明日からまた外来、がんばりましょう。

昨日の休日診療所は、思った以上の混み方でした。
午前と午後の診療時間中、ほとんどとぎれることなく患者さんがこられていました。
いつもの医院で、いつものスタッフと一緒に、いつもの薬を使えて、いつものとおり処置や検査ができるのであれば、多少患者さんが多くても苦になることはありません。
でも、いつもと全く違う環境での診療にはそうとう無理があります。
小児科医としてできることはもっといろいろとあるのですが、なかなか思うとおりにできません。
もどかしい限りです。

休日などの救急外来を、このような「休日診療所」を作って行う方法のほかに、地域内の診療所や病院が持ち回りで診療するという方法もあります。
病医院が少ない地域では、この方法も行われています。
ふだんと同じところで診療するわけですので、医者としては楽な方法です。
そうとう患者さんが多くても対応できますし、ストレスなく診療することもできそうです。

しかし、この方法ではスタッフ確保の問題があります。
普通の診療の他に、休日などに仕事をしてもらうことになります。
多少の時間外であれば「超勤手当」でカバーできそうです。
でも、休日となるとその代休が必要。
それは普通の診療している日を休むということになるので、その分、診療体制が手薄になりかねません。
そうならないうようにするためには、スタッフの採用に余裕をもたないといけないわけですが、経営的な問題も考慮しないわけにはいきません。

何よりの問題は、休日などでも働いてくれるスタッフを確保できるかどうかということかもしれません。
世の中「週休2日」が定着してきているとはいえ、小児科外来を日曜のほかに土曜も休みにしてしまうのは、どうも無理なようです。
とうぜん休みは必要ですが、せめて“連休”にならないようにしておいてほしい、というのが、ほとんどの親御さんのお気持ちでしょう。
そんなことを考えると、毎週土曜に勤務してもらっているだけでも、社会一般の中ではがんばっているほうだとして良いのではないでしょうか。
それに加えて日曜や祝日も勤務についてくれとは、なかなか言えないですね。

ということで、小規模零細企業である開業小児科医の“経営者”としての苦労はたえないというお話でした。

投稿者 tsukada : 2005年05月05日 20:57