けいれんをおこした時の対処

痙攣などおきたら、どうしていいかわからないです。話し掛けたりしたらいけないんでしょうか? 熱もでてないのに痙攣がおきたら、救急車とかよんでもいいものなのですか? (上越市・Kさん)

子どものけいれんで一番多いのが、「熱性けいれん」です。そのほか、「脳炎・脳症」(これは有熱性のけいれんです)、無熱性けいれんである「てんかん」などもあります。いずれも、大部分は1分〜2分で自然に止まります。

そーとしてあげておくことが大切で、揺り動かしたり、大きな声をかけてはいけません。

以前は、舌をかまないようにするため、口に物を噛ませていたようですが、実際には舌を噛むことがないうえに、口の中に物を入れると窒息の危険があるので、これはしてはいけないことになっています。吐きそうでしたら、からだを横にして、吐いた物でのどが塞がることのないようにして下さい。

もし、そうやってゆっくり待っていてもけいれんが止まらないようなら、救急車を呼ぶか、病院の近くでしたら、電話をしたうえで直接病院に向かって下さい。30分以上けいれんが続いている状態(けいれんの重積状態といいます)は、脳の障害がおきるおそれがあったり、元の病気が脳炎・脳症などの重い病気である可能性があります。早急な対処が必要です。

いざというときには、あわてるのが普通ですし、私も目の前でけいれんをおこされると、なかなか冷静ではいられません。「けいれん、即救急車」というお気持ちも、よく分かります。

2000.6.16

目次の
ページへ

このホームページ
のトップへ

塚田こども医院Q&A2000年6月

(画面の左にフレームがない方)
ホームページのトップへ