新潟日報「窓」欄2000年1月12日掲載
乳幼児医療費負担増は問題
小児科医 塚田次郎(新潟県上越市 42歳)
あまり知られていないことであるが、新潟県の乳幼児の医療費助成が、このままでは四月より引き下げられる。これは、本県の制度が老人医療費の一部負担を準用しているためである。
通院の場合、現在1回530円(上限月2,200円)の負担が、来年度には1回800円(同3,200円)、または1割(同3,000円)に変更される(入院も負担が増加する)。
そもそも本県の助成の水準は、決して高くない。通院のみで比較すると、ゼロ歳のみを対象としているのは、制度のない大阪を除いて、本県を含め9県である(大阪は、1町を除いて各市町村に同様の制度あり)。このうち、窓口負担のあるのは3県のみ。石川は月1,000円、静岡は1回500円(上限月2,000円)と定額なので、今回は変更されない。
本県は、現在でも対象年齢、窓口負担の点で、全国最低の水準にあるが、これが来春より全国でただ1県、窓口負担が増大するのである。
国会には与党から「少子化対策基本法案」が提出されている一方で、本県の助成制度が、かくも有名無実になろうとしていることは残念だ。大幅な制度の改善を求めたい。
|
トップへ |
ページへ |
のトップへ |