2005年8月号(176号)
夏休みはいかがお過ごしでしょうか。
これだけのまとまった休みは年に1回だけ。
長いと思っていても、あんがいあっという間にすぎてしまいます。
計画的に過ごして、楽しい思い出をいっぱい残して下さい。−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
今月の話題
●夏の猛暑をじょうずに乗り越えましょう
●【子どもの救急(8)】溺水は絶対に避け
●【HPから】取材
●統計から見たわたぼうし病児保育室(4)
○感染症情報
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■夏の猛暑をじょうずに乗り越えましょう
日本の夏の暑さは格別です。湿度も高いために過ごしにくく、気候はほぼ亜熱帯といえるほど。
子どもたちはあせも、とびひも必発。ベトベトの皮膚はトラブルのもと。いつもサラサラになっているといいですね。
下着の質問も寄せられています。汗をよく吸い取るものを身につけていてほしいですが、風通しが良くないとかえって汗をかいてしまいます。汗でびっしょりになったときの着替えもこまめに。吸湿性の良いTシャツであれば、それだけでも良いでしょう。
炎天下の日中は熱中症にもなりやすく、暑さ対策も重要です。
猛暑の日には室内でも熱中症がおきてしまいます。できれば自然な環境で過ごしたほうがよいとは思いますが、健康を害してしまってはいけません。とくに乳幼児と高齢者は暑さに弱いので、十分に注意して過ごして下さい。エアコンも、上手に使ってあげて下さい。
健康に気をつけて、暑い夏を乗り切って下さい。
■【子どもの救急(8)】溺水は絶対に避ける
日本では毎年300〜400人の子どもたちが、水に溺れて命を落としています。とくに1歳前後の子どもたちが家庭の浴槽で溺水することが多いのが、日本の特徴です。これからは外で水遊びをすることも多いので、いっそう気をつけてほしいです。
お風呂の残り湯を使うことも多いでしょうが、小さな子どものいる家庭ではやめて下さい。数センチの深さの水でも、子どもは溺れることがあります。入浴中は子どもだけにしておかず、たえず大人が一緒に風呂場にいて下さい。子どもだけで入浴して溺水したり、親が電話に出ている間に事故になった例は、数多くあります。また、お風呂場を遊び場にせず、子どもの手の届かない位置に鍵をかけることも大切です。
今のシーズンは、プール、川、海など、水で遊ぶことが多くあります。やはり子どもたちだけでの水遊びは、どんなに少ない水でも危険です。大人が必ず一緒にいること。たえず子どもの様子を見ていることや、必要なときには手をつないでいることも必要です。
水遊びの際はライフ・ジャケットの着用が、事故に遭ったときに命の明暗を分けることでしょう。自動車に乗るときにチャイルド・シートを使うように、ライフ・ジャケットも必要不可欠な装備です。
もし水に溺れてしまったら・・ほんの一瞬顔をつけてしまっただけで、元気よく泣いているようなら心配はありません。落ち着かせてあげて下さい。
でも、顔色が悪くぐったりしているようなら、まずは顔や体をたたいて強い刺激を与えて下さい。それでも息を吹き返さないときには、直ちに人工呼吸を! 子どもの鼻をつまみ、口と口をつけ、息をふきこみます。うまいか下手かは関係ありません。人工呼吸をするかどうかが、命の分かれ目になります。
さらに脈が触れないようなら、心臓マッサージも必要です。そういった緊急の救命処置をしながら、周囲の人を大声で呼んだり、救急隊に連絡をとって下さい。
もちろん、こういった事態にならないよう、普段からの予防対策が何よりも大切です。子どもたちの身の回りを、もう一度点検してみて下さい。
■取材
今日は東京からお客様がいらっしゃいました。育児雑誌「ひよこクラブ」の編集をされている方です。10月号に「薄着のすすめ」の記事を書きたいとのこと。
どうして薄着が必要なのか、どんなメリットがあるか、具体的にはどんな服を着させればいいか・・ いろんな質問をたくさん用意して来られました。
どうしてそんな大手の雑誌が、田舎の小児科医に会いに来られたのか、不思議がる方も多いでしょう。私も最初に連絡をいただいた時にはそうでした。
どうもこのHPを見られたようです。確かに以前、薄着について書いたものがあります。特別に変わったことを言っているわけでもなく、“常識的”な話をしているだけなのですが。
総論的なことは私でも用が足りますが、具体的なことになると、もう手に負えません。赤ちゃんの子育ても、もう20年ほど前のことになってしまい、忘れています。そこで助っ人に助産師さんにお願いをしておきました。
彼女は毎週当院の乳幼児検診で、お母さん方の指導をして下さっている方。鬼に金棒です!そんなこんなで何とか取材をこなすことができました。これで記事がかけるのかな?とも思いましたが、そこはプロの腕の見せ所。きっと内容があって、見栄えのする記事にして下さることでしょう。発売したら、ぜひ見て下さい。
(7月4日HP「日誌」より)
■統計から見たわたぼうし病児保育室(4)
子どもが保育園などを利用できなくなる理由の多くは急な病気です。そのため、あらかじめ利用の予定がたっていることは少なく、たいがいは当日朝に利用するかどうかが決まります。
親御さんにとって仕事とのかねあいがあり、病児保育室の利用しやすさは大切なことです。
さらに、朝は普通に登園しても、その途中で急に病気になることもあります。親御さんがお迎えにいくことになりますが、その後に病児保育室の利用が必要になる方もおられます。そんな時でもお断りすることなくすべての子どもたちを受け入れています。
そんな「途中入室」が、昨年度は14.3%でした。ずいぶんと多いものですね。
■お知らせ
◆おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)によって難聴になるお子さんが、日本では毎年数百人でています。予防接種を受けるとおたふくにかからず、難聴になることもありません。ぜひワクチンを受けて、お子さんをおたふく難聴から守って下さい。(任意接種です。ご希望の方は医院へご連絡下さい。)
◆来年度より(平成18年4月1日〜)、麻疹と風疹の予防接種を幼児期に2回接種することに決まりました。1回目は1歳、2回目は“年長さん”(就学前1年間)です。2回目についは、今“年中さん”の子どもたちから対象になるということです。詳しくはいずれ市町村から案内があります。
◆当院も8月11日(木)〜16日(火)まで夏休みをいただきます。この間はわたぼうし病児保育室もお休みになります。HPの更新や、HPを通してのQ&Aもお休みです。ご不便をおかけしますが、どうぞ宜しくお願いいたします。
■感染症情報
先月(7月)は「夏かぜ」が少しずつ多くなります。手足口病、ヘルパンギーナ、プール熱(咽頭結膜熱)がその代表です。手足口病は手足や口に中にブツブツができますが、熱もあまりなく、症状が軽ければそのまま登園していてもかまわない感染症です。ヘルパンギーナやプール熱は症状が強く、登園(校)停止になります。園や学校での発生の情報に気をつけていて下さい。
水ぼうそう(水痘)、おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)は小さな流行が保育園などでおきています。ワクチン接種を受けておくと、かからないか、かかっても軽くすませることができます。任意接種ですが、お子さんのためにぜひ受けて下さい。
溶連菌感染症、マイコプラズマ感染症(気管支炎)は少しずつの発生。麻疹、風疹の患者発生はありませんでした。暑い季節はあせも(汗疹)、やとびひ(伝染性膿痂疹)といった皮膚のトラブルが多くなります。皮膚をたえず清潔にしておくように心がけていて下さい。
■当院から毎週【感染症情報】をお伝えしています
□TEL025-544-7722(無料、毎週末に更新)
□ホームページにアップロード
□i-Mode携帯へ送信(無料、毎週末)
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