2004年11月号(167号)
日増しに寒さがこたえるようになってきました。近くの山も冠雪し、もうすぐ冬の便りも届きそうです。
風邪など多くなってきています。お気をつけ下さい。
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今月の話題
●被災お見舞い申し上げます
●【子どもの救急(3)】災害にあったとき
●被災されたお子さんをお預かりして
●インフルエンザ最新情報
○感染症情報−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
■被災お見舞い申し上げます
先月、大規模な新潟県中越地震がおきました。当院からわずか数十キロしか離れていないところで、このような大災害がおきるとはとても想像できませんでした。
被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。そして一日も早く復旧し、元の平穏な生活に戻れることを祈っております。
自然災害の恐ろしさを改めて痛感しました。そして、個人も行政も、あらゆるレベルで災害に対する備えが不充分だったこともまた考えさせられました。阪神大震災などの災害から学んでいたことはどれくらいあったのでしょうか。
厳しい季節に向かっていますが、何としてでも被災者の生活と健康を守らなくてはいけません。それが行政の果たすべき役割です。
おりしも新潟県には新しい知事が誕生しました。ぜひこの大きな課題に果敢にいどんでほしいと切に願っています。
■【子どもの救急(3)】災害にあったとき
今年は集中豪雨、台風、そして地震など、大規模な自然災害が繰り返しおきました。子どもは体格が小さく、体力も弱いため、大人よりも災害の被害を受けやすいです。
もしもの災害に遭ったら、まずはお子さんの安全確保を最優先にして下さい。
地震では倒れてきて危険なもの(本棚、タンス、テレビなど)から離れたり、頭部を打ち付けないようしっかりと保護して下さい。そして、ただちに安全な場所へ避難して下さい。家の中が崩れて危険であれば外に逃げ出しますが、家の外でも落下物があるかもしれませんので、くれぐれも注意を。もちろん、あらかじめ家具などが転倒しないよう対策をとっておくことも必要です。
子どもたちは災害時にはとても不安です。親御さんがしっかりと抱きしめてあげて下さい。普段から、災害時の集合場所や避難場所を家族で打ち合わせしておくことも大切です。
また、避難時にお子さんの生活にとりあえず必要なものをバッグ一つにまとめてあると便利です。
こういった大災害のあとは心の状態がとても不安定になります。PTSD(心的外傷後ストレス障害)もその一つ。さらに子どもでは注意すべきことがあります。それはおきる時期です。
子どもたちも災害時にとても不安な気持ちをもっていますが、最初のうちは大人の様子を見ながらガマンしているようです。しかし、数週間してから気持ちが不安定になり、悪夢を見たり、おびえたり、一人になることを嫌がったりと、普段と違ってくることがあります。
大人にとっては生活も精神状態も落ち着いてきている頃なので理解できないこともあるようですが、子どもたちに丁寧に対応して、その気持ちをしっかりと受け止めて下さい。もしも心配なことがあれば、早めに小児科医などに相談して下さい。
■災害時に必要なもの(例)
○ミルク、哺乳びん、タオル
○オムツ、おしりふき、おんぶひも
○着替え一式、防寒具、帽子、毛布
○保険証、母子手帳
○常備薬
○飲料水、非常食、おやつ
いつでも持ち出せるようリュックサックなどに入れて準備しておきましょう。
(上越市のパンフレットより)
■被災されたお子さんをお預かりして
当院でも、長岡市で被災された3人の女の子(小学生)を一時預かりました。避難所になっている体育館で何日も過ごしていたのですが、お一人の子が体調を崩し、お母さんの職場のある上越市にやってきました。お昼に受診に来られたのですが、事情をお聞きし、夕方までわたぼうし病児保育室でお預かりしました。
落ち着いた家庭的な雰囲気の中にいて、すぐに具合がよくなりました。小さい子の面倒をみたり、お天気も良かったので保育士といっしょに近くの公園にお散歩にいったりと、数時間でしたが楽しく過ごしてもらいました。夕方お母さんが迎えに来られる時には、もとの元気な女の子に戻っていました。
避難所での長期間の生活は大変だと思います。生きることだけで精一杯。夜もよく眠れないということですし、食事も満足のいくものではないでしょうし、トイレもきちんと行けません。入浴もそうです。そして子どもたちにとっては「遊び」のないことが何よりもストレスの原因になります。
地震という怖い体験をしただけで、小さな心は張り裂けそうになっているのに、その後の生活の中でも、どんどんとストレスをため込んでしまいます。心の様子がそとからは簡単に見えないだけに、それをしっかり受け止めてあげる大人の存在と、それが可能になる環境の整備は、一刻を争う緊急な課題です。
あるニュースで小さなお子さん方とお母さんが鬼ごっこをしている場面がありました。被災されてつらい時なのに、お子さんと楽しく過ごせるお母さんに関心しました。そして、とてもうれしそうにしている子どもたちの様子を見て、やっぱり子どもたちには、どんな大変な状況の時でも、「遊び」や「笑顔」が必要なんだと、つくづく感じました。
今日3人の女の子をお預かりして、みんなに笑顔が取り戻せたことをとても嬉しく思います。ほんの少しのことですが、でも多少なりともお役にたてて良かったです。もっと組織的に実行され、避難しているすべて子どもたちの心のケアができるといいのですが・・
(10月28日HPより)
■インフルエンザ最新情報
■まだ10月というのに、大阪でインフルエンザによる学級閉鎖がおきました。猛暑、台風、大雨、気候の急激な変化などが関係しているのかもしれません。すぐに全国的な流行につながることはないでしょうが、注意は必要です。
■地震によって避難生活をしている方々の間でインフルエンザが流行するのではないかと懸念されています。ワクチン接種など積極的な対策が望まれます。
■インフルエンザは乳幼児にとってもとても怖い感染症です。家庭にインフルエンザ・ウイルスを持ち込まないためにも、ぜひ親御さんもお子さんと一緒にワクチン接種を受けて下さい。
■お知らせ
■インフルエンザ予防接種実施中:現在インフルエンザ予防接種を行っています。多くの方にぜひ年内に受けていただくようお願いします。予約などはフリーダイヤル0120-447709へどうぞ(無料)。午前9時〜午後5時まで(水、土曜は12時まで)
■「はしか撲滅運動」を展開中:1歳になったらすぐにワクチンを受けて下さい(1歳2か月までに)。受付でワクチン接種を受けてあるかどうかお聞きしていますので、ご協力をお願いします。
■感染症情報
10月に入って急に気温が下がり、雨の日も多くなったためか、風邪などが例年以上の多いようです。これから寒い季節に入っていきますので、くれぐれもお気をつけ下さい。
流行している感染症としてはおたふくかぜ(流行性耳下腺炎)が引き続き目立ちます。ワクチン接種によって確実に予防できる病気です。アメリカでは全ての子どもたちが接種を受け、年間の患者発生が200人以下になっています(日本では数万人の発生)。任意接種ですが、まだかかっていない方はぜひ受けておいて下さい。
水ぼうそう(水痘)、溶連菌感染症、嘔吐下痢症(ウイルス性胃腸炎)は少しずつ発生しています。これから寒くなると次第に増えていきますので、用心していて下さい。
気管支炎症状をおこすマイコプラズマ感染症もまだ見かけます。咳がとても強く、長びくことがよくあります。
はしか(麻疹)、風疹などの発生は当地ではありませんでした。
これからインフルエンザも心配になってきます。すでに大阪では発生があるとのこと。ぜひ年内にワクチン接種を受けておいて下さい。
■当院から毎週【感染症情報】をお伝えしています
□TEL025-544-7722(無料、毎週末に更新)
□FM−J(エフエム上越76.1MHz)=金曜13:45〜
□上越有線放送=月曜18時〜 (吉川有線放送でもお聞きいただけます)
□ホームページにアップロード
□i-Mode携帯へ送信(無料、毎週末)
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