秋も深まり、一雨ごとに寒さが増しています。冬ももうすぐそこまで来ているようです。近くの木々も雪囲いをしてもらいました。私たちも、もう冬の準備を急がなくてはと、気ぜわしくなっています。
今年の秋は長雨が続き、喘息発作をひどくおこしている子どもたちが目立ちました。例年になく、過ごしにくい秋だったように思います。
■これからの子育て支援
今月、上越市に「ファミリーヘルプ保育園」がオープンしました。一時的に保育が必要な乳幼児を、昼間だけでなく夜間も預けることができます。これまでも「病児保育」を行政としては県内で唯一実施してきた上越市ですが、さらに子育て支援を充実させるもので、心強く感じます。
しかし子育て支援には、こういったハードの部分だけではなく、ソフトも大切です。夫婦、家族、地域、職場などで、気兼ねなくお互いに応援できるといいですね。
私たちも、ただ病気を治すだけではなく、親ごさんの生活も含めて面倒を見てあげなければいけないとも思います。特別なことはできませんが、お子さんが病気になったときには、優しく迎えてあげなくては。忙しさにかまけてルーズにならないよう、気を配っていきたいと思っています。
■短 信
◆先月からインフルエンザ予防接種を行っています。昨年以上のワクチンを用意していますが、ご希望の方は早めにお願いします。
◆中待合室と隔離室の壁紙を交換し、また雰囲気が変わりました。お楽しみに。
◆この新聞やパンフレット類などは、院内で印刷していますが、その簡易印刷機(リソグラフ)が6年たち、新機種に入れ替え。これまでの印刷はおよそ90万枚(!)。医院の「情報公開」のために大いに頑張っていました。
◆待合室の一角に飾られている「ゆめいろ人形」の作者=小野裕子先生の個展が、来春、市内のギャラリー(ぬっくもっく)で開かれることになりました。ご期待下さい。(詳しいことはあとでお知らせします)
■乳幼児の尿路感染症
赤ちゃんの発熱の原因として、この尿路感染症は見逃してはいけないものです。
オシッコは腎臓で作られ、尿管を通って膀胱にたまり、尿道から出ていきます。子どもは感染の場所がはっきり分けられないので、まとめて「尿路感染症」と呼んでいます。
大人の膀胱炎では排尿痛、残尿感などの症状がありますが、乳幼児の尿路感染症にはそれらがありません。ただ発熱だけのことが大半です。あるいは、下痢、不機嫌、ミルクの飲みが悪い、お腹が膨れているなど、尿路感染症とは気づかない症状のときもあります。
原因で一番多いのは、大腸菌がオシッコの出口から入り込んだもの。注意していても少しずつは菌が入ってしまいます。何かのきっかけでその菌が繁殖して、感染症をおこしてしまうことがあるのです。
早く見つけて的確な抗生物質で治療を行えば軽くすむことがほとんどです。しかし、尿路感染症に気づかずにいると、敗血症、髄膜炎などといった重い感染症に進展することもあります。
とくに6か月未満の赤ちゃんは、熱のある時は必ずオシッコの検査が必要です(耳を診て、中耳炎があるかどうかも)。それより大きな子どもでも、熱の原因がはっきりしないときには、積極的に尿検査をしています。
なお、たまたまおきた尿路感染症はそのたびの治療だけでいいのですが、繰り返している場合には尿路に異常があるかもしれませんので、より詳しい検査が必要になります。
■新潟県の知事選で、現職が再選されました。でも・・
先月行われた新潟県知事選挙で、現職の平山氏が再選されました。平山氏は、乳幼児医療費助成制度について、「拡充する」というような抽象的な公約だけでした。選挙直前に行われた各団体の要請に対しても、具体的な案は出していません。
全国最下位のレベルにある政策を、どう拡充していくのか、今後の施策を注目していきたいと思います。
■授乳中のお薬
【質問】自分が風邪をひいてしまったのですがまだ母乳なので薬を飲むと母乳に悪いような気がするんですがこうゆうときは、どうしたらいいんですか? (柿崎町・Sさん)
【答え】通常の風邪薬、下痢止めなど、短期間に服用する一般的な薬はとくに問題なしと考えてかまわないと思います。
問題となるのは、一般的ではない薬で、とくに慢性の病気で長期に飲むものは、注意が必要ですし、主治医の先生と相談して下さい。
<参考>母乳をあげてはいけないもの(アメリカ小児科学会)
・抗ガン剤
・乳汁分泌を抑制する働きのあるホルモン剤
・バセドウ病(甲状腺機能亢進症)の薬
・ある種の抗ヒスタミン剤
・胃潰瘍、十二指腸潰瘍の薬
・エルゴタミン(偏頭痛などの薬)個々の薬については、どれぐらい乳汁中に分泌するか、また赤ちゃんに与えられたときにどういった問題が生じる可能性があるか、調べることができますので、ご相談下さい。
でも、いわゆる「風邪薬」の短期間の服用は問題ないはずですので、どうぞ薬をお使いになって下さい。風邪をひいておられるということですので、お大事にされて下さい。
<10月3日ホームページ「Q&A」より>
■事故予防のヒント(3)
水の事故で一番多いのが、実は浴槽です。乳幼児のいる家庭では残し湯は危険。また、浴室には必ず鍵をかけるようにして下さい。
■11月の感染症情報
先月(10月)は雨降りの日が多く、例年よりも体調を崩している子どもたちが多かったような気がします。秋は一番過ごしやすいはずなのに、今年は風邪ひきさんが目立ちました。
といっても、冬場によく見られる感染症(ウイルス性胃腸炎、溶連菌感染症など)は、まだ少しだけで、本格的に流行している感染症が少なかったです。水ぼうそう(水痘)、おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)もいくつかの園で見られる程度でした。でも、これから寒さが厳しくなっていくと、やはり流行してくることが心配されます。
先月からインフルエンザ予防接種を行っています。インフルエンザにかかると重症になりやすい乳幼児、お年寄りの方、あるいは妊婦さんなどはぜひ受けておかれることをお勧めしています。今年からは13歳以上は1回でも良く、負担が少なくなりました。
■当院から [感染症情報] を毎週お伝えしています
◆TEL0255-44-5959 情報番号5555(無料)
◆FM−J(エフエム上越76.1MHz)=金曜13:30〜
◆上越有線放送=月曜18時〜
■11月の予定
◆院長出務
・上越市乳幼児健診 1、29日
・谷浜小学校就学前健診 8日
・上越保健所未熟児健診 14日
◆有線放送「健康ライフ」 18日朝6時〜
「秋〜冬の病気/溶連菌感染症」◆富岡保育園講演会 15日午後1:30-
「乳幼児の家庭での病気の対応」◆FM-J「あつまれ元気っ子」(当院提供)
毎週水曜午後4:35〜(76.1MHz)
(1日古城保育園、8日黒田保育園、15日 夷浜保育園、22日同朋保育園、29日子安保育園)
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