塚田こども医院

インフルエンザ最新情報2007-08
 最終更新日:2008/04/30

【参考】当院ヘルス・レターより:インフルエンザとは 検査・治療 予防接種  


4月も順調にインフルエンザ流行は小さくなり、地域全体ではほぼ終息かと思われていました。下旬になり、一部の保育園でA型インフルエンザの流行がおきています。おそらくこの園だけの“局地的な流行”ですむことでしょう。(2008/04/30)

インフルエンザ流行は今月中旬にやや勢いがぶり返しましたが、その後はまた減少中。終息まであとわずかのところで足踏みしています。春先に流行しやすいB型の発生は、今シーズンは発生がほとんどありません。(2008/03/21)

インフルエンザ流行は当地(新潟県上越市)でも下火になってきました。しかしまだ完全に終息したわけではありませんので、もうしばらくご注意を。(2008/03/07)

【インフルエンザ、流行のピーク過ぎる】今季の全国的なインフルエンザの流行がピークを越えたらしいことが、国立感染症研究所感染症情報センターが26日に発表した調査結果で明らかになった。2月11日から17日までの1週間に定点としている全国5000医療機関で受診した1施設あたりの患者数は9.51で、2週連続で減少した。今季のピークは1月28日から2月3日までの17.62と、過去10年間では00〜01年の10.59に次ぐ低さ。ウイルスのタイプは、Aソ連型が9割を占めた。都道府県別では、宮崎県(25.2)が最多で、熊本県(25.0)、大分県(24.7)の順。(朝日新聞ネット版2008/02/26より)

インフルエンザ流行は当地では2月上旬の1週間がピークで、その後減少に転じました。しかしまだ終息したわけではありません。またほかのタイプ(Aソ連型やB型)が今後流行する可能性もあります。引き続きご注意下さい。(2008/02/19)

インフルエンザ流行が本格化し、当地でも学級閉鎖が相次いでいます。新潟県からは「インフルエンザ注意報」が先週、発令されました。ほとんどはA型(おそらくはAソ連型)。2月前半が大きなピークになりそうです。(2008/02/05)

1月に入り、少しずつインフルエンザの発生が拡がってきました。今週は流行が一挙に大きくなった印象です。おそらくすでに12月の流行規模を超えているでしょう。例年はやはり1月下旬からインフルエンザが最も流行します。いよいよ本格的な流行期に入ったと思われ、十分な注意が必要になっています。(2008/01/25)

国立感染症研究所が発表した感染症週報第50週(12月10〜16日)によると、現在流行しているインフルエンザウイルスの大半がAソ連型となっている。流行株はAソ連型とA香港型、B型の3種類あり、直近でAソ連型が大きく流行したのは2001〜02年のシーズン。6年ぶりにAソ連型が1シーズンを通して流行する可能性もある。
 感染研の06年度抗体保有状況の調査結果を見ると、Aソ連型の抗体保有率は0〜4歳で約10%と低い。厚生労働省健康局によると、大きな流行が6年間なかったことや予防接種が低調だったことが原因という。
 感染症週報によると、第36週以降のインフルエンザウイルスの分離報告は31都道府県から474件あった。このうち、Aソ連型が87.6%と大半を占めている。(2008/01/10)

例年よりとても早く流行が始まったインフルエンザですが、12月中はしだいに流行が拡大し、北海道や関東地域以外でも発生が確認されていました。まだ爆発的な流行までにはなっていないようです。冬休みに入り、いったん流行が下火になってくれればいいなと願っていますが、どうなるでしょう。それにしても3学期が始まれば、再度流行がぶり返してくることは十分に予想されます。(2008/01/02)

厚生労働省は全国的にインフルエンザの流行期に入ったと伝えています。過去20年間で最速。私も経験したことがないほどの早さです。インフルエンザのタイプは「Aソ連型」が95%を占めているのこと。これも過去に例がないことです。年内にも流行が本格化する可能性もあります。注意していてください。(2007/12/07)

関東や北海道などではすでにインフルエンザ発生が多くなってきているようです。やはり例年より1か月ほど早く流行が始まりそう。十分に注意をしていて下さい。10歳代にはインフルエンザ治療薬のタミフルの使用を控えることになっていますので、やはりワクチン接種は大切な予防手段です。ぜひ積極的に受けて下さい。(2007/12/01)

インフルエンザの発生がすでに伝えられています。厚生労働省の発表では、例年より1か月ほど早い広がりで、すでに学級閉鎖などの報告もあるようです。本格的な流行になる前に、インフルエンザ予防接種を早めに受けるようにお願いします。現在、日本中の医療機関で予防接種を行っています。今冬のワクチンは十分に確保されているということです。(2007/11/17)

インフルエンザ予防接種を10月22日より行ないます。それに先立ち、9月4日より電話での予約受付を開始いたします。ぜひ年内に接種を受けて、インフルエンザの罹患や蔓延を予防するようにして下さい。【予防接種の案内(PDF)(2007/08/21)

2007年度用のワクチンには、次のものが含まれています。
 ・Aソ連型(H1N1):A/ソロモン諸島/3/2006株 [変更]
 ・A香港型(H3N2):A/広島/52/2005株
 ・B 型:B/マレーシア/2506/2004株  (2007/08/21)

65歳以上の方には公費による補助の制度がありますので、ご活用下さい。それ以外の年齢の方は、全額自費の扱いです。料金は医療機関によって異なります。【当院の料金表(2007/08/21)


よくいただく質問にお答えします

<インフルエンザ予防接種について>
Q1 
ワクチンの成分は?
Q2 
予防接種を受ける時期、回数、間隔は?
Q3 
どのような人が予防接種を受けた方がいいのですか?
Q4 
予防接種を受ける年齢は?
Q5 
妊婦さんは予防接種を受けた方がいいか?
Q6 
医者は予防接種を受けるんですか?
Q7 予防接種は公費ではおこなわれないのですか?
Q8 予防接種は毎年受ける必要がありますか?
Q9 卵にアレルギーがあるときは受けられないのですか?

<病気について>
Q10 ほかの風邪はどう違うのか?
Q11 
なぜ怖いのですか?
Q12 診断のための新しい検査とは?
Q13 
新しい治療とは?
Q14 熱冷まし(解熱剤)は使っていいか?
Q15 
漢方薬を使うことがあるが、効果は?
Q16 
予防はできますか?


Q1 ワクチンの成分は?

ワクチンには「A香港型、Aソ連型、B型」の3種類が混合されています。ウイルスは少しずつ形を変えてくるので、同じ型でも違うタイプのワクチンが必要になっています。毎年、流行しそうなウイルスに効果があるワクチンの種類が決められ、生産されます。

2007年度用のワクチンには、次のものが含まれています。
・Aソ連型(H1N1):A/ソロモン諸島/3/2006株 [変更]
・A香港型(H3N2):A/広島/52/2005株
・B 型:B/マレーシア/2506/2004株

Q2 予防接種を受ける時期、回数、間隔は?

インフルエンザが流行するのは、通常は1〜3月ですので、その前に予防接種を受けておくといいです。つまり、年内には済ませておいて下さい。

原則は2回の接種ですが、13歳以上は1回でも良いことになっています(65歳以上の高齢者には1回分が公費補助されます)。13歳以上の方は、すでにインフルエンザそのものにかかっていて、ある程度の免疫があると考えられ、1回接種すれば十分という考え方です。しかし、より確実にするには2回接種が良いので、呼吸器や心臓などに持病をもっていたり、受験生でどうしてもインフルエンザにかかりたくない場合には2回の接種を受けておいて下さい。

Q3 どのような人が予防接種を受けた方がいいのですか?

インフルエンザは体力のある大人の方にとっても、とてもつらい病気です。まして、高齢者や基礎疾患をもっている方にとっては、「命の最後のともしびを吹き消す病気」と言われるように、命にもかかわる重症な病気です。そのような「リスク(危険性)」を持っている方が、接種を受ける対象になっています。(2001年11月7日からは、65歳以上の高齢者と、60歳以上で基礎疾患をもっている方へのインフルエンザ予防接種は公費で補助されることになりました。)

一方、乳幼児についても、やはり重い感染症であり、とくに日本ではインフルエンザによる脳症での死亡例が年間数百人いるという報告がされているため、予防接種を受けておいていただきたいです。

Q4 予防接種を受ける年齢は?

年齢についての制限はありません。生後すぐから高齢者まで、誰でも受けることができます。

0歳児について、予防接種の効果が低いために受けなくてもよいとする意見もありますが、受けることである一定の効果があることも確かで、ほかに確実な予防法がない以上、やはり受けることをお薦めしています。とくに、早くから保育園に通っている赤ちゃんはぜひ受けておかれるといいです。

Q5 妊婦さんは予防接種を受けた方がいいか?

分娩前後の妊婦さんがもしインフルエンザにかかると、分娩も正常に行えないかもしれませんし、生まれてくる赤ちゃんも大量のウイスルをもらってくるので危険な状態になりかねません。

とくに分娩が、インフルエンザ流行期である1月〜3月ころに予定されている方は予防接種を受けられることをお薦めしています。

なお、旧来の「日本的な考え方」では妊娠中に予防接種はできないというものでしたが、安全性はすでに欧米での経験で確かめられていますので、安心して受けていただいています。

Q6 医者は予防接種を受けるんですか?

そうです、私たち医療従事者も率先して受けています。これは、「痛い予防接種を身をもって体験する」という意味合いではありません(^_-)

インフルエンザの流行はときに爆発的におき、社会機能が麻痺しかねません。ノンストップで仕事を続けなければいけないのが、医療、救急、消防、治安(警察や軍隊)、葬儀などの分野です。これらの方への予防接種の必要性は、社会的な要請です。

「新型インフルエンザ」発生時には全く新しいワクチンが生産されますが、一挙に国民全員分を作ることはできないので、自ずと優先順位が決められるでしょう。欧米では危機管理対策がすでに出来ていて、高齢者などのほか、私たち医療従事者も上位にランクされています。(みんながインフルエンザにかかっているときに働けないと困るからです)

Q7 予防接種は公費ではおこなわれないのですか?
一昨年(2001年)予防接種法が改正され、インフルエンザもその中に入りました。しかし、当面は65歳以上の高齢者だけで、子どもたちへの接種は「任意」で行われています。希望する方だけが受けることになりますし、費用は全額親御さんの負担です。なお、医療機関により接種料金はまちまちです。

Q8 予防接種は毎年受ける必要がありますか?
ワクチンによって作られる免疫は半年ほどしかもちませんので、毎年受けて下さい。

Q9 卵にアレルギーがあるときは受けられないのですか?
現在のインフルエンザ・ワクチンは、鶏卵を使って作られているため、鶏卵に対して強いアレルギーのある方は、慎重な接種が必要ですので、お申し出下さい。ただし実際には、精製が高度にされているために、製品としてのワクチンには鶏卵成分は証明されておらず、通常は問題なく接種できています。

Q10 ほかの風邪はどう違うのか?
インフルエンザは、毎年、冬から春先にかけて大きな流行をくりかえす感染症です。突然の発熱で始まりますが、ほかの「かぜ」にくらべて、全身の症状の強いことが特徴です。高熱、頭痛、体のだるさ、寒気、吐き気、筋肉痛などが、急激に襲います。

Q11 なぜ怖いのですか?

大人でも動けなくなってしまうほどの威力があります。体力の弱い乳幼児や高齢者にとってはなおさらです。

さらに、子どもでは、脳症や心筋炎などの危険な合併症があります(日本では毎年、100〜200人ほどの子どもたちがインフルエンザ関連脳症で死亡していると推測されています)。高齢者は抵抗力が弱いため、肺炎などの合併症をおこしやすく、多くの方が死亡しているということで社会問題になりました。

Q12 診断のための新しい検査とは?
これまでは、数週間かかる方法しかありませんでしたが、最近は、その場で判定のできる検査キットが開発されています。A型とB型のどちらかかも分かるものもあり、大いに診療の役に立っています。

Q13 新しい治療とは?

最近、インフルエンザ・ウイルスそのものを殺す新しい治療薬が開発されました。これにより、インフルエンザにかかると重症になりがちなお年寄り、持病を持つ人、ワクチン接種を受けていない人などへも、積極的に治療できるようになりました。

現在、日本で使用できる薬は3つあります。
(1)シンメトレル:内服薬で、A型インフルエンザのみに効果があります。
(2)タミフル:内服薬、大人用のカプセルと子ども用のドライシロップがあります。A型、B型の両方に効果があります。
(3)リレンザ:吸入薬、A型、B型の両方に効果があります。

いずれも発熱してから早い時期でないと効果がありません(48時間以内)。

Q14 熱冷まし(解熱剤)は使っていいか?

インフルエンザはいろいろな合併症を起こすことで知られています。その中でも、小児に一部の解熱剤(げねつざい)を併用すると、重篤な脳障害(ライ症候群)をおこす可能性があるとして、使用禁止になっているものがあります。15歳未満のインフルエンザには、アスピリンとその類似薬は使用ができません。(水痘にも同じ)

また、メフェナム酸(代表的商品名:ポンタール)とジクロフェナクナトリウム(代表的商品名:ボルタレン)は、インフルエンザ関連脳症を重症化する疑いがあり、原則として小児のインフルエンザ患者には使用しないことになっています。

アセトアミノフェン(代表的商品名:カロナール、アルピニーなど)は安全だとされています。

Q15 漢方薬を使うことがあるが、効果は?

インフルエンザでは強い寒気(さむけ)、倦怠感、脱力感などが強いのですが、西洋薬の熱冷ましなどにはそれらを抑える働きはありません。一方で、漢方薬はインフルエンザの初期症状を抑えてくれるものがいくつかあります。熱冷ましが副作用等の問題から使用しない方向にあるので、漢方薬を使うことが増えてきています。

(漢方薬の例)麻黄附子細辛湯、麻黄湯、葛根湯、香蘇散など

Q16 予防はできますか?

インフルエンザの予防はワクチンが最善です。

流行が始まったら、人混みにでかけないこと。マスク、うがい、手洗いなどは効果としては十分ではありませんが、一般的な風邪予防としても必要です。

またかかってしまったときには、しっかり休養をとってください。また、普段から規則正しい生活、偏りのない食生活なども大切ですね。

流行の情報については、マスコミ報道などで敏感になっていてほしいと思います。近年はインターネットを使用した、リアルタイムに近い情報提供も行われるようになってきています。(このHP上でも試みていますので、ご活用下さい。)


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