首のすわりと発達

先日町の4ヶ月検診がありました。息子は4ヶ月と2日で受けました。首の座りが遅く再チェックになりました。腕を持って引き起こすとまだまだ頭が後ろにたれてついてきませんが、うつ伏せでは少し首を持ち上げます。立て抱きではわりと首を起こしているように思えますがまだぐらつきはあります。他の発達・発育(声もよくだしますし、物を良く見ますし、ガラガラも持つようになりました。母乳育児でカウプ指数は16.5です。)は問題がないように思います。そして息子はもともと頭位が大きいです。出生時は37cm、1ヶ月で40.2cm、4ヶ月で45cm、主人も頭大きいですので遺伝でただ大きいだけだと思います。大泉門も大きいですが膨らんだりはしていません。私も首の座ってない子はしっかり首を支えてなきゃと思っていて、横抱きばかりしていましたし、うつぶせの練習もしていませんでした。頭が大きいのと運動不足で首座りが遅いんだろう、4ヶ月の間に座ればいいやなんてのんきに構えてましたが、検診の時医師が説明もなく、おかしいな、なんて保健師と話しててとたんに不安になりました。なんの異常があると遅れるのですか?5ヶ月までに座れば大丈夫でしょうか?うちの子のように満4ヶ月までに座らない子は異常でしょうか?首を大事にと良かれと思ってしてきた事が裏目に出て育児の自信がなくなりました。もし障害があったらとそれも不安でたまらなく、検診以来ブルーで息子の笑顔を見てもかえってだめなお母さんでごめんねって気持ちになってしまいます。うつぶせの練習は毎日機嫌のいいときにするようにしました。立て抱っこもするようにしました。首を鍛えるために抱っこひもはどうなんでしょうか?説明書には首が座るまでは使わないようにとかいてありますが、やはり使わないほうがいいのでしょうか?(新潟・Aさん)

生後4か月くらいで首がすわるのは一般的ですが、多少早い子や遅い子はいます。
とくにまだきちんと座っていない子について、今現在問題がないようであれば「経過観察」をしていきます。
そうしているうちに、発達の遅れなどがあるかどうか、いずれ分かってきます。
ただし、首のすわりについては多少遅くても、そのあとの発達には問題ないことがほとんです。
逆に首がすわっていても、のちに発達の遅れや筋肉の病気などが見つかれることもあり、一回だけの診察で結論はだしません。
その意味で、医師が何もおっしゃらなかったのは、現時点で直ちに問題とするようなことではなかったからだと思います。
今後、次第にしっかりとすわってきますので、お子さんの様子を見てあげて下さい。

首の座りは発達に伴って自然におきてくることです。
とくに何か運動をさせたり、特別なことをしたりする必要はありません。
またそういったことをしなかったからといって、首のすわりが遅くなるものでもありません。
(「首を鍛えるため」に特別なことをする必要はありません)

お話の中では赤ちゃんはとても良く育っているように思います。
どうぞ自信をもってこのままの子育てを続けて下さい。

「相互作用」という言葉をご存じでしょうか。
赤ちゃんとお母さんの気持ちはお互いに結ばれています。
お母さんが優しく赤ちゃんに接すれば、赤ちゃんも楽しそうに笑ってくれます。
そして赤ちゃんの笑顔を見れば、お母さんは幸せな気持ちになりますし、もっと赤ちゃんにいい顔をしてあげられます。
でも・・お母さんがしかめっ面していると、赤ちゃんは悲しくなります。
どうぞ、赤ちゃんにオッパイとしっしょに、いっぱいの優しさと笑顔を上げて下さい。
子育ての中で、今お母さんが落ち込む必要は何もないのですから。

2002.10.5

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塚田こども医院Q&A2002年10月