風疹予防接種当日の発疹

2月22日に、風疹の予防接種をしました。すこし鼻風邪気味だったので、前日小児科の先生に了解を取りました。子供は、気管支様喘息を繰り返しテオドールとオノンを服用しています。肌は乾燥肌です。予防接種は午後1時半ごろで、夜9時ごろから腹、背などが赤くなって痒がるようになりました。お風呂には入っていません。救急外来の看護婦さんに相談したが、痒止めの薬を塗って朝まで様子を見るように言われました。小児科の先生が午前中診察があるといわれました。 子供は痒がり、明け方まで寝られませんでした。赤みは引いていたのですが、心配だったので病院に行きました。診察は、小児科の先生ではなく現状では体に赤みがないからなんともないと言われました。塗り薬のアンダームを処方されましたアレルギー反応を起こしたのだろうと言われましたが、その一言で済んでしまったので心配です。先生は、シャツをめくって体の前と後ろを見ただけでした。以前血液検査をしたとき、卵アレルギーが少し有りましたが麻疹の予防接種は、無事に済んでいます。卵が入った製品を食べても平気です。ツベルクリンと、BCGがまだ終わっていません。心配です。気にし過ぎなんでしょうか。(新潟県・Tさん)

風疹予防接種の当日に発疹が強くなったということですね。
そうするとワクチンと発疹との間で「時間的な因果関係」はあるわけですが、原因としての本当の因果関係があるかは別に考える必要があるように思います。
風疹のワクチンはとても副作用が少ないものです。
「生ワクチン」ですので、もとの風疹ウイルスが持っている病原性がゼロではありませんが、実際に風疹様の発疹がでたものを見たことがありません(出るとしたら接種
して1週間ほどしてからです)。
また、ワクチン成分に対して何らかの反応(その多くはアレルギー)をおこして発疹を作ったと言うことも理論的には考えられます(この場合は短くて、その日か翌日でしょう)。
ワクチンの成分に対するアレルギーで、以前多かったのがゼラチンですが、現在はゼラチンを使用していませんので、関係ありません。
そのほかでは防腐剤や安定剤がごく少量使われているので、それらの可能性を否定はできません(しかし、同様のものは以前に受けているワクチンにも使われているはずで、今回のみ副作用としてでたということも考えにくいように思います)。
質問の中にある卵アレルギーは、風疹ワクチンでは使われていないので、やはり考える必要はありません。
そういったことから考えると、今回の発疹がワクチンの副作用とする積極的な根拠はないように思います。

一方で皮膚の様子がどうであったか、詳しくは分からないのですが、もともと喘息や乾燥肌の体質があることからして、その皮膚の状態が一過性に悪くなることは十分考えられます。
皮膚の状態は体調を悪いときには悪くなりますし、眠くなったり温まったりすると痒みや赤みが増悪します。
精神的ストレスもそうですし、夜更かしなどで疲れているときにも悪くなります。
食べ物では、熱いもの、辛いものなどの刺激物も発疹を強くすることが多いです。
これらはとくにアレルギーの反応をおこしているのではなく、すでにある皮膚がいたんでいる状態を悪化させているのです。

皮膚の状態を診察していないので詳しいことは分かりませんし、断言することはできませんが、ワクチンに対するアレルギーがおきたと考える根拠は乏しく、何かのきっかけでもともとの皮膚の状態が一時的に悪くなったと考えるのが妥当なのではないでしょうか。
もちろん悪化させた誘因に予防接種が関係あるかもしれません(注射を受けるという精神的・肉体的ストレスもあるでしょうし、普段と違う生活リズムになっていたかもしれません)。
しかし、これがワクチン成分に対してのアレルギーではないので、今回のことはたまたまおきたことと理解していただいていいのではないでしょうか。

ツベルクリン反応、BCGなどがまだすんでいないということですが、その時の体調が良ければ普通通りに受けていただいてかまわないものと思います。

2002.2.24

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塚田こども医院Q&A2002年 2月