塚田こども医院/ヘルス・レター 619

ポリオ(小児まひ)の予防接種


ポリオ(小児まひ)は、現在の日本では全くみかけなくなった感染症ですが、東南アジアなどでは、まだ大変にこわがられている病気です。

けっしてもうなくなった病気ではありませんので、子どものうちにワクチンをうけて、きちんとした免疫をつけておきましょう。

なお、多くの市町村では、ポリオ予防接種は集団でのみおこなわれています。

病気とワクチンについて

ポリオは「小児麻痺(まひ)」という呼び名のあるとおり、子どもたちの中で流行し、足などのまひをおこすことの多い感染症です。まひが重いと、呼吸をする筋肉までおかし、命とりになることもあります。

かつて日本でも大流行があり、こわがられていた病気なのですが、昭和30年代にワクチンの投与が開始され、劇的に患者さんが少なくなりました。しかし、東南アジアなどの開発途上国では、いまだ蔓延(まんえん)していて、その予防対策が国際的に急務になっています。

ポリオ・ワクチンは、飲む形の生ワクチンで、腸管の中で増殖したあと、免疫ができます。

1、2、3型の3種類があって、その混合したものをワクチンとして使っています。1回の投与では、まだ3種類全部に十分な免疫ができないので、6週間以上の間隔をあけて、2回目の投与を受けます。(6週間以上あいていれば、何か月、何年あいてもかまいません。)

最近、2回ではまだ不十分で、3回受ける必要があるともいわれています。ポリオの流行地へ出かけるときには、子どもも大人も、もう1回、投与を受けたほうがいいようです(任意接種)。

ワクチンについて

予防接種法による定期接種です。

生後3か月〜90か月(7歳半)未満(標準は3か月〜18か月未満)

6週間以上の間隔をおいて、2回接種を受けます。

接種上の注意

【全てのワクチンに共通】予防接種の副作用として、ごくまれに、注射の直後に急に具合の悪くなることもあります(アナフィラキシー・ショック)。15分〜30分は、医院の中で休んでいて下さい。(その場で適切な処置をすれば、最悪の事態はさけられます。)

ポリオ・ワクチンは飲むワクチンで、下痢をしていると、受けられません(効果のでないときがあるため)。

今日は激しい運動は避けてください。入浴はかまいません。

副作用は、まずおきません。(投与のあと、4〜30日の間にポリオと同じ症状のでたことが報告されていますが、発生頻度は低く、約50万〜100万に1例といわれています。)

投与を受けた直後に吐き出したときは、もう一度投与を受けてください。

接種の間隔

このワクチンは生のワクチンです。ほかの予防接種は、4週間以上(接種の翌日から次の接種日の前日まで27日以上)たってから受けて下さい。

目次の
ページへ

このホームページ
のトップへ