塚田こども医院/ヘルス・レター 611

麻疹(はしか)の予防接種

<最終更新日:2007/06/12>

平成18年度より麻疹・風疹の二種混合ワクチンが導入され、接種方法も1歳と就学前1年間の2回です。

以前に麻疹、または風疹に罹患しているなどの理由で麻疹・風疹混合ワクチンを接種できない子どもに対しても、麻疹、または風疹の単独ワクチンを法律に基づくものとして接種できます。


麻疹(はしか)は、昔は「子どもの命だめし」とよばれていたように、命を落としかねない重症な感染症です。ワクチンができてから、ずいぶん少なくはなりましたが、それでもまだまだこわい病気です。

1歳をすぎたらすぐに、市町村での予防接種を受けて下さい。

麻疹とワクチンについて

麻疹(はしか)は、とても症状の重いウイルスによる感染症です。伝染力も大変に強く、次々に流行していきます。

10日ほどの潜伏期のあと、最初は風邪のような熱、咳(せき)、鼻水がでますが、3日目ぐらいから40度ぐらいの高熱、ひどい咳、そして発疹(ほっしん、赤いブツブツ)が全身にでてきます。大変に全身状態が悪く、とてもぐったりとしているのが特徴です。約1週間で、おさまりますが、肺炎や中耳炎をおこすこともよくあります。

重篤な合併症として、脳炎が患者2,000〜3,000人に一人の割で発生します。また、数年から十数年あとに症状がでてくる亜急性硬化性全脳炎(SSPE)という慢性の脳炎も、10万人に一人の割でおきると言われています。

日本では、現在でも年間約50人ほどの子どもたちが、麻疹のために命を落としています。

麻疹ワクチンでは、重い副作用がまずない一方、ほぼ確実に免疫ができ、麻疹から守ってくれます。1歳をすぎたら、早めに予防接種を受けるようにしてください。

ワクチンについて

予防接種法による定期接種です。

1期:1歳〜2歳未満
 2期:5歳〜7歳未満で小学校就学前1年間(いわゆる“年長”)

通常は風疹との混合ワクチンを使います。

接種上の注意

【全てのワクチンに共通】予防接種の副作用として、ごくまれに、注射の直後に急に具合の悪くなることもあります(アナフィラキシー・ショック)。15分〜30分は、医院の中で休んでいて下さい。(その場で適切な処置をすれば、最悪の事態はさけられます。)

今日は激しい運動は避けてください。入浴はかまいません。

注射したところが赤くなったり、はれたりすることはほとんどありません。

20%ぐらいの人に、接種後5〜12日目(多くはちょうど7日目)に、37.5℃以上の熱がでますが、ほとんどは38度前後で、何もせずに1〜2日でおさまります。高熱になるのは、わずかです。

もし、高熱がでたときには、熱さましの飲み薬や坐薬を使ってかまいません。

発熱した人のなかで、体などに発疹(ほっしん、赤いブツブツ)のでることがありますが、自然に消えます。(ほかの人に麻疹をうつすことはありません。)

熱性けいれんをおこしやすい人は、あらかじめ医師に相談をし、熱さましや、けいれんを予防する薬をもらっておいてください。

麻疹ワクチンは、弱毒化してある生ワクチンです。ほかの予防接種は、4週間以上たってから受けてください。