塚田こども医院/ヘルス・レター 522
喘息の発作は、夜間に急におこりがち。ひどくなってから慌てなくてすむよう、普段から発作への対処を知っておきましょう。
また、発作を早めに見つけ、軽いうちに抑えることが治療のコツになります。(とくに腹式呼吸は発作のない時に練習をしておきましょう。)
■家でしてほしいこと
●落ち着く
とくに初めての発作の時は、本人も周りの人もビックリしてしまいますね。でも不安感が強いと発作は悪化しがちですので、まずは落ち着いて呼吸の状態を見てあげて下さい。
●気分を変える
気持ちをリラックスすることも大切。軽い発作では、外気浴や散歩をするだけで楽になることもよくあります(夜のドライブもいいですよ)。好きなビデオ(静かなもの)をみたり、音楽を聴いたりするのもいいでしょう。
●空気を換える
室内の汚れた空気を入れ替えて、新鮮な空気を吸いましょう。とくに冷房時や暖房時は室内の換気を忘れずに。もちろん、たばこは最悪! お線香などの煙も問題になります。(外では自動車の排気ガス、花火やたき火の煙も避けましょう。)
●体を起こす
発作を起こしているときは、横になるよりも起きているほうが楽です。壁を背にしたり、オーバー・テーブルにタオルを丸めて抱えてみてください。小さな赤ちゃんはおんぶのまま眠ったほうが楽です。
●水分をとる
発作のときは痰が固くなり、気管支を塞ぎやすくなっています。できるだけ多めの水分(うすい物のほうがいい)をとるようにして下さい。吐き気があるときは少しずつ与えましょう。
●腹式呼吸をする
お腹で大きく呼吸をするだけで、喘息発作は軽くなります。普段から練習をしておいて、いざというときに備えて下さい。
《腹式呼吸の方法》 息を「1・2・3」とゆっくり数えながら吸い、次に息を「1・2・3・4・5・6」と倍の数を数えながら吐き出します。姿勢を正しく、背をおこし、お腹を大きく膨らませます。肩は上下しないようにして下さい。最初はうまくいかなくても、何度も練習しておいて下さい。
●痰を出す
水分をとりながら、できるだけ痰を出して下さい。大人が胸や背中をトントンとたたくと、その振動で痰が出やすくなります(タッピング)。手のひらの中に卵を入れているような感じで優しく、下から上に向かってリズミカルにたたいてあげて下さい。
■運動誘発喘息
喘息発作はいろいろなことがきっかけになっておきますが、子どもでは運動によってもおきることがよくあります。とくに冷たい空気の中を、いきなり思いっきり走るとおきやすいです。それに対して、ジョギングのようにゆっくりと走ったり、しっかりウオーミング・アップしてから走ると、発作はあまりおきません。また水泳は大丈夫という子が多いようです。
もし発作をおこしたら、それ以上無理をせず、その場で休むこと。そして腹式呼吸をきちんとしていると次第に落ち着いてきます。またしょっちゅう発作をおこす子は、運動の前に発作止めなどの薬を使っておくと予防できます。