塚田こども医院/ヘルス・レター 518
子どもの皮膚は生後半年くらいから油分の分泌が少なくなり乾燥肌になっていきます。幼児期にはザラザラ肌が普通。
皮膚のバリアー機能も弱くなり、とびひ(伝染性膿痂疹)などにもなりやすくなります。
乳幼児のスキンケアの方法について、知っていてください。
■子どもの皮膚はデリケート
子どもの皮膚の厚さは大人の半分。とくに角質層が薄いために、かさかさしているのが特徴です。その結果、細菌やウイルスの感染を防ぐバリア機能(防御機能)も弱く、トラブルをおこしがちです。
皮脂量は大人の約1/3。水分をためておく力が弱いために、乾燥しています。思春期になると大人のような肌になっていきますが、生後半年くらいから10歳くらいまでは乾燥肌が普通です。
新陳代謝がさかんで、古くなった角質層が垢になっていきます。汗をたくさんかくために、皮膚が汚れやすく、たえず清潔になるように心がけておく必要があります。
■スキンケアのコツ
1 皮膚の清潔:毎日の入浴・シャワー
●汗や汚れは速やかにおとす(強くこすらない)
●石けん・シャンプーは洗浄力の強いものはさけ、残らないように十分にすすぐ
●入浴後は必要に応じて適切な外用剤を塗布する2 皮膚の保湿:保湿剤
●入浴・シャワー後は必要に応じて保湿剤を塗布する
●患者ごとに使用感の良い保湿剤を選択する3 そのほか
●室内を清潔にし、適温・適湿を保つ
●皮膚への刺激を避ける
●掻爬による皮膚の障害を避ける(爪を切り、手袋や包帯を使う)
■主なスキンケア用外用薬・外用品
<古典的外用薬>
ワセリン(プロペト)、亜鉛華軟膏、親水軟膏、吸水軟膏、オリーブ油<尿素含有外用薬>
ケラチナミンコーワ、ウレパール、パスタロン<ヘパリン類似物質含有外用薬>
ヒルドイド<ビタミン含有外用薬>
ユベラ、ザーネ<アズレン含有外用薬>
アズノール<医薬部外品・化粧薬>
ツバキ油(アトピコ)、コラーゲン(コラージュ)、しそエキス(ユースキン)、コールドクリーム、ハンドクリーム、乳液、化粧液
■石けんを使って清潔に
アトピー性皮膚炎のケアで大切なことは、悪化させるものを避け、皮膚にとって良いことを実行していくことです。
中でも皮膚の汚れは悪化の大きな原因になります。絶えず皮膚を清潔にしておいて下さい。
ところで湿疹ができると石けんを使わなくなる人を多く見かけます。石けんが皮膚の刺激になると勘違いをしているようです。
皮膚の汚れを落とすためには石けんは必要。手にウンチがついたときに、水だけで流す人はいませんよね。皮膚が傷んでいるわけですから、よけいに石けんを使うべきなのです。
ただし、ガーゼでごしごしこするのはNG。優しく洗ってあげてください。
また、“低刺激の石けん”は汚れをあまりとらないので、使っていてもスキンケアにならないこともあります。普通の浴用石けんで十分です。