塚田こども医院/ヘルス・レター 506
幼児期に、毎日きまった時間にウンチをする習慣をつけることは、とても大切です。
また、食事の内容にも気をつけて、便秘にならないようにしていて下さい。
■食事のなかみは大丈夫?
今の子どもたちの好きなものは、どちらかというと柔らかいもの、タンパク質、脂肪分が多くて、しっかりかんで食べることが少ないようです。
それらの食品は、消化がよく、大部分が吸収されるので、カスになって残る量は少しです。従って、ウンチの量はあまり多くはなりません。固いウンチで量も少ない、その結果、何日かたまっても平気。これが便秘です。
逆にカスになるものが多ければ、何日もトイレを我慢できないはずです。カス=食物繊維の多いものは、丸ごとの豆類、キノコ類、海草、穀物類などです。(野菜に多いと思われていますが、それほどではありません。)これらは、以前から日本人の食卓に登場する食品です。(日本食が健康食として世界的なブームになってきていますが、日本人が日本食をあまり食べなくなっていることは、問題かもしれません。)
■繊維分の多い食物
1)いも類:さつまいも、さといも、こんにゃく
2)野菜類:白菜、キャベツ、ピーマン、なす、にら、もやし、きゅうり、ごぼう、人参、大根
3)豆 類:大豆、小豆、おから、納豆
4)穀 類:麦飯、コーンフレーク、ポップコーン、オートミール
5)果物類:みかん、オレンジ、あんず、乾燥プラム、パイナップル、メロン
6)きのこ類:しいたけ、しめじ、えのき
7)海草類:わかめ、こんぶ、のり、寒天、ひじき
■「朝ウンチ」の習慣を!
そして、何といっても、朝起きて、園や学校に行くまでにウンチをしましょう!
人間は、胃の中にものが入ると、腸が動き出し、ウンチをしたくなるものなのです。小さい子どもがそうですね。食事のあと、すぐウンチにいきたがります。
そして日中、体を動かしているときは、ウンチを出さないようにしています。もし、朝きちんとウンチをしていないで、大腸の下の方や直腸にウンチがいっぱいたまっていると、腸の中でケンカが始まります。時々、学校の途中でお腹が痛くなり、医院につれてこられる子どももいますが、たいがいは浣腸してウンチをだして、すっきり。
だから、一日一回、朝ウンチをしてから登園・登校してほしいのです。そのためには、ぎりぎりまで寝ていてはダメで、少し早めに起き、体を動かし、朝食をしっかり食べる、そしてトイレに入る時間をつくることが必要です。
■学校のトイレを使いやすく
子どもたちが、学校でトイレに行きたがらないために、便秘や膀胱炎をおこしている例が、少なくありません。
昔のようなポットン便器はもうないはずですが、家庭の水洗トイレに比べると、使い心地はあまり良くないようです。
学校のトイレが使いやすくなれば、尿意・便意をもよおしてもがまんせず、その場ですっきりするようになることでしょう。
まさか、トイレに「花子さん」はいないと思いますが・・
■ウンチは健康のバロメーター
便秘は、排便の習慣(生活リズム)や食事の内容の乱れがあると、おきやすいものです。
逆に、これらのことに気をつけていれば、便秘になりにくく、さらに、「健康な生活パターン」だといえます。
ウンチがちゃんとでているかどうかで、その時の体調もある程度分かります。便秘にならないように気をつけていると、子どもたちの生活がしっかりしたものになっていくと思います。
■(参考)便秘に効く薬
腸の動きを良くする薬(ラキソベロン、フルレールなど)と、腸の中での発酵を促す薬(ラクツロース、ピアーレなど)があります。大人の頑固な便秘には、漢方薬(防風通聖散など)を使うこともあります。(いずれも当院採用品)
■(参考)栄養相談
当院では、栄養士による食事の相談をおこなっています。毎週木曜日昼の健診のときと、木曜の午前中です(予約制、無料)。詳しくは受付におねがいします。