塚田こども医院/ヘルス・レター 501

熱性けいれん


子どものひきつけ(けいれん)は、よく見かけますが、その中で最も多いのが、この熱性けいれんです。

生後半年くらいから、5、6歳までの子どもにおきやすく、8%の子どもがおこすといわれています。

その場面に出会うと、とてもびっくりするでしょうが、できるだけあわてずに対処してください。

熱性けいれんとは

子どもたちが、急に高熱をだしたときにけいれんをおこすことがあります。多くは全身性のけいれんで、1〜2分程度で、自然にとまります。このほか、少ないですが、意識を失うだけのけいれんなどもあります。

1回のけいれんが30分以上続くと、脳への障害も心配です。

熱性けいれんを1回おこすと、半数近くの子はもう一度おこしますので、次に備えて、対処の仕方を知っていて下さい。

ときには、脳炎・髄膜炎といった、熱性けいれん以外の病気でけいれんをおこしていることもあります。けいれんが止まらないときや、嘔吐を繰り返しているときなど、具合の悪いときには、急いで病院を受診して下さい。

熱性けいれんの原因は、まだよく分かっていません。おそらく脳が未熟なため、急な発熱に対応できないのだろうといわれていますが、一部のウイルス感染が関係しているという指摘もあり、今後の解明が待たれます。

けいれんをおこしたときの対処

1)あわてない

けいれんは、普通は数分で止まります。(でも、とても長く感じますが)

2)何もしない

舌をかむことはありませんので、口の中に指や箸を入れたりしないで。大声で呼んだり、体を揺すったりもしないで下さい。そうとしてあげるのが大切。

3)楽な姿勢に

体を横にねかせ、服をゆるめる。ピンなどの危ないものは取り外して下さい。

4)吐きそうなら・・

吐きそうなしぐさがあれば、体ごと横を向かせ、吐いたものがのどにつまらないようにして下さい。

5)じっと見る

時計を見て、何分ぐらい続いているか、確かめて下さい。けいれんの様子をよく見て、あとで教えて下さい。

けいれんの予防

けいれんを予防する坐薬があります。2回以上熱性けいれんをおこしているときには、使ったほうがいいでしょう。熱に気づいたら早めに使うことで、熱性けいれんをかなり確実に予防してくれます。

【詳しくはヘルスレター502「熱性けいれんの予防」をご覧下さい】

たちの良い熱性けいれん

高熱でおきた、発作が15分以内、全身性のけいれん、1日に2回以内、1年に5回以内、もともと脳の障害がない・・などは、「たちの良い熱性けいれん」です。5、6歳をすぎればおこさなくなります。

そうではない「たちの悪いけいれん」のときは、いろいろなことが心配です。よく専門の医師に相談してください。

けいれんと予防接種

以前は、1年以内にけいれんをおこしていると、予防接種を受けられませんでしたが、最近は考え方が変わり、注意をすれば、受けることができるようになっています。

熱性けいれんの場合には、たちの良いもの(単純型)は、さしつかえありません。たちの悪いもの(複雑型)では、主治医の先生とよく相談をしてから受けてください。

【詳しいことが、ブックレット3「子どもと熱性けいれん」にあります。どうぞ、ご覧下さい】

目次の
ページへ

このホームページ
のトップへ