塚田こども医院/ヘルス・レター 406
最近、また頭ジラミが増えているようです。保育園・幼稚園などで、決して不潔にしているわけではないのにもらってきてしまうことがあります。集団での感染がほとんどですので、園や学校でみんなで対処する必要があります。
■またシラミが多くなってきました
シラミは生活環境の整備とともに日本から姿を消したと思われていたのに再び各地で、繁殖しはじめています。シラミは不潔にしていなくても知らない間に感染し、いったんつくとなかなか取れません。
子供(幼児や低学年児童)は、頭をくっつけあったり、さわりあったりして感染する機会も多いものです。また、タオル・帽子・まくらなどで家族に感染することもあります。家族で、駆除しましょう。
■発生のひき金
(1) 海外流行ブームで持ち帰る
(2) DDT、BHCなどの使用禁止
(3) 長髪が多くなった など
■疑わしい徴候
(1) 子供がやたらと頭をかく(激しいかゆみ)
(2) 髪の毛にポツポツ白いものがあり手で払っても取れない
(3) 洗髪時、頭髪に何か動くものが見える
■頭ジラミ
(1) 大きさは2〜4ミリで灰色の虫
(2) もっぱら頭髪について衣服には移らない
■つきやすい場所
(1) 頭髪のわけめ、中心部、耳のうしろ
(2) フケと違って、手で払っても取れない
■発生したら
(1) 2週間、毎日洗髪する
(2) 髪を短くする
(3) 目の細かいクシ(すきぐし)でよく髪をすく
(4) 卵は一個ずつ丁寧に取り除く
(5) まくらカバー、シーツ、タオル、下着を毎日取り替えてきれいに洗う(シラミのいない人のものと一緒にしない)
(6) 布団はできるだけ日光にあてよくたたく
(7) 市販の薬で駆除するものがあります(スミスリン・パウダー、シャンプー)。卵には効果がありませんので、3日に1回、3〜4回続けて使って下さい。
■頭ジラミのこと
頭ジラミの成虫は3ミリほどの小さいもので、動きは早く、なかなかつかまりません。
産卵期間は1か月ほど。1日に3〜9個の卵を産み、全部で100個ほどになります。卵は約7日で幼虫になり、血を吸い始めますが、この時が痒いのです。幼虫は脱皮を繰り返して成虫になっています。
卵は0.3×0.5ミリほどの楕円形で、セメントのようなもので髪に固くついているので、簡単にはとれません。
移動は、もっぱら髪から髪への直接の接触によっておきます。このため、集団生活をしている幼児にもっとも発生しやすいようです。