塚田こども医院/ヘルス・レター 220
園や学校で流行する病気の一つに「りんご病」があります。
ほっぺがりんごのように真っ赤になるのですが、普通どおりに生活したり、登園・登校してかまわない感染症です。もともと血液の病気をもっている方や、妊婦さんがかかると困ったことがおきるので、注意が必要です。
■りんご病とは
ほっぺがりんごのように赤くなるので、りんご病と呼ばれています。
太ももや腕にも、赤い斑点やまだら模様ができます。
頬はほてって、かゆくなることもあります。
皮膚があたたかいとかゆみが強くなります(日光にあたったときや、お風呂上がりなど)。
熱はでません。大人は、熱や、強い関節痛がでがちです。
■治 療
かゆみ止めの薬を使うこともあります。
そのままで、約1週間で赤みがひいていきます。
■家庭で気をつけること
■生活 -- 普通でかまいません。
■食事 -- いつもと同じです。
■入浴 -- 入ってかまいませんが、暖まると赤みとかゆみが強くなりますので、ほどほどに。
■運動 -- 普通でいいのですが、汗をかいたり、日光にあたると赤みとかゆみが強くなりますので、ほどほどに。
■こんなときはもう一度受診を
■かゆみが強くなったとき。
■高い熱が出たとき。
■元気がなくなったとき。
■園・学校
頬が赤くなったときは、すでに伝染させる時期はすぎていますし、本人がつらい症状はありませんので、そのまま登園・登校していてかまいません。
でも、頬があまりにかゆいときや、だるいときなどは、お休みした方がいいかもしれません。
■りんご病をおこすウイルス
りんご病は、ヒト・パルボウイルスB19という名前のウイルスによる感染症です。
日本人では、たいがいの方が小児期に免疫を獲得していて、大人になってからかかる人は少ないようです。大人の方がかかると、熱や関節痛などの症状が強いのですが、特に妊婦さんは流産の原因になることがあり、注意が必要です。
■りんご病と流産
りんご病をおこすウイルスは、赤血球を作る細胞(骨髄の中にある)をこわす働きがあります。
普通の方にとっては、多少赤血球ができなくてもたっぷりと余裕があるので、心配な症状は何もおきません。しかし、もともと赤血球の病気(遺伝性球状赤血球症といって、赤血球の形の異常がある病気。日本人ではまれ。)があると、急激に重症な貧血がおきることがあります。
また、妊娠中の方がかかると、胎児の赤血球が壊され、流産の原因になることも知られています。
流行している時には、妊婦さんは注意が必要です。