塚田こども医院/ヘルス・レター 219
溶連菌(ようれんきん)感染症は、幼児や学童の間に、秋から春先にかけてはやる病気です。
のどの痛みや熱といった風邪ににた症状ですが、気をつけてほしいのは、薬の服用です。
合併症の予防のために、抗生剤を10日ほど飲むことが必要です。
■溶連菌感染症とは
溶連菌という細菌がのどに感染して、のどの痛み、熱、体や手足の発疹などが出ます。
吐き気などの腹部症状が出ることもあります。数日すると、舌がイチゴのように赤くなります。
園や学校で感染する病気です(飛沫感染)。
■検査
溶連菌感染症を診断する根拠になるのが、細菌の検査です。
通常、細菌の検査というと、培養してから調べるので、結果のでるまで数日かかってしまいます。この溶連菌感染症の場合は、菌がもっている蛋白質を、ある試薬で検査する特別な方法があります。
迅速(じんそく)診断といっていますが、数分で結果が分かるので、大いに利用しています。
■治療
のどの検査で溶連菌がいることがはっきりしたら、抗生物質を10〜14日間飲みます。
翌日には熱が下がり、のどの痛みなどの症状がとれますが、そのまま薬は続けて下さい。溶連菌感染症には、リウマチ熱(子どもの心臓を悪くする病気)や腎炎(急に血尿になったり、おしっこがでなくなったりする病気)などの合併症があり、指示通り最後まで薬を使うことで予防することができます。
■家庭で気をつけること
■家族にもうつる:きょうだいや大人にうつすことがあります。
■食べ物:のどの痛いときは、熱いもの、辛いもの、すっぱいものは避けて下さい。
■入浴:熱がなければかまいません。
■こんなときはもう一度診察を
■2日以上たっても熱が下がらないとき。
■のどの痛みが強くて水分などをあまりとれないとき。
■保育園・学校
2〜3日後にもう一度受診し、許可をもらってから登園・登校してください。
■参考
抗生剤をのみ終わった時に、症状の確認と尿の検査をしますので、受診してください。この時点で問題がなければ、まず安心です。お子さんによっては、その後も定期的に尿の検査などをすることがあります。
また、溶連菌に対する免疫はできにくいので、周囲で流行があると、またかかることもあります。