塚田こども医院/ヘルス・レター 216

ヘルパンギーナ


ヘルパンギーナも、夏に多く見かけるウイルス性の感染症です。

熱と、強いのどの痛みがあります。数日で自然におさまる病気ですが、その間、のどが痛いために、飲み物・食べ物がとれないことがあります。

ヘルパンギーナとは

乳幼児の間で流行しやすい夏かぜの一種で、38〜40度の高熱が2〜3日続きます。

のどの奥に小さな水ぶくれができます。これがすごく痛いので、飲んだり、食べたりができなくなることもあります。

水分が十分にとれないと、脱水症になることもあります。

治 療

「特効薬」はなく、症状をおさえる治療が中心です。

熱やのどの痛みをおさえる薬(解熱鎮痛剤)を使います。

家庭で気をつけること

高熱:何日も高熱が続きますが、熱さましを使いすぎないようにして下さい。暑がっているようなら、涼しくしてあげて下さい。

食事:のどの痛みが強いため、よけい食欲がなくなります。栄養はなくても、少しずつとれていれば大丈夫です。(すっぱい物や、醤油・ソースはいやがります。)

水分:水分は十分にとらせて下さい。麦茶、イオン飲料など、あっさりしたものでけっこうです。

入浴:熱があっても、とくに具合が悪そうでなければ、汗を流すことはかまいません。

もう一度診察を

のどの痛みが強く、水分もまったくとれないとき。

高熱が4、5日以上つづくとき。

元気がなく、ぐったりしているとき。

園や学校

熱が下がり、のどの痛みもとれて、食事も含めて普通の生活に戻ってからです。(学校伝染病に指定されていて、「主な症状がなくなってから2日間」過ぎたら、出席できることになっています。)

ヘルパンギーナをおこすウイルス

コックサッキー・ウイルスA群、B群、エコー・ウイルスなど多数が知られていますので、何回でもかかってしまう感染症です。

(参考)夏かぜのいろいろ

夏も、ウイルス性の感染症がはやりやすい季節です。

代表的なのが「ヘルパンギーナ」「手足口病」「プール熱」です。このうちヘルパンギーナとプール熱は高い熱がでますが、手足口病は熱がほとんどなく、かわりに手足にブツブツができます。

このほかにも、名前はついていませんが、熱だけの夏かぜも多く見られます(冬のかぜと違い、咳・鼻水がなく、寒気もあまりありません)。発疹(ブツブツ)のできる夏かぜもあります。

いずれの夏かぜも、中枢神経(脳や脊髄)の中に入り込みやすい性質があり、髄膜炎をひきおこすことがありますので、注意が必要です。