塚田こども医院/ヘルス・レター 215
夏かぜの一つに、プール熱と呼ばれる病気があります。高熱、のどの痛み、目やにといった強い症状があり、伝染力が強いのも特徴です。一度はやりだすと、園や学校でのプール使用にも気をつけなければいけません。
■プール熱とは
夏にプールを通して子どもたちの中で流行することが多いので「プール熱」と呼ばれています。実際には、プールに入らなくてもうつります。
アデノ・ウイルスという仲間がこれを引き起こしますが、何種類かの型があります。
39〜40度の高熱が4〜5日続き、のどの痛みが強く(咽頭炎の症状)、目が赤く、目やにがでます(結膜炎の症状)。
さらに、頭痛、吐き気、腹痛、下痢などを伴うこともあります。
■治 療
「特効薬」はなく、症状をおさえる治療が中心です。
熱やのどの痛みをおさえる薬(解熱鎮痛剤)、目やにがひどいときは目薬を使います。
■家庭で気をつけること
■高熱:何日も高熱が続きますが、熱さましを使いすぎないようにして下さい。暑がっているようなら、涼しくしてあげて下さい。
■食事:のどの痛みが強いため、よけい食欲がなくなります。栄養はなくても、少しずつとれていれば大丈夫です。(すっぱい物や、醤油・ソースはいやがります。)
■水分:水分は十分にとらせて下さい。麦茶、イオン飲料など、あっさりしたものでけっこうです。
■入浴:熱があっても、とくに具合が悪そうでなければ、汗を流すことはかまいません。
■もう一度診察を
■のどの痛みが強く、水分もまったくとれないとき。
■高熱が4、5日以上つづくとき。
■元気がなく、ぐったりしているとき。
■園や学校
熱が下がり、のどの痛みもとれて、食事も含めて普通の生活に戻ってからです。(学校伝染病に指定されていて、「主な症状がなくなってから2日間」過ぎたら、出席できることになっています。)
■プール熱の予防
名前のとおり、プールの水を介して伝染することがありますので、園・学校での水泳では、十分気をつける必要があります。一般的に、水泳前後の手洗い、うがい、シャワーの使用、洗眼などを、きちんとしてください。目やにがでていたり、かぜぎみのときは、無理をせず休んで下さい。
唾液によっても感染しますので、病気になっている子はしっかりと休み、その周りの人は、うがい、手洗いなどをきちんとして下さい。家では、顔をふくタオルは各自用にしておいて下さい。
夏場にはやる感染症ですが、とくに園・学校や、地域で流行が始まったら、早めに対処をして下さい。ときには、プールを閉鎖することも必要です。