塚田こども医院/ヘルス・レター 208
帯状疱疹は、神経の中に残っていた水ぼうそうのウイルスが、また騒ぎだしたもの。ピリピリと痛いのが特徴です。大人や老人に多い病気ですが、子どもでもときどき見られます。
水ぼうそうのワクチンが、帯状疱疹の発生を減らしてくれると期待されています。
■帯状疱疹とは
水ぼうそう(水痘)にかかったあと、同じウイルスがまた再発しておきる感染症です。
このウイルスは、脊髄(せきずい)などの神経節にひっそりと残っていて、あるとき、また活発に活動しだすことがあります。今度は神経にそって皮膚にブツブツが出てくるため、胸や背中では「帯状」にまとまっています。また、ピリピリと痛いのも特徴です。
ほかに人からもらったわけではありませんが、ほかの人(おもに子どもたち)へはうつします。そこに水ぼうそうのウイルスがいるため、うつされた人は水ぼうそうになります。
■治 療
アシクロビル(代表的商品名「ゾビラックス」)などの、ウイルスを「殺す」薬を使います(飲み薬と塗り薬)。1週間ほどかかる病気ですが、この薬を使えば、早く・軽く治すことができます。
このほか、かゆみ止めや痛み止めを使うこともあります。
■家庭で気をつけること
水ぼうそうとはちがい、熱をだすことはありません。
かゆくてひっかくと、傷になったり、とびひになることがありますので、皮膚を清潔にしておきましょう(爪は短めに。軽くお風呂にはいってかまいません)。
ブツブツが最後にかさぶたになるまでは、家の中にいて下さい。
■園や学校
帯状疱疹は、水ぼうそうと同じウイルスがいますので、やはりかさぶたになるまではお休みになります。
■水ぼうそうのワクチン
帯状疱疹は、もとをただせば水ぼうそう(水痘)です。幼いころにかかり、治ったあともウイルスが神経の中に残っています。後年それが再び活性化され、増殖したウイルスがその神経にそって皮膚に出てきたものが帯状疱疹です。
水ぼうそうの予防にはワクチンがあります。子どものころに受けておくと、水ぼうそうにかからないか、かかっても軽くすみます。その結果、帯状疱疹になることを防いでくれるのではないかと言われています。
また、帯状疱疹になりやすい高齢者に対してこのワクチンを接種すると、水ぼうそうウイルスを抑える免疫が活発になり、帯状疱疹になることを防いでくれることも分かってきました。
(水ぼうそうワクチンはどの年齢の方も任意接種になります。)