塚田こども医院/ヘルス・レター 201-1
インフルエンザは、毎年冬にはやるウイルスの病気で、症状の点でも、流行の仕方でも「風邪の中の王者」と呼ばれています。
普通の風邪と違った注意も必要になりますので、流行しやすい季節には、気をつけていて下さい。ワクチンの接種による予防が、ある程度可能です。市町村での集団接種は、現在はおこなわれていませんので、希望される方は、医療機関でそれぞれ受けて下さい。
■インフルエンザとは
インフルエンザには、主にA香港型、Aソ連型、B型があります。
その年により、流行するタイプは異なりますが、毎年必ずどれかが流行しています。
症状に違いはありません。
家庭、園、学校などの集団の中で、一度流行が始まると爆発的に広がります。
■インフルエンザの症状
全身のだるさ、関節痛、寒気などを伴って、急激に高熱になるのが特徴です。
そのほかにも、いろいろな症状がでます。■熱 -- 寒気と高熱が3-5(-7)日つづきます。
■苦 -- 全身のだるさが強く、食欲がなくなる。
■痛 -- 頭痛、筋肉痛、関節痛、腰のいたみ。
■腹 -- 腹痛、吐き気、下痢をおこすこともあります。
■咳 -- のどの痛み、咳、鼻水のでることもあります。
■家庭で気をつけること
■休む -- ゆっくり休むことが何より。
■保温 -- 寒気があれば暖かく、暑がっているようなら涼しげに。
■食事 -- 食欲はどうしても落ちてしまいますが、無理に食べさせる必要はありません。水分だけとれていれば、十分です。
■入浴 -- 熱が高く具合の悪いときは、無理に入るのはやめましょう。熱が下がり、体が楽になってきたら、そろそろ入ってもいいころです。
■次の診察
最初の数日間は、熱が高く、ぐったりしているのも仕方ありません。
それ以上たっても具合が悪そうにしているときや、いつもの様子よりずいぶん重症そうに見えるときは、再度診察を受けて下さい。最近、インフルエンザによる脳炎・脳症が問題になっています。
けいれん、意識障害、くりかえす嘔吐などがあるときは、緊急な事態かもしれません。
至急受診をして下さい。熱さましの薬については、この脳炎・脳症を引き起こすおそれがあると指摘されているものもあります。
熱が高いのも、体にとって必要なことかもしれません。
熱さましだけを使って、病気が治るわけではありませんので、強い熱さましをどんどん使うことは、避けるべきです。
(詳しくは、ヘルス・レター201-2「インフルエンザの検査・治療」へ)
■一般的な予防
■規則正しい生活リズム(夜更かししない、など)、十分な休養を。
■バランスのとれた食事を(朝食を抜かない、おやつを食べ過ぎない、好き嫌いをしない)。
■普段は薄着の習慣を。寒さに負けずに、元気良く遊びましょう。
■手洗いとうがいをこまめに。部屋の換気、汗の始末(下着の交換)も忘れずに。
■流行し始めたら、人混みをさける。
■風邪気味と感じたら、早めに休息を。こじらせないように。
■あらかじめ、予防接種を受けておきましょう(毎年11-12月ころ)。
■インフルエンザ・ワクチン
インフルエンザは、ワクチンの接種を受けることで、軽くすませることができます。
とくに乳幼児の脳炎・脳症は大変に重い合併症で、日本でも年間数百人の死亡が報告されていますが、ワクチン接種を受けることで、確実に予防できることが分かっています。ワクチンは、その冬場の流行の予測調査から、毎年違うものが用意されます。以前より、この調査の精度が向上し、「効きの良いワクチン」になってきました。
毎年秋から初冬にかけて、2回受けます。乳幼児、高齢の方、どうしても休めない仕事をお持ちの方、受験生などにとくにおすすめです。任意接種になりますので、接種の料金は個人での負担になります。