塚田こども医院/ヘルス・レター 103
子どもの生活の中で、風邪薬、下痢止め、坐薬(ざやく)などのお薬は、どうしても縁がきれません。
そして、子どものことですから、なかなか飲んでくれなかったり、うまく坐薬を入れられなかったりしがちです。
ここでは、上手なお薬の飲ませかた、坐薬の使いかたをお話しします。
■薬の飲ませかた
■乳児
水ぐすりはそのまま、粉ぐすりは少量の湯ざましで、おだんご状にして上あごにこすりつけ、その後、水、湯ざまし、ミルクなどを与えます。溶かすときは、一口で飲めるぐらいの量にします。
1回分のミルクにまぜると、全部飲まなかったり、ミルクぎらいになったりするので、注意して下さい。
■幼児
水ぐすりも粉ぐすりも、なるべく他のものに溶かさないで、そのまま与える習慣をつけましょう。乳児とは違い、味がすぐ分かりますので、「だまそう」と思ってもムダ。「お薬だから飲まなきゃいけない」ということが分かるよう、本人にくりかえし話して下さい。
・牛乳、ヨーグルト、アイスクリームなどの乳製品に混ぜると苦みがやわらぎます。
・スポーツドリンクやジュースにまぜると、苦みのひどくなる薬もあります。
・粉ぐすりは、水に溶かして凍らせてもよいでしょう。
■1日3回とは
習慣で、「毎食後30分程度」としていますが、必ずしもこだわる必要はありません。
とくに乳児は、食前(ミルクの前)のほうがよく飲んでくれます。
時間も「朝食の時、午後のおやつの時、寝る前」の3回でもかまいません(とくに保育園・幼稚園にかよっている子どもは)。
■坐薬の使いかた
坐薬(ざやく)も子どものお薬としてよく使います。
熱さましのほかに、喘息の薬、抗生剤、けいれんの予防薬、排便促進剤などもあります。
赤ちゃんはオムツかえの姿勢に、すこし大きい子は横向きにして、肛門に、坐薬のとがったほうから一気にさしこみます。すっと入る感じを確かめたら、指で肛門をそのまま押すようにしておくと、坐薬が戻ってきません。
入りにくいようでしたら、坐薬にオリーブ油、ワセリン、水などをつけて、滑りをよくしてみてください。
また、肛門がぴんと張っていた方が、入りやすいです。試してみてください。
■お薬の保管
坐薬--「冷所保存」と指示されたものは、冷蔵庫で。1年ほどを目安に、新しいものに交換してください。
頓服(とんぷく)--6か月程度をめどに、保管しておいて結構です。
水ぐすり--混合してあると、長持ちしません。その場で使いきってください。
粉薬--水ぐすりより安定していますが、混合してあると、長持ちしない場合もあります。
とくに粉の薬は、湿気に弱いですので、密閉できる容器に、乾燥剤といっしょに保管してください。また、夏場、自動車の中に置いたままにしておくと、高温になって、お薬をダメにすることがあります。