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2020年06月12日

わたぼうし19周年

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 当院付属のわたぼうし病児保育室は、本日、開室19周年を迎えました!

 21世紀の最初の年、2001年に開設し、今日に至りました。当院が地域の子育て支援として取り組んだ事業です。

 当初は利用者は多くはなかったのですが、次第に増加。ここ数年は年間でのべ4,000人台の子どもたちをお預かりしています。この規模は全国トップクラスです。

 保育士は当初は2人でしたが、今は12人。保育助手も加わり、大所帯になっています。

 これは「断らずに預かる」ことをモットーとし、それを実行してきたから。利用者数は一定しておらず、多い日には30名を超えることもあります。そういった「極限」の状況でも受け入れるためには、余裕をもった施設、設備が必要。そして、何と言っても保育士の充足です。さらに、必要な時は医院本体からの応援も加わります。

 こうして築いてきた、「わたぼうし」方式は、できればこのまま長く続けていきたいと思っています。

 ところが、実は今、なかなか難しい問題に直面しています。利用者数の大幅な減少です。

 新型コロナウイルス感染症が発生し、学校の休校といった措置が実施されてから、病児保育室を利用する子どもたちがずいぶん少なくなりました。4月からその傾向が著しく、5月は前年比で4分の1ほどになっています。

 病児保育の利用が少ないということは、子どもたちがあまり病気をしていないのだと思います。医院の受診者数も相当少なくなっていますが、それはいい傾向です。

 ただ、このままずっと少ないということは、ないでしょう。冬になり、インフルエンザや胃腸炎などが流行しだすと、また利用数が増えてくるはず。それに備えるためには、今の保育室の体制を縮小するわけにはいきません。

 しかし、収入が極端に少なくなっています。収入のほぼ全ては市を通しての補助金です(概ね国、県、市が1/3ずつ負担)。その大半は、利用者数によって決まります。つまり、出来高です。

 今のように、利用者数が少ないと補助金もそれに比例する形で減っていきます。一方で、支出の大部分を占める人件費は、変わりません。さて、困りました。

 医療機関がコロナ流行に伴い減収になっていて、経営的に厳しいというニュースを目にした方も多いでしょう。当院もそうです。そして、当院が抱える病児保育事業も、全く同じ問題を抱えています。

 当院は二重に、経営的困難さを抱えているということになります。何とかならないものかと思案しているのが現状です。でも、きっと何とかなるでしょう。

 「わたぼうし」の歴史もそうでした。開設当初はどこからも補助金はなく、全て自前で運営。毎年2000万円ほどの赤字が出ていました。

 8年後に市から補助を受けることになり、赤字額は減少。でも、当院の利用者数が国の補助金額の設定人数(年2,000人分)を超えていて、その分は持ち出しでやっていた時期もありました。現在は国の基準が改定され、やっと私たちに追いついてくれました。

 そんな歩みを辿ってきていますので、これくらいではへこたれません。痩せ我慢をしてでも、体制を維持し、子育て支援の灯火を消さないように頑張ります。

 でも、でも・・厳しいですね。何とかならないものかな。また胃が痛くなりそう。

投稿者 tsukada : 2020年06月12日 15:40