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2020年02月16日

訃報

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 エコノミストの「ぐっちーさん」こと山口正洋さんが亡くなっていたことを、今朝知りました。週刊誌『AERA』に長くコラムを書いておられ、毎週読ませてもらっていました。最近見かけなくなったな、とは思っていたのですが。

 今朝届いた最新号に目を通していたら、昨年9月にご逝去されていたとのこと。残念な思いとともに、気づかなかったことを申し訳なく思いました。

 彼のコラムは面白いんです。アメリカや世界の経済の動きをよく伝えてくれました。他のコラムニストとは違う視点を持っていて、なるほどなと思うことがたびたびありました。

 ただ批評するだけではなく、ご自身で地域振興の活動にも積極的に参加されていました。東日本大震災のあと、いかに復興すべきか、いろいろと提案していました。

 「お役所仕事」は大嫌い。中央からの補助金を使って事業をするだけでは、実際には復興にはならない。
多くは補助金がなくなれば事業が終わり、箱物が負の遺産として重くのしかかり、かえって復興の邪魔をする。持続可能で、利益が上がり、地域が盛り上がるためにはどうすればいいか、ちゃんと知恵を使いなさい。

 そんなメッセージをいただいていました。(これは私が受けた印象で、実際の彼の言葉ではないので、間違いがあったらご容赦ください)。

 そして、実際に行政を動かし、地域の方々と一緒に事業を立ち上げ、成功させていることも紹介されていました。こんなところも、多くの批評家とは違うところだと思っていました。

 ずっと彼のコラムを注目していたのですが、もう新しいコラムは書いてはくれないんですね。寂しいです。

 ネット上で、彼の遺稿となったコラムを改めて拝読しました。その最後に、こんなことを書いています。

「さて、ワタクシ少々体調を崩してしまい、しばらく連載をお休みさせていただきます。そのうち帰ってくるからそれまで皆様もお元気で!」(AERA 2019年10月7日号)

 思わず涙を流してしまいました(今も、涙で滲む画面を見ながらキーボードを打っています)。

 享年59歳。まだまだ若いですね。きっと無念な思いで旅立たれたことでしょう。改めてご冥福をお祈りいたします。

 またぐっちーさんのコラムを読みたくなりました!

 遺稿集が出版されるとのこと。お! 何と私の誕生日ではないですか!!

 さっそくネットで予約しましたよ。63歳になった日に、またぐっちーさんに会えるのを楽しみにしています。思い出に残る誕生日プレゼントになりそうです。

投稿者 tsukada : 2020年02月16日 13:38