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2015年10月03日

有森裕子語録(1)・・「何で?」は言わない

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 先日のマウイマラソンでは、有森裕子さんから直接お話をお聞きする機会がありました。やはりオリンピックのメダリスト・・重みが違います。胸にすとんと入ってくるお話がいろいろありました。

 そう言いながら、当日はメモを取ることもしていなかったので、少しずつ忘れかけてしまっています。でも、完全に忘却のかなたに行ってしまわないうちに、書き記しておきたいと思います。

 「マラソンは人生」・・練習や大会の中でおきることは、実生活の中でもおきること。マラソンを通じて、生き方を学ぶのだと。

 うん、そうです。私もわずか3年間のマラソン生活ですが、体力だけではなく、メンタルも強くなったように思います。少々のトラブルにはめげなくなりました。

 マラソンではうまくいかないことがよくあります。というか、それが普通。そんな時に「何で?」は言ってはいけないと有森さん。

 「何で雨が降るの?」「何で暑いの?」「何でこんな坂ばかりのコースなの?」そんな愚痴をこぼしたくなることもよくありますが、「何で?」と言ったところで、状況は変わらない。他のランナーもみな同じ条件。ネガティブな気持ちになることで、いいことは何もない。

 そんなトラブルや悪条件を受け入れること。そうすれば、前向きになれるかもと。

 有森さん自身の体験も話されていました。現役時代は故障が多かったそうです。治るまで通常の練習はできなくなります。落ち込んでいた有森さんに、監督が「今は別の練習をするチャンスだ」と言ったそうです。

 もし膝にトラブルがあったら、それが治るまでは上体の筋力アップをするなど。むしろ普通の時にはできない練習をすることができるのは良いことだと。

 マラソンに取り組んでいる中で、実生活の中で思うようにうまくいかないときでも、その対処が上手にできることになるでしょう。トラブルがあっても、別の考え方をして、マイナスをプラスに転じることも可能になるでしょう。

 そんなことをおっしゃられていました。実際にご苦労され、結果を出した方のお話ですので、説得力は十分。私も含めて、参加した人たちはみなうなずいていました。

投稿者 tsukada : 2015年10月03日 23:32