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2013年12月18日

残念な人たち(1)

 東京都知事の猪瀬直樹さんは、どうも辞職するようです。というより、辞職せざるをえない状況に追い込まれています。

 ご承知のように、徳洲会からの5千万円授受問題です。「親切な人」から、選挙後の自分の生活資金に、頼みもしないのに5千万円もの大金をもらい、それは選挙のためではなく、個人的な借用であり、自分の役職にもまったく関係ないと言い張っている事件です。

 どんなふうに言い逃れようと、都に関連がある会社から、普通で考えられない大金をもらったのですから。いくらその後に返しても、時遅し。それだけでアウトでしょ。

 全額返済したと言っていますが、それが本当だとしても、その間の利息はどうなんでしょ。一定の利息(今はだいだい年2%くらい)は払わないと。それを払わず、元金だけを返済しているのだとすれば、利息金額(5000万円×年2%×約半年=50万円)は贈与されたものとして税務申告しなければいけません。それをしないだけでも問題は小さくはないでしょう。

 東電病院の売却をめぐって、徳洲会側から依頼があったのかどうかも気になりますが、言葉としてそういった発言がなくても、都の事業と利害をある団体から、闇で金を借りる行為がいったいどんな意味をもつのか、聡明な猪瀬氏が分からないはずはありません。

 選挙資金として借りたけれど、その事実を認めることが、公職選挙法などに違反するから、必死に言いつくろい、釈明をしてきたのでしょう。もう何をどのように言っても、信用はされません。

 先ほどから辞職の意志を固めたとニュース速報が伝えていますが、残されたのはその道だけでしょう。でも、辞職したとしても、猪瀬氏が行った行為は違法であり、モラルに反しています。その後の説明も、虚偽だと言われてもしかたない状態。

 辞職によって彼の政治的な責任はおわったとしても、道義的な責任はどうなんでしょうか。あるいは法的な責任は問われないのでしょうか。

 猪瀬さんは、残念な人だと言わざるをえません。今後も引き続き、注視していく必要があります。

 さて、もう一人の当事者・・徳田虎雄さんと、彼のファミリーです。離島医療に情熱をもっていたころの、若き頃の徳田さんと、今の姿はあまりに変わりすぎています。そのことについは、次のブログでまたお話したいと思います。

投稿者 tsukada : 2013年12月18日 23:24