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2012年12月15日

アメリカでの事故検証から

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 どこかで見たような光景です。6年前、トンネル内の天井板が崩落するという事故がアメリカで起きています。その時の事故報告書が公表されています。この写真はその時の現場写真です(ネット上に公開されている報告書より)。

 事故は2006年7月10日午後11時01分、マサチューセッツ州ボストンの州間高速道路のトンネル内で起きました。2人が搭乗していた自家用車が1台、崩落してきた天井板の下敷きになり、ドライバーの夫は軽症、助手席の妻が瀕死の重傷を負いました。

 崩落したのは約26トンのコンクリート製パネル。そしてそれをトンネル本体に接合していたのはエポキシ樹脂アンカーでした。

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 この構造図もどこかでご覧になったのでは。5インチがコンクリート内に挿入されていますが、その長さも全く同じ。当時はこういった工法が、世界中で採用されていたのではないか、とも推測されます。

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 事故検証のために引き抜いたアンカーの一部です。樹脂が変色している部分もあります。もともと樹脂が十分に充填されていなかった箇所もあるようです。強度不足は明らかです。

 結論としては、エポキシ樹脂アンカーは不適だということ。今後同様の事故がおきないために、様々な勧告が出されています。

 6年前にアメリカで起きた事故・・そのことをきちんと把握されていたのでしょうか。管理者である高速道路公団も、規制機関である国も。そして技術者の人たち、あるいはその組織。

 ちょっと調べれば全くの素人である私すら、この程度の情報が得られます。見て見ぬふりをしていたのでしょうか。「安全神話」があったのでしょうか。

 根っこには福島第一原発での事故に共通するところもあるように思えてきます。「他人の振り見て我が身をただせ」。本当にしっかりして下さい!

投稿者 tsukada : 2012年12月15日 16:37