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2012年10月25日

白壁のヒミツ

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 医院玄関の前の写真です。以前から車いすでもそのまま入れるスロープが造ってありますが、今回はその内側に階段を設けました。そのスロープや階段に、手すり代わりにコンクリート製の壁が今日の話題。

 当初はコンクリート打ちっ放しでした。近年は内部をコンクリートを打ちっ放しにしている住宅やマンションもあるようです。それがモダンだということのようですが、違和感があります。やっぱり冷たいですよね。

 今回は壁に塗料を吹き付け、きれいに仕上げてもらいました。色は白。グレーに近い色に抑えたつもりだったのですが、塗ってみたらほとんどホワイトになっていました。地中海沿岸の白壁みたいで、きれいでしょ。

 さてこれからが本題。この壁に空いた穴がそれです。医院を設計する時に、ただの壁では面白くないからと、設計士さんが遊び心で作ったものです。丸、三角、四角と、ランダムに空いています。子どもが遊びながら作ったかのように。

 小児科医院にふさわしいので、気に入っていたのですが・・問題点が分かりました。事故をおこす危険性です。

 玄関改築工事をしていた頃(8月中旬)、こういった壁の穴や、柵の隙間に子どもが頭を入れてしまい、抜け出せなくなったというニュースを目にしました。中国の話で、それも2度、同じような事故があったというのです。

 そこでこの壁を見直してみました。丸い穴の直径は約18センチなので、外周は約50センチです。日本人の子どもたちの頭囲で50センチというと、男の子が4歳、女の子が5歳に相当します。

 つまり幼児がこの穴に頭を突っ込んで、そのまますっぽりとはまり込み、抜け出せなくなる可能性があるということです。それってどんなふうにすれば起きるのか、想像しにくいのですが、「想定外」のことが起きることも考慮しなくては。なにしろ、相手はやんちゃな幼児。何をしてくれるか、分かりません(^^;)

 そこで業者さんにお願いしたのが、穴を塞ぐこと。単純にコンクリートで埋めてしまえば機能的にはOKなのですが・・面白くありません。考えついたのが、これです・・

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 穴の真ん中にアクリル板を設置しました。穴としてはまだ残っていますが、そのまま「貫通」することはなくなりました。どこかのお子さんが頭を突っ込んでしまう危険性もありませんし、腕や足(?)を入れた時に皮膚に擦過傷を作ってしまう心配もなくなりました。

 さらにアクリル板に色をつけてもらったので、楽しい雰囲気がでていますよね。パステルカラーでかわいいです。透明性があるので、陽があたるとさらにきれいになります。

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 業者さんの「遊び心」があちこちにでています。医院のイメージ・ガールとボーイがところどころに現れます。

 上を見あげると・・

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 天井にはめ込んだ蛍光灯(正しくはLED照明)のパネルにも、「院長」がいますよ(^^)/ 見つけて下さいね。(でも、上を向いていて転んだり、ぶつかったりしないように気をつけて下さい)

投稿者 tsukada : 2012年10月25日 14:14