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2012年04月12日

事故の真相は?

 京都で大きな交通事故がおきました。赤信号を無視し、多数の歩行者をはね、運転手も含めて7名の死亡者と、多数の重軽傷者をだしました。

 昼間のテレビでは現場をライブで放映。地上からの映像とともに、ヘリによる空撮もあり、見ている者に強い衝撃を与えました。

 しだいに事故の様子が分かるようになり、運転手の氏名が判明。そして「持病」をもっていると放送されました。以前の交通事故で頭部外傷を受け、その後に発症した「てんかん」なのだそうです。

 最近は意識を失う発作も時々おき、治療を受けてはいたものの、主治医からは自動車運転を禁止されていたとも伝えられています。

 今回の事故(事件?)の原因や経過はまだ詳しく分かっていません。しかしメディアではさっそく「てんかんの発作が事故をおこした」という言い方をしていますし、てんかん患者が運転免許を持つこと、そして自動車を運転することの是非を云々しています。

 てんかんの患者さんは少なくありません。種類は様々で、一部で難治性のものもありますが、大多数の患者さんはきちんと治療を受けていて、病状が安定していれば社会生活に支障はありません。

 問題になるのは治療を適切にうけていない患者さんや、発作のコントロールがうまくできていない患者さんです。そういった方が事故などのトラブルをおこすことがありますが、それがてんかん患者さんのすべてのように思われるのは困ったことです。

 今回をきっかけに、てんかん患者さんへの偏見が助長されたり、不当で不合理な差別がおきるなどということのないように願います。

 ところで・・この事故は本当にてんかん発作がきっかけなのでしょうか。報道ではタクシーに追突したあと、逃げるようにしてかなりのスピードで走り去っています。クラクションを鳴らしていたということです。大通りで歩行者を多数の歩行者をはねたあとも、一方通行の狭い道路を数百メートル進んでいます。

 もし運転手に意識がなければ、これほどの長い行程を運転することができるのかな? けっこう複雑な運転操作が必要だと思います。たまたまアクセルを踏み続けてしまったとしても、ハンドル操作はどうでしょう。大通りでは路面バスの直前を素通りしているようですが、衝突をさける意思があったようにも見えます。

 多数の方に衝突しましたが、その衝撃によって自動車のスピードはゆるむはずなのですが。そのままの猛スピードで狭い通りを走りねけ、最後は自転車に乗った方を避けきれず電柱に衝突し、やっと停止した・・。

 憶測でしかありませんが、意識を失った人の運転だとはみわかには信じがたいのが正直な気持ちです。真実は何だったのでしょうか。

 楽しい観光旅行の途中で、事故に巻き込まれて亡くなった方も多いようです。心よりご冥福をお祈りいたします。

投稿者 tsukada : 2012年04月12日 10:41