« 竣工式(写真) | メイン | 不活化ポリオワクチンのご案内 »

2011年12月12日

薪生活の次は?

 寒くなりました。12月も中旬。もう冬になっていることを実感しています。

 当院の「薪暖房」は先週から本格稼働しています。全館を薪パワーで温めるという壮大な(!?)プロジェクトですが、実際に使ってみるとまだ完全ではありません。時間帯や場所によってはエアコンも使っています。

 完璧に自然エネルギーだけに切り替えるというつもりは元々ありません。お互いの長所・短所を活かしながら、もし一方が使えなくても他方でまかなえる体制を構築しました。いわば「エネルギー源のハイブリッド化」です。

 宣伝でときどき「オール電化の住宅」という言葉を耳にします。私が思うに、いざという時にもっともリスクが多きいのではないか、と心配です。停電になったら家庭の中での営みが全てストップしてしまいます。

 電気が止まっても他のエネルギー源・・ガス、灯油などを使える環境にしておくことは、リスク管理の点からはとても大切なことです。そこに「薪」や「太陽熱」を加えておけばさらに安心。電気のみよりコストが高くなるかもしれませんが、不安をかかえながらの生活は、やっぱりいやですよね。

 薪パワーってすごい!って感じるニュースに出会いました。今日の朝日新聞ネット版の「ドラム缶と廃材で『ロケットストーブ』 エコで注目」という記事です。ドラム缶や一斗缶などを使って、とても安価で、簡単に作れるけれど、恐ろしいほどのハイパワーだというストーブに、目を奪われました。

 ネットでも調べてみましたが、実に面白い! 煙突部分を加熱することで、排ガスをさらに燃焼させるので、より効率良く薪のエネルギーを使うことができます。当然排ガスはよりクリーンになります。

 とても原理は簡単ですし、理論は明快で単純。こんなすばらしい発想を、どうして活かしてこなかったのか、不思議なくらいです。

 私の「薪生活」も20年近くになります。薪ストーブに加えて薪ボイラーも始めましたが、次はこの「ロケットストーブ」にも挑戦してみようかな。面白くなりそう。

 「薪」も奥深いものがありそうです。まだまだ「薪生活」には終わりはないようです。

投稿者 tsukada : 2011年12月12日 16:16