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2011年12月26日

空を見上げる日々

 最近空を見上げることが多くなりました。といっても雲も関心があるわけでもなく、天体観測を始めたわけでもありません。煙突を見ているのです。

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 医院に造ったボイラー棟(「自然エネルギー・プラント」などと、ちょっと格好つけた名前をつけましたが)から上に延びている煙突です。高さ約6メートル。薪ボイラーから出る煙を大気中に吐き出しています。

 この写真はボイラーを運転している時のもの。ほとんど煙は出ていません。薪を一次燃焼させて出るガスを、さらに高温で二次燃焼させるために、熱としての回収率は良く、またほとんど煙にならないので、排ガスは黒くもなく、臭いもしません。実にエコなのです。

 稼働を始める時にはどうしても煙が出てくるのですが、数分程度で本格運転になります。さほどの量ではないのですが、ご近所の方にご迷惑をおかけしているかもしれません。ご容赦下さい。

 薪ボイラーを運転している最中には、煙突の先からはほとんど煙がでていないので、「薪をたいているぞ!」という雰囲気にはなりません。でもそれでいいので、煙の見えない煙突を見上げるたびに満足しているところです。

 院長が空を見上げていたら、また薪のことを考えてると思って下さい。

投稿者 tsukada : 16:01

2011年12月25日

松ぼっくり拾い

 先日「雨より雪がいい」と書きましたが、雪が積もってくるとまた困りもの。

 もちろん何十センチや数メートルもの大雪になれば災害です。それほどでなくても、道路が薄っすら白くなるくらいでスリップして事故になりやすい。どうぞご注意を。

 先日、公園を散歩した時に松ぼっくりを拾ってきました。なんだか子どもみたい・・などと言うなかれ。薪ストーブの焚き付けに最適なのだから。

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 拾った時は雨に濡れ、小さいんだなって感じたけれど、ストーブの隣において乾かしたら、見違えるほど大きくなりました。名前は知らないけれど、外側のヨロイのような羽?が全部開きました。

 この形からして火のつきは良さそう。その上、松ヤニもほどほどにあって、燃えが長持ちするようです。

 そんな松ぼっくりを拾うのも、ワンコとの散歩のお楽しみ・・そう思っていたのですが、今日は降り積もる雪。拾おうにももう雪の下です。きっと春まで、寒さから身を守るかのように縮こまっていることでしょう。

 雪が積もる前にもっといっぱい松ぼっくりを拾い集めておけば良かったな。でも来年の秋のお楽しみが一つできました。まだずいぶんと先のことだけれど。

投稿者 tsukada : 16:07

2011年12月23日

雨より雪

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 寒くなりました。雨が雪にかわり、時に吹雪になることも。でも・・雪のほうがいいと思える時もあります。

 例えばワンコと散歩にいく時。雨はグチョグチョに濡れるけど、雪は振り払えばそんなに濡れません。寒いけど、その寒さが心地よく感じられます。

 クリスマス寒波がやってきていますが、当地は今日はまだ積もることもなく、寒ささえガマンすれば過ごしやすい一日でした。年末も近いのでしておかなければいけないことは多いのですが、とりあえず今日はのんびり過ごしました。

 明日はクリスマス・イブ。そして飛び石連休の真ん中。きっと外来は混み合うでしょうね。頑張ります!

投稿者 tsukada : 16:08

2011年12月21日

美しすぎる配管

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 当院ボイラー棟の内部です。内部には温水を通す配管が縦横に設置されています。

 図面を見た時には、これほどになるとは思いませんでした。図の中では一本の線ですが、実際にはがっちりした鉄管が薪ボイラーや蓄熱タンクの周りに作られています。

 もし真上から眺めることができれば、これらの配管は図面のように単純に見えるかもしれません。しかし実際には配管は、お互いを避けながら上や下に逃げ、複雑に走っています。まさに3Dの世界です。

 中は水なので、配管の高さも問題になります。配管がタンクなどから高すぎると水が流れなくなる可能性があります。温水にするので発生する蒸気を逃がす仕組みも必要です。

 システムをさらに拡充するために仕様の変更も繰り返されました。そのたびに配管が新たに加わったり、付け直したりしてきました。複雑さを増すはずです。

 実は今もまだ工事は続いています。現在は薪ボイラーの補助にするために灯油ボイラーを設置したり、水道水を温水にする熱交換機を加えたりしています。来春には太陽熱を利用する装置の設置も予定しています。

 「美しすぎる配管」・・ボイラー棟に入るたびにそんなふうに感じます。その風景はまだまだ進化していくことでしょう。

 それにしても配管工事をされている業者の方々には感心しています。複雑なシステムをきちんと組み立てていく技術力には、職人の巧みな技が隠されていることを知りました。

投稿者 tsukada : 16:09

2011年12月18日

薪が中心の一日

 寒い一日でした。新潟ではときより雨が雪になり、道路を白くさせています。最高気温も一けたの前半だったでしょう。

 こんな日は薪の出番! 休みの日は朝から自宅の薪ストーブが部屋を暖かくしてくれます。夏場、薪割りをしながら流した汗が報われます。

 今冬からは医院も薪の暖房をしていますので、ちょっと忙しい。できればこちらも暖め続けた方がいいので、今日は3、4時間ごとに薪を入れていました。いろんな雑用があったので、自宅と医院を何度かローテーションしていました。

 加えて午前中は薪割りもしていました。医院の薪ボイラーが予想通りの「大食漢」で、このままいくと割ってある薪が足りなくなるかも。今のうちに少しでも多く使えるようにと、今日も汗をかいたところです。

 一日を振り返ると、薪が中心にいるようです。「薪暮らし」の醍醐味といったところでしょうか。

 今夜は医院の薪ボイラーの火は絶やさず、弱いながらも院内を暖めつづけておきます。明日は朝から暖かい中で仕事ができそうです。患者さんにも喜んでもらえるでしょう。「薪愛好家」冥利につきます。

投稿者 tsukada : 16:10

2011年12月15日

不活化ポリオワクチンのご案内

●当院ではご希望の方に「不活化ポリオワクチン」を接種できるように準備しています。1月下旬より開始予定です。

●「経口生ワクチン」とは違って任意接種です。万一の健康被害発生時にも公的な保障はありません。

●ワクチンは海外から直接輸入するため、完全予約制です。ご希望の方は受付へどうぞ。(接種までに1か月ちかくかかります。)

●1回5,000円(税込)を予定しています。

※今回の対応は、現在行われている「経口ポリオワクチン」を否定するものではありません。大切なことはお子さんをポリオ(小児まひ)から守ることです。ぜひいずれかのワクチン接種を受けるようにして下さい。

投稿者 tsukada : 16:15

2011年12月12日

薪生活の次は?

 寒くなりました。12月も中旬。もう冬になっていることを実感しています。

 当院の「薪暖房」は先週から本格稼働しています。全館を薪パワーで温めるという壮大な(!?)プロジェクトですが、実際に使ってみるとまだ完全ではありません。時間帯や場所によってはエアコンも使っています。

 完璧に自然エネルギーだけに切り替えるというつもりは元々ありません。お互いの長所・短所を活かしながら、もし一方が使えなくても他方でまかなえる体制を構築しました。いわば「エネルギー源のハイブリッド化」です。

 宣伝でときどき「オール電化の住宅」という言葉を耳にします。私が思うに、いざという時にもっともリスクが多きいのではないか、と心配です。停電になったら家庭の中での営みが全てストップしてしまいます。

 電気が止まっても他のエネルギー源・・ガス、灯油などを使える環境にしておくことは、リスク管理の点からはとても大切なことです。そこに「薪」や「太陽熱」を加えておけばさらに安心。電気のみよりコストが高くなるかもしれませんが、不安をかかえながらの生活は、やっぱりいやですよね。

 薪パワーってすごい!って感じるニュースに出会いました。今日の朝日新聞ネット版の「ドラム缶と廃材で『ロケットストーブ』 エコで注目」という記事です。ドラム缶や一斗缶などを使って、とても安価で、簡単に作れるけれど、恐ろしいほどのハイパワーだというストーブに、目を奪われました。

 ネットでも調べてみましたが、実に面白い! 煙突部分を加熱することで、排ガスをさらに燃焼させるので、より効率良く薪のエネルギーを使うことができます。当然排ガスはよりクリーンになります。

 とても原理は簡単ですし、理論は明快で単純。こんなすばらしい発想を、どうして活かしてこなかったのか、不思議なくらいです。

 私の「薪生活」も20年近くになります。薪ストーブに加えて薪ボイラーも始めましたが、次はこの「ロケットストーブ」にも挑戦してみようかな。面白くなりそう。

 「薪」も奥深いものがありそうです。まだまだ「薪生活」には終わりはないようです。

投稿者 tsukada : 16:16

2011年12月09日

竣工式(写真)

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投稿者 tsukada : 16:16

今朝は雪

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投稿者 tsukada : 15:28

2011年12月07日

自然エネルギー・プラント竣工!

 本日、かねてより建設してきました「自然熱エネルギー・プラント」が完成し、その竣工式を無事執り行うことができました。

 上越市長様(代理)をはじめてとして、多くの方々に御参加いただき、またご祝辞も多数頂戴しました。お祝いのお花、祝電などもとても多くいただき、嬉しい限りです。

 薪や太陽熱といった自然エネルギーを積極的につかい、節電はもとより、停電などの災害時にも小児科診療所としての機能を維持していくべく、これからも努力を続けていきたいと思います。

 当初はいったいどうなるか、私自身もよく分からず、霧の中を手探りで進んできたような状態です。それだけに、このようにしっかりとした施設ができ、本格稼働にいたったことをとても喜んでいます。関係の方々のご尽力に、あらためて感謝申し上げます。

 お寄せいただいた温かいお声をこれからの活動の糧(かて)としていきます。本当にありがとうございました。

 取り急ぎ新プラントの竣工をご報告いたしました。

※新潟放送(BSN)では、明日(8日)夕方6時台のニュース番組の中で放送するそうです。新潟県の方はどうぞごらん下さい。

投稿者 tsukada : 16:28

2011年12月02日

ボイラー棟ほぼ完成

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 本日は「薪ボイラーによる暖房システム」試運転の4日目。これまでに中枢部分の薪ボイラーや蓄熱タンクなどの運転には支障がないことを確認しています(現場では実にいろんなことがおきて、ここに至るまででも大変でしたが)。

 今日は室内への熱供給が問題なくおこなわれることを確認しました。大きく2系統あり、1つは全館換気システムへの熱供給。もう1つは病児保育室や隔離棟のファンコイル・ユニットへの熱供給。

 配管内の空気抜きに苦労していましたが、それも終わり、夜には順調に稼働を始めました。室内の換気装置やファンコイル・ユニットから温風が出てきたときには、感動ものでした! それも熱いくらい。

 これで一安心。システム全体が順調に稼働することは確認されました。これから流量の調整、ボイラーを焚く回数や薪の量などを調整しながら、いよいよ本格稼働まであと一歩になりました!

投稿者 tsukada : 16:30

2011年12月01日

12月です

 今日から12月。今年・・2011年も残すところあと1か月になりました。早いものですね。もうすぐ年末になります。

 今日は全国で急に寒くなりました。冬型の天候。これからどんどん厳しい季節になっていきます。体調管理にも十分ご注意下さい。

 当院で建設中の「自然エネルギー・プラント」・・今日は薪ボイラーを点火し、蓄熱タンクの水を温めることに成功。3トンの水を約80度の熱湯に変えることができました。完成に向けての大きな一歩です。

 明日は館内の暖房設備を稼働させる予定です。どれくらい温めることができるか、効果は未知数ですが・・。

 プラント建設も大詰めです。本格稼働まであとわずか。ようやくここまでたどり着くことができました。院内が自然熱エネルギーで暖まる日がもうすぐです。楽しみです!

投稿者 tsukada : 16:31