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2011年10月26日

講義が終了

 看護大学での小児科学の講義が、今日終了しました。3週にわたり、90分授業を5単位。お付き合いいただいた学生さん、お疲れでした。

 話が長くなったり、脱線したりして、最後は時間がたりず、全ての内容をお話できませんでした。資料はお渡ししてありますので、目を通してみて下さい。ご迷惑をおかけしてしまいました。

 私の普段の主な仕事は病気になった子どもたちを診療すること。熱が出たり、咳のある子どもたちを診察し、投薬したり、必要な処置をしたりします。ほとんど反射的に(?)判断しながら、仕事をこなしています。

 講義では基礎的な事柄から始まり、疾患についての知識を分かりやすく伝えます。とくに病態生理といって、どいしてそうなるのかという病気の仕組みに力を入れてお話をしました。

 看護学生さんに勉強をしてもらうために講義をしていますが、勉強になっているのは私も同じ。日常診療の中では意識していない基礎的なことをおさらいをしたり、珍しい病気について勉強し直したりしました。

 教える方があやふやな知識だと、講義の内容がいいかげんになってしまいますので、いつもは開かない参考書をあちこち見直すのも、大学で教える機会がなければあまりしていないこと。

 今年の授業では質問がたくさんできました。一つひとつの質問に回答をしていったらずいぶんと時間がかかってしまい、最後は「尻切れトンボ」になってしまったのは申し訳なかったのですが・・。

 質問の内容をみていると、授業の内容が明瞭ではなかったり、説明不足だったりしていることが多く、反省点も多々あると感じました。でも、そんな質問でもたくさん寄せてもらったということは、授業に関心をもってもらったからと、肯定的に考えています。

 学生さんが主体的に取り組むことが、学問の一番のあるべき姿。聞きっぱなしにならず、分からないことをどんどん聞いてみる。自分でも調べてみる。そして知識をしっかりしたものにし、そういった過程の中からものごとの考え方、仕事のやり方を身につけていってきただければ、いずれ良い看護師として育っていっていただけるのではないか、とも考えています。

 私にとって教壇に立つのは本業ではありませんが、私なりに精一杯やってみました。その成果が少しでも学生さんたちに良い結果として現れてくれれば、これほど嬉しいことはありません。

 お疲れさまでした。

投稿者 tsukada : 2011年10月26日 17:23