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2011年09月05日

台風の猛威

台風12号がもたらした被害の大きさに驚いています。数十人の規模で死者や不明者が出ています。物的にも各地に甚大な被害が出ています。

ニュースの映像を見ていると、半年ほど前の東日本大震災の様子を思いおこします。巨大な津波によって三陸海岸は破壊し尽くされました。その時の映像に似ています。

でも何でこんなに被害が大きくなったのか考えると、二つは違うことに気づきました。津波は地震発生から数十分以内に訪れました。逃げ切ることは難しかったと思います。

今回の台風被害はどうだったでしょうか。台風の被害は数日前から起きていました。先週の半ばに群馬県や埼玉県で大雨が降り、高速道路も不通になるなどの被害が出ていました。

その後台風はノロノロと進み、次第に進路を西に変えながら、日本列島を襲おうと構えていました。その間に数日があります。

記録的な豪雨になることは天気予報で繰り返し指摘していました。なのにどうして被害を小さくすることができなかったのでしょう。

避難勧告が出ていなかった地域も会ったようです。モノの被害は避けられないけれど、避難さえしていれば死傷者は限りなく少なくすることができました。
そしてその時間はあったはずです。

東日本大震災から何を学んだのでしょう。全く同じ災害がおきるわけではないありません。その地域で、その時々の条件で様々なバリエーションがあります。それに対応することが、本当の災害対策であるはずです。

かつて起きたことにしか対応できない、決められたことしかできない、「想定外」を想定することなど考えもしない・・そんな硬直した態勢では、そこに住む人たちを守ることはできません。

自分の身は自分で守らなくちゃいけない・・やっぱり私は誰も信じられなくなってしまいます。

明日は北海道で記録的な大雨が予想されています。水害にあいそうな所に住んでいる方々! どうか逃げて下さい。モノは仕方ありません。命を守ることに全力を尽くして下さい! 行政はアテにできませんから。

投稿者 tsukada : 2011年09月05日 23:59