« ニセ医者騒動 | メイン | 休み明けはやっぱり・・ »

2011年08月16日

夏休みの宿題

 当院は今日まで夏休みをいただいておりました。何かとご不便やらご迷惑をおかけしたのではないかと思います。ご容赦下さい。

 明日からは普通に外来を行います。初日は水曜日のため午前のみですが、いつものようにフル稼働して頑張りますので、またよろしくお願いします。

 数日の休暇・・私にとって普段できないことをいくつか取り組んでみました。一つはインフルエンザ予防接種の体制作りです。今シーズンはネット予約を行います。

 昨年までは主に電話予約でしたが、電話が集中してなかなかつながらないなど、お叱りを受けることが多々ありました。院内の体制もそうとう強固にしてはいましたが、職員の負担もそうとう大きかったです。

 携帯電話やパソコンはもはや普通の道具。それを利用しないわけにはいきません。きっと利用者の方からも、予約しやすいというお言葉がいただけるのではないかと思います。もちろん職員の負担も少なくなり、より診療に集中できることでしょう。

 そんな予約システムを導入するにあたり、当院にふさわしいやり方に変えたり、使い勝手の良いものにするための作業を、ここ数日取り組んでいました。結果・・自分でも満足のシステムになりました。

 明日から職員の中でさらに検討し、最終版を今月中には公表いたします。どうぞ期待をして待っていてください。ご期待にそむくことはないと、確信しています。

 もう一つ取り組んだのは、来月の学会発表の準備です。9月3日名古屋で開かれる日本小児保健協会の学術集会に、病児保育に関するシンポジウムの一員として呼ばれています。当院が行っている病児保育について紹介し、どこが他の病児保育と違うのか、日本の病児保育の何が問題で、どうあるべきかについてお話をしてきます。

 そのための発表資料を作っていました。利用者数などの基礎的資料は毎月の統計からそのまま作れます。面倒だったのが、病児保育の中身に関すること。例えば当院は全ての子どもたちを受け入れています。市が行う病児保育事業のワクに入っていないお子さんでも。そんな子どもたちがどれくらいいて、その内訳は何かというデータはこれまでありませんでした。

 また、保育中に点滴や処置、検査を受ける子どもたちは決して少なくありません。当院が行っているのは「急性期も扱う病児保育」なのですから。しかしその数や内訳をしっかりと把握はしていませんでした。

 保育士さんに、22年度預かった全ての子どもたちの書類から、それらのデータを作成しました。延べ2,000人以上の書類を全部見返してもらいました。膨大な量の仕事になってしまいましたが、とても貴重なデータを得ることができました。感謝です。

 その資料をもとに、発表のスライド原稿を作ることができました。わずか2種類4枚のスライドですが、保育士さんたちの努力の結晶です。説得力のある、いい発表になることでしょう。

 日常の診療に追われる中ではできない仕事をじっくりとすることができました。そしてきちんとした形にすることができ、満足しています。

 何となく、夏休みの宿題をやり終えたような気分です。明日からは2学期・・いや、普通の診療です。どうぞまたよろしくお願いします。

投稿者 tsukada : 2011年08月16日 22:51