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2011年07月25日

理解できない国?

 昨日からニュースを見ていて、中国での高速列車(新幹線)の追突脱線事故にはビックリしました。死者39名も出した大事故。開業から間もないのに、そしてあれだけ国をあげて世界一を誇っていたのに。

 おそらく日本など、他の国の高速鉄道ではまず起きない事故でしょう。何重にも安全策が盛り込まれたシステムがあり、中国当局が言っている雷による機器の故障があったとしても、安全に列車を停止させることができたはずです。

 その事故からわずか1日半で現場を復旧させ、営業運転を再開したことも、驚きました。やはり中国が世界に見せつけたいと思っている「誇り」の象徴なのでしょう。

 しかし事故処理が終わったわけではありません。それどころか、事故列車を砕いて土の中には埋めてしまいました。何を考えているのでしょう。

 それだけ急いで隠したい事実があるからなのでしょう。自分たちの誇る技術には一点の誤りもなく、事故すらなかったことにしてしまいたい・・そんな意図が見えてきます。

 事故はおきてしまいました。いくら強弁しても、その事実を隠すことはできません。世界中であの映像を見ているのですから。もっともそれすら、幻だとか、中国に敵意をもつ国や団体や人々の策略だとか言いかねませんが。

 事故はおきてしまうもの。もちろん、起きてもいいと言うつもりはありません。しかし、人間の技術や知識には限界があり、間違うこともあるものです。そのことを前提として、次の事故を起こさないようにするには・・事故をしっかり検証し、そこから学ぶことに尽きます。

 わずか1日半で復旧させるというパワーと技術を中国は持っていることは分かりました。それはそれで凄いことです。でもそのチカラを、事故処理にあててほしかった・・事故の原因を究明し、二度と重大な事故が行いよう万全の対策をたてるために。

 世界は見ています。事故車両を砕いて埋めてしまっても、記憶から消し去ることはできません。こんなことしていれば、中国の高速鉄道に対する信用が回復することはないでしょう。そしてこんな幼稚なことをしでかしてしまう中国政府に対して、残念ながら信用できないと思ってしまいます。

 残念なことです。

投稿者 tsukada : 2011年07月25日 23:59