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2011年06月20日

裸の王様?

 菅首相のことを「裸の王様」だと表した人がいました。本当のものごとが見えず、見栄や体裁で今の自分にしがみついているということなのでしょう。悲しい方です。

 今や菅首相の続投を望む方は、彼の周りでもほんの少数でしょう。党の内外はもちろん、大多数の国民からも「もう辞めて」という声がわき上がっています。それが聞こえていないということはないはず。

 アンデルセンの物語にある「裸の王様」とは違うようです。物語では、金儲けをたくらんだ布織職人に騙されて「バカには見えない布地」でできた洋服をきます。菅さんは、誰に言われてるわけでもなく、ただ首相の地位にしがみついているだけ。

 むしろ自分で「辞めるから辞めさせないで」と鳩山さんをはじめとした民主党の議員をだましました。結果として、国民をも欺いていることにもなります。

 こんなことをしていて、日本人が自分たちの政府や政治家たちに信頼を寄せるなんて無理です。どうせこんなものだろうという不信感が醸し出されるだけ。(もっとも、かつての政治家のように、政治に期待をさせないことが自分たちの保身になると思っているとしたら、その通りに進んでいるともいえます)

 菅さんの考え方も不思議で理解不能ですが、民主党の中の動きも不思議です。自分たちの党首が首相を辞めると言っているのだから、次の首相候補を早く決めるべきです。辞める時期をハッキリさせず、居座りを続けているけれど、そんな菅さんに遠慮する必要はないでしょう。

 今日、岩手県知事がこんなことを言っていました・・「一定のめどがつけば辞める」ということは「一定のめどがつかなければ辞めない」ということだと。

 確かにそうです。いつまでも辞めたくなければ、一定のめどをいつまでもつけなければいいことになってしまいます。政治家としても、人としても道からはずれることを意味します。

 菅総理がそこまで考えているとは思いたくはないのですが、でも事態は深刻です。早くきちんとした政治体制を作ってほしいのですが、それを望むのは日本の政治家には高望みなのでしょうか。悲しいです。

投稿者 tsukada : 2011年06月20日 20:38