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2011年04月08日

大規模停電

 昨夜は大きな余震がありました。震源地から離れている新潟でも揺れが大きかったのですから、宮城県などではさぞ大変だったと思います。まだしばらくは、こんな大きな余震もあるようです。どうぞ気をつけていて下さい。

 今回の余震では東北で大規模な停電になりました。丸一日たとうとしているのに、まだ完全には復旧していません。大震災の被害からやっと少しずつ立ち直り始めたのに、また大きなダメージを受けてしまいました。

 東京電力はこの夏は計画停電を行わないそうです。発電量を増やすことができ、節電も十分に達成されるという見通しだからだそうです。首都圏の人たちはきっとホッとされたことでしょう。

 しかし計画停電をしているもう一つの東北電力では、今日逆の公式発表をしています。今までは実際には計画停電をしていませんが、夏場は厳しいというのです。原子力発電所は全て止まっていますし、いくつかの火力発電所は回復の見込みがたっていないとか。復興がすすめばより多くの電力が必要になります。

 昨夜からの大停電を見ても、東北電力の脆弱性を感じます。仮に節電が進んで計画停電がなくなっても、きっとギリギリでしょう。今回ほどの余震でなくても、ほんのちょっとしたトラブルが大規模停電につながることは十分に予想されます。

 東北電力の電気を使っている当院も、そんな「危険地帯」にいます。より節電を進めるとともに、もしもの停電時にどう対応すればいいか、悩んでいます。

 すでにある程度の自家発電装置を確保し、直接診療に関わる部分には停電時でも自前の電気を使えるようにしています。停電になっても、診療や病児保育は休まずに続けられるでしょう。

 ただし、真夏の・・それも午後一番の最も暑い時間帯での停電となると厳しいです。エアコンが使えなければ蒸し風呂状態でしょう。とても診療などは行えそうにありません。

 例えば熱中症になった子どもの治療は無理です。涼しい環境を用意しなければ、ますます容体が悪くなってしまいます。というより、私たちや来院された子どもたちが院内にいて熱中症になってしまうかもしれません。

 停電になっても、ささやかではありますが地域の小児医療や子育て支援を継続させたいと思っています。みんなが困った時にこそチカラになる・・それが基本だからです。

 そのためにはエアコンを稼働させるだけの大きな自家発電装置が必要。金額もさることながら、モノがない現状でどうやって解決すればいいか。

 しばらくは頭が痛いです。

投稿者 tsukada : 2011年04月08日 23:59