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2011年04月07日

日本脳炎予防接種が全面再開

 日本脳炎予防接種の扱いが今月からまた変わりました。全部で4回の接種が必要なのですが、これまではワクチンの不足から4回目を行っていませんでしたが、それが再開にななった、ということです。

 これまでは変則的な扱いでしたが、これからは基本通り・・「1期が3回(3歳〜7歳半未満、1年目に2回、翌年に1回)、2期が1回(9歳〜12歳)」です。

 日本脳炎予防接種はトラブルが続いていました。平成16年にワクチンによる副作用が問題になり、実質的に中断しました。厚生労働省の指示によるものなのですが、重い副作用がお一人の方に出たというのが直接のきっかけでした。当時は専門家による会議などはあまり機能しておらず、副作用の検討は十分に行われていなかったようです。

 その後新しいワクチンが2年前に発売され、順次再開してきました。1社しか生産できず、またその生産量も少なかったため、小出しに接種対象者を拡大してきました。

 先月までは、2期の年齢の方へも接種していたのですが、対象になるのは1期の3回が終わっていない方のみ。本来の4回の接種はできずにいました。

 それがもとの状態に戻ったということなのですが、問題があります。接種を見合わせている間に規定の年齢をすぎてしまった方への対応です。以前から指摘されていたことなのですが、まだ厚労省は規定を変えていません。

 業界筋の情報では、来月中には(1)7歳半〜9歳未満、(2)13歳〜20歳未満の方々も接種対象にするよう、法律整備を準備しているそうです。法律がからんでくるとなると、今の混乱した政府・国会の様子からは先行き不透明ですが・・。

 今月には国内のもう1社が日本脳炎ワクチンの販売を始めるそうです。ワクチンは十分に確保できそうですので、必要な方はどうぞ接種を受けて下さい。

 なお、日本脳炎は夏に発生する病気です。予防接種は夏前・・6月くらいまでにすませておくとよいと言われています。

投稿者 tsukada : 2011年04月07日 17:18