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2011年03月31日

今年の観桜会

 もうすぐ春。桜の花が待ち遠しくなりました。東京などではもう咲いているのでしょうか。このところ、ニュースではこんな季節の話題は取り上げられていないですね。

 電気不足や自粛ムードもあり、あまりにぎやかにはしないという事情もあるのでしょう。桜の下での宴会は、今年は遠慮ですね。

 新潟の桜は4月に入ってからです。日本三大夜桜の一つとされている上越市の観桜会は4月8日から。開花予想は9日ですので、今年も盛大な桜を楽しめそうです。

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 でも桜並木のライトアップやぼんぼりの点灯などは、今年は大幅に縮小することが決まりました。夜桜を楽しめるのは土日のみ。平日は夕方6時には露店も終わるそうです。

 夜桜の名所として長年親しまれて来ていますので、残念に思う方も多いでしょうね。バカ騒ぎをするのはよろしくありませんが、自然の美しさを楽しむことはいいのでは。長くて辛い冬が終わり、春の訪れを感じるのも、雪国の人たちにとっては大切です。

 縮小しての開催になりますが、どうぞ観桜会に遠慮なくいらしていただき、桜の花を楽しんでくださいね。

投稿者 tsukada : 21:00

2011年03月30日

特別なフィギア

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 これは先日当院に届いたディズニーのビッグ・フィギアです。ミッキーとミニーが満面の笑みを浮かべてお城(ディズニーランド?)にお客さんをまねいています。

 院内には所狭しといろんなディズニー・グッズが置いてあります。子どもたちや親御さんに楽しんでもらえるから(そう院長が勝手に思い込んでいる?)。

 数多くあるフィギアの中でも、これはスペシャルです。市販されていないので、数はとても少ないでしょう。レア物ということ。

 さらに、当院だけのためのフィギアでもあります。台座に銘板があります。

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 写真では見えにくいかもしれませんが、「TSUKADA CLINIC」と記銘してあります。これは世界で1点のみ!

 ディズニーストアでグッズをいつも買っていますが、そのポイントがたまり、プレゼントの中からこれを選びました。

 今は診察机の上に置かれていて、私が毎日眺めています。なかなかステキでしょ。

投稿者 tsukada : 19:38

2011年03月29日

どちらに向かっているの?

 原発事故はいったいどうなっているのでしょう。日々の細かな情報は提供されていますが、全体としてどちらに向いているのか・・良い方向か、悪い方向か。

 木を見て森を見ずという言葉があります。シーベルトとかベクレムとかいう原子力の単位にも詳しくなるくらい、情報は細かく、たっぷりあります。でも、それをどう評価していいのか、分かりません。

 一つの問題が解決しそうになると、また次に新しい問題が出てきます。出口の見えない迷路に身をおいているかのよう。

 原子力の問題は日本中、いや世界中が注視しています・・真剣に、そして深刻に。遠く離れていても、その危険性に恐怖をおぼえているかもしれません。

 学者さんや評論家はいろんなことを言っています。原発事故は収拾しつつあるとある人は言い、発生から半月もたってまだ解決しないのは事態をコントロールできていないからだと他の人が言います。混乱するばかりです。

 原子力発電そのものに対しても、以前から賛成の専門家は東京電力の技術的な問題はあっても原発事故そのものは安全であり、必要だと言い続けています。もともと反対の専門家は、だから原発は作るべきではなかったと言い放ちます。

 誰の言うことを信じ、これからどのようになっていくだろうかという道筋を描けばいいのだろうか。悩むばかりです。

 本当に本当に一日も早い解決を望みます。そのために今、この瞬間も極限状態の中で文字通り命をかけて仕事をしている人たちが大勢います。もういっぱい頑張っていることは分かっていますが、でもかける言葉は「頑張って下さい」しかありません。申し訳ないのですが、どうぞよろしくお願いします。

投稿者 tsukada : 23:59

2011年03月27日

冬に逆戻り

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 今朝の風景です。昨夜は遅くから雪になり、朝にはすっかり冬景色に戻っていました。3月も下旬というのに、春はまだ先のようです。

 新潟でもこんな状態ですから、大地震や津波で被災された東北地方はもっと雪が降り、寒さも厳しいことでしょう。復興どころか、まだ被災が続いている状態。お天気も味方になってくれないのでしょうか。

 もうすぐ年度末、そして新しい年度が始まります。新しいステージがいつスタートできるか不安に思っておられるかたもさぞ多いことでしょう。いろいろな意味で「春」の訪れが待ち遠しいです。

投稿者 tsukada : 14:16

2011年03月26日

目を開けて!

 東北関東大震災から昨日で2週間。津波被害に加えて原発事故もいまだに収束の見通しのない中、菅総理大臣が国民に向けて直接語りかけるというので、私もテレビを前にして待っていました。

 夜7時半から始まったのは通常の記者会見と同じ。そして数分でチャンネルを変えてしまいました。

 未曾有の大惨事に巻き込まれ、明るい希望を持つことが困難な被災者をはじめ、全ての国民に対して、日本の最高指導者である(はずの)総理大臣がメディアを通して伝えるメッセージ・・さぞかし力強く、私たちに生き続けていく勇気を与えてくれるものになるのだろう。そう期待をしていましたが、残念ながらそんなパワーはありませんでした。

 心に響いて来ないというのが実感。書かれた原稿を読んでいるだけで、下を向いてばかり話していては、聞きたい気持ちが失せてしまいます。

 内容もどうなのでしょうか。「政治主導」を信条としている方ですから、きっとご自身か側近の方が原稿を書かれたのだと思いますが、お役人の国会答弁でも聞いているような気がしました。

 ソツなく様々な問題について言及していましたが、具体的なことは官房長官などがすでに細かに行っています。総理大臣が繰り返すことではないでしょう。

 この異常で困難な事態をどう捉えていて、どのように解決していくのか、いつにはどのようになっていくのか・・そんな大きな見地からの発言を聞きたかったです。

 もし同じ内容のスピーチでも、原稿を見ずに、目の前の記者や、カメラの向こうにいる国民をしっかり見ながら話をしたのであれば、受ける印象はずいぶん違っていたでしょう。弁護士でもある優秀な政治家なのだから、あの程度の(失礼!)原稿を暗記することはたやすいことだと思うのですが。

 原稿をそのまま読む必要はありません。何を伝えなければいけないのか・・それがしっかり分かっていれば、話しながら言葉を選ぶことも難しいことではありません。それくらいできなくて一国の指導者である資格はないでしょう。

 やっぱりあの原稿は自分で書いたのじゃあないのかな。どうせ棒読みするのなら、アメリカの大統領がやっているように、演説台の脇にプロンプターをおいて視線が遠くに行くようにしていたらよかったのに。

 菅総理の記者会見を聞いて(聞かなかった残りは新聞で読みました)、ますます今の事態の深刻さと、今後の展望のなさを実感しました。もしかして、菅さんは国民に安易な気持ちになって欲しくなくて、わざとあの程度の記者会見を行ったのかもしれませんね。

 それは冗談として・・。菅さん、お願いですから、国民にしっかり目を向けて話をして下さい。それは文字通り、顔をあげ、目線を合わせることです。

 それともう一つ・・お疲れ気味なのは分かりますが、ちゃんと目を開けて下さい。眠そうな目が、ますます閉じてしまいそう。目ヂカラも大切ですよ。

投稿者 tsukada : 23:57

今週の感染症情報

○胃腸炎
○インフルエンザ
○溶連菌感染症↓
○水ぼうそう
○おたふく↓
○マイコプラズマ
△りんご病
×麻疹
×風疹
-------------
感染性胃腸炎はまだ多く発生しています。
脱水に注意が必要。
ぐったりしている時には早めに受診を。

インフルエンザは今週はさほど減少せず(20名)。
下火には向かっていますが、終息はまだです。
春休み中にさらに下火になる可能性あり。
ただしB型が8名いて、今後増えるかもしれません。

溶連菌感染症、水痘、おたふくなどは少しずつ減少傾向です。

感染症ではありませんが、スギによる花粉症は多数発生中。
花粉量が多いために、症状が強かったり、今年初めてかかった方も少なくありません。
あと1か月ほどはこのような状況が続くことでしょう。

投稿者 tsukada : 13:44

2011年03月24日

接種再開へ

 乳幼児の髄膜炎を予防する2つのワクチン(ヒブ、肺炎球菌)は今見合わせになっています。接種後に死亡例が出たためです。

 厚生労働省の専門部会で死亡原因などについて検討していましたが、今日開かれた2回目の会合で、直接の因果関係はないとの結論が出されたようです。

 持病(基礎疾患)のあるお子さんが元の病気で具合が悪くなったり、ワクチンとは関係のない突然死したりというのが原因とのこと。ワクチンの直接の副作用で亡くなったと見られる方はいなかったようです。

 それを受けて来月(4月)から再開になる見込みです。厚生労働省からの正式な通知は近日中に出されますので、それを待って対応したいと思います。

 見合わせになった期間は1か月弱。長かったようにも思いますが、これまでの行政のペースからすれば速かったとも言えます。

 あまり中断期間が長くなると、ワクチンで予防できるはずの髄膜炎になってしまう赤ちゃんがまた増えてくるのではないかと心配していました。来月から再開されれば、子どもたちをちゃんと守ることができそうです。

 ちょっと心配していることがあります。再開後に混乱がないかどうかです。接種できずにいた子どもたちへの接種も始まるので、「需要」が一挙に増大します。それに対する「供給」が十分ではない可能性もあります。

 何だか計画停電の議論と同じようですが、医療の提供には限りがありますので、それを大幅に上回る希望があったら、なかなか応じきれなくなってしまいます。

 当院としてはできる限りお断りすることなく、スムーズに接種できるように体制作りをしていくつもりです。幸い(?)子宮頸がんの予防接種が、ワクチン不足から順調に進んでいないので、そこで生じた余力を、ヒブと肺炎球菌の予防接種に当てることができそうです。

 何はともあれ、接種が再開になる見通しですので、小さなお子さんをお持ちのご家庭では一安心といったところでしょう。

投稿者 tsukada : 23:28

2011年03月23日

放射線汚染の拡大

 福島第一原発の事故では、大変憂慮する事態になっています。周辺地域の農作物や生乳が放射線に汚染され、出荷できない状態になってしまいました。

 東京都内の水道水からも放射性ヨウ素が検出され、乳児の飲料は避けるようにと発表されました。小さな赤ちゃんをお持ちの親御さんはさぞビックリし、困惑されたことでしょう。

 ずいぶん遠くにまで放射線被害が及んでいることに、あらためて事態の深刻さを実感しました。いまだ原発事故が終息されたわけではなく、さらに被害が拡大する可能性があります。いったいどうなってしまうのだろうかと、不安な気持ちになってしまいます。

 ゴテゴテにまわっている事故対応にはガッカリするだけではなく、怒りを覚えています。今まさに現場で命をかけて事故の処理に当たっている方々がおられますので、あまりキツイことは言いたくありませんが、逆にそんな危険な業務につかざるをえなくなる事態がなぜ起きてしまったのか・・

 やはり原発の設計そのものが重大な問題を抱えていたということ。地震も津波も自然現象ですが、原発事故は人工的な産物です。想定外だったなどという言い訳にもならないか言葉はもう聞きたくありません。

投稿者 tsukada : 22:19

2011年03月21日

一つの後方支援

 原発事故については日本中で、そして世界中で心配をし、注視しています。一刻も早く事態が収拾し、放射能の被害が食い止められるよう願っています。

 今日の政府からの発表などでは、外部電源の接続が進み、一部ではすでに通電し、冷却装置が働き始めたとのことです。暗いトンネルの先に少し明かりが見えてきたのかもしれません。

 そんな事態をもっと深刻に受け止めておられる方々が新潟県にもおられます。避難命令のために福島県を離れて来られた人たちです。当地(上越市)でも市の2か所の施設で数百人を受け入れています。

 少しでもお役に立てることはないか・・そう考え、市や医師会と相談し、子どもたちの健康相談をしてまいりました。スタッフは私(院長)のほかに看護師と保育士など、合計4名。

 数十名の子どもたち、そして親御さん方とお会いし、お話をお聞きしたり、診察をしたり、そして少しだけ子どもたちと遊んだり。みなさん、心配していたような健康上のトラブルもなくお過ごしになられているようでした。

 しかし知らない所で避難生活をされているわけですから、不自由さや不安な気持ちは小さくないと思います。避難がいつまで続くのか、その後はどうなるのかといった、先の見えない状態は大きなストレスになっていることでしょう。

 子どもたちとは少し仲良くなれたようです。こんな中でも元気で明るく過ごしている子どもたちを見ると、私たちの方がパワーをもらえます。ときどき顔を出すから、よろしくね。(遊んでもらったりして・・)

 東北地方で仕事をしている私の同僚たちは、過酷な状況で医療活動をしています。他の地域からサポートに入っていった医師もいます。それに対して私は何もしてあげられない・・申し訳ない気持ちでもいます。

 「後方支援」と言うにはほど遠いですが、当地に滞在している子どもたちのケアには力を尽くしたいと思っています。この子たちがまた自分たちの家に戻れる日まで。

投稿者 tsukada : 19:06

2011年03月19日

今週の感染症情報

○胃腸炎
○インフルエンザ↓
○溶連菌感染症↓
○おたふく
○水ぼうそう
○マイコプラズマ
△りんご病
×麻疹
×風疹
-------------
感染性胃腸炎(おそらくロタウイルス)が先週と同じ程度に流行中。
春まで続くことでしょう。
引き続き注意を。

インフルエンザはゆっくりと減少中。
終息まだもうしばらくかかりそうです。
大半はA型で、B型は少数。
例年、春先にB型の流行があるのですが、今シーズンについてはまだ流行というほどではありません。

溶連菌感染症は減少傾向。
水痘とおたふくは引き続き流行中。

※計画停電が今後も予定されます。
当院では自家発電装置を使って、できる限り休診にはしない方針です。
ただし一部の診療機器が使えず、暖房も使えないなど、ご不便をおかけしますが、御了承下さい。

投稿者 tsukada : 18:52

2011年03月18日

節電生活

 昨日までの冬空が去り、今日は温かい日差しがいっぱい差し込んでいました。太陽の光がとっても嬉しく感じた日でもありました。

 電力不足が深刻で計画停電も予定されています。幸い東北電力では、実際にはまだ実施されていませんが、節電が不要だというわけではありません。今後のことを考えるとますます必要性は高くなっていきます。

 日差しがあると・・室内の照明をずいぶん消すことができます。エアコンも弱く運転したり、消したりもできます。

 患者さんには多少ご不便をおかけしてしまいますが、こんなご時世ですからご理解いただいているものと思います。

 改めて見回すと、ムダとでもいえるような電気の使い方をしていたものです。エコの点からも、少ない電気での生活や仕事に慣れるのはいいことですね。

 このところ毎日続いていた東京電力での計画停電は明日は実施しないようです。ほっとして週末をゆっくり過ごせることでしょう。

 東北電力でも明日からの週末と連休は停電にはせず、来週も停電にしない予定だと発表されました。ひとまず安心です。

 しかし気持ちを緩めてはいけませんね。いっそうの節電に努めることにしましょう。

投稿者 tsukada : 23:59

2011年03月17日

新潟は停電せず

 寒い一日でした。外は雪が舞い、時々強い風が吹きつけていました。朝晩は道路が白くなり、路面は凍結していました。

 節電するためにできるだけエアコンは使わないようにしていました。自宅では薪ストーブが大活躍。被災された方々には本当に申し訳ないと思いながら、体を温めています。

 東北電力の計画停電は、昨日に引き続き今日も行われませんでした。明日も行わない予定だそうです。

 東京電力では、予期せぬ大規模停電を防ぐため、夕方から夜にかけて100万世帯への送電をストップさせたとのこと。真っ暗な中で、多くの方がお困りになったことでしょう。

 もちろんまだ電気もない被災地もあり、そんな人たちのことを思うと、今日一日、電気にも困らずに過ごせたことをありがたく思います。

 当地(新潟県上越市)にも被災者がたが避難されてきています。少しずつ増えてきているようです。

 そんな中から風邪をひいたり、体調を崩したりした子どもたちが、診察に来られるようになりました。被災の様子をお聞きするにつけ、今回の地震がいかに大きなもので、その被害が想像を絶する甚大さであることを感じます。

 地震の被害のなかった所で、普通に生活している私たちですが、何かお手伝いできることがあればさせていただこうという気持ちになります。後方支援とまではいきませんが、こちらに助けを求めて来られた方々には、温かく接してあげようと思っています。

 現地はここ数日は真冬のような寒さ。雪がつもり、避難生活はさらに困難になってきていることは想像に硬くありません。

 どうかしっかりと救助され、一日でも早く復興されますよう、心より願っています。

投稿者 tsukada : 23:37

2011年03月16日

停電はないよう

 東北電力の計画停電は今日は実施されませんでした。当院が関係している明日の停電も、今のところ行わないことになりそうです。

 みんなが節電を意識し、実行したために電力に余裕ができたのかな。そんな能天気なことを思っていたら、真相は違うようです。

 一番は今日の天気。雨が降り、水力発電量が増大したことから供給が需要を上回ったそうです。そうなんですか・・停電するかどうかはお天気次第なんですね(;_;)

 もう一つの理由は、被災地の様子です。大きな被害に見舞われた地域は停電しています。いずれは以前と同じ町になり、電気も使うようになるわけですが、いまだ復旧していないというのが実情。そのために電力需要が小さくてすんでいるということです。

 これは悲しむべきことです。一日でも早く立ち直り、元の生活ができるようになることを望んでいるわけですが、まだ足踏み状態にあります。

 一方では、今後の復旧に伴い電力需要が増大してくれば、電力の状況はますます厳しくなっていくことが分かります。供給量が大幅に増える見込みがないなかでは、それはますます計画停電の必要性が増すことを意味しています。

 特に真夏や真冬に冷暖房のためエアコンをフル稼働させる時期には、計画停電はさらに強力に行わなくてはいけないでしょう。節電でしのげるような状況をこえているはずです。

 明日も計画停電は中止になりそうですが、喜んでばかりはいられません。電力が危機的状況であることには変わりなく、もっと悪い事態になることも十分に考えられるのですから。

 停電対応の準備にいっそう力をいれていこうと思っています。

投稿者 tsukada : 23:59

2011年03月15日

停電時も通常どおりに診療

 東北電力の計画停電は明日から始まることになりました。当院は自家発電を利用し、診療は休まず継続します。併設しているわたぼうし病児保育室も通常どおりに保育いたします。

 まずは3日間の予定が発表されましたが、当院のある上越市は明後日(17日)の午前9時から12時まで停電するとのこと。実際に停電になるかどうかは直前に決まるようですが、何があっても対応できるよう準備をしています。

 とはいっても全ての電力がまかなわれるわけではありません。診療に関わる部分が中心で、例えばエアコンは使えませんので、快適な環境にはならないかもしれません。ご了承下さい。

 いざという時、そして求められる時に対応するのが医療の基本だと心得ています。当院のできる最大限のことをしていきます。

 停電時の診療がうまくいくかどうかは、その時になってみないと分かりません。もしトラブルがあれば、それを改善していくよう努力していきます。

 計画停電はそうとう長期にわたると思われます。一診療所だけの問題ではなく、地域全体として医療の確保をどのように行うかというのも、大切な課題となることでしょう。

投稿者 tsukada : 23:59

2011年03月14日

計画停電

 今日も地震関連のニュースが繰り返し流されています。被災地の方々にとってなかなか明るい見通しはなく、厳しい状況が続いています。

 私の多くの同級医師たちもこの地域にいます。地震や津波に巻き込まれているかもしれません。どうしているかと思うと、とても心配です。

 もし助かっていれば・・きっと救急医療の最前線で活動していることでしょう。無事であることを切に祈っています。

 東京電力による計画停電が今日から実施されました。東京などではそうとう混乱があったようです。

 生活や産業に多大な影響をもたらす停電・・その必要性は十分に分かりますが、もっとうまくやれないものでしょうか。こんな事態がこれからしばらく続くと思うと、影響の大きさははかり知れません。

 巨大地震によって大津波が起きたのと同様に、この計画停電も地震が残していった爪あととも言えるでしょう。その爪はさらに強く、深く人々の体を傷つけていきます。

 当地(新潟県上越市)もいずれ計画停電になりそうです。ここは東北電力の管内ですが、東北電力の原子発電所や火力発電所はみな地元にあり、新潟県内をのぞいてほとんど全てが被災しています。

 今日東北電力が計画停電をしなかったのは、まだ需要が少なかっただけのこと。何しろ被災地の多くはまだ停電しています。今後復旧にともない電気を使うようになれば、需要が増大し、供給をうわまるようになるのは必至です。

 東北電力では今週中に計画を作り、来週から実施したいとしているようです。当院の停電対応をさらに強固にしていきたいと思っています。

投稿者 tsukada : 23:59

2011年03月13日

巨大地震

 言葉を失いました。東日本を襲った巨大地震の被害はあまりに凄まじく、甚大です。そしてまだ続いています。

 地震そのものが、誰もが予想していないほどでした。マグニチュードは当初は8.8でしたが、9.0に修正。過去最大規模であり、その巨大さがわかります。

 地震そのものに加えて、巨大な津波が被害の大きさを決定的にしました。町が押し寄せる真っ黒い海水に飲み込まれる映像はショッキングです。

 被災地域は広大です。被災された方の数も膨大です。亡くなった方は一万人を超えるだろうと、警察では推測しているのだとか。

 地震、津波の他にも原子力発電所の事故も起きています。地震によって壊れたわけではなく、いったんは安全に発電を停止できたそうです。その後の余熱を逃すために冷却水が必要ですが、それを循環させるモーターが壊れたり、そのための電力がなくなってしまい、炉心が高熱になるなどいう事故です。

 少し炉心が溶けたという話もあり、大きな事故にならないか心配です。手は尽くしているとは思いますが、大事に至らないことを切に願っています。

(電気がないのなら、安全に停止できた他の原発を稼働させたらどうなんだろう。同じ敷地内で完結する対応で、もっとも即効性があり、有効な手段だったと思うけれど、どうだったでしょうか)

 首都圏でも大きなトラブルが起きました。地震当日、主な鉄道が止まり、帰宅する方々の足を奪ってしまいました。

 以前から東京に直下型地震がきたら多数の帰宅難民が発生するとされていましたが、それがこんなに早く「証明」  とは誰も考えていなかったことでしょう。

 さらに明日からは計画停電が東京電力管内で実施されます。多くの発電所が機能しなくなった東京電力では、十分に電力供給をまかなえない可能性があるというのです。管内を5つのブロックにわけ、約3時間ごとに送電をストップするという計画です。

 復旧、復興はいつになるのでしょう。いや、いまだ地震の被害が現在進行形です。

 被害に遭われた方々には心よりお見舞い申し上げます。長い時間はかかるでしょうが、東北は必ず立ち上がり、もう一度元気になってくれるでしょう。そう強く願い、祈っています。

投稿者 tsukada : 23:50

2011年03月12日

今週の感染症情報

○胃腸炎↑↑
○インフルエンザ
○溶連菌感染症
○おたふく
○水ぼうそう↓
○マイコプラズマ
×りんご病
×麻疹
×風疹
-------------
胃腸炎が再度流行の勢いが大きくなっています。
今シーズンは秋にノロウイルするによる大きな流行があり、1月、2月は下火になっていました。
春先にはロタウイルスが流行しやすいとのこと。
脱水などに注意が必要で、ぐったりしている場合は早く受診して下さい、

インフルエンザ流行は下火に向かっていますが、まだ終息していません。
ひきつづき注意をしていて下さい。

溶連菌感染症、水痘などもまだ発生中。
全国でりんご病の流行が問題になっていますが、当地ではさほど多くはありません。

※昨日巨大な地震が東日本を襲いました。
被害にあわれた方々には心よりお見舞い申し上げます。
また当地(上越市)でも大きな地震が発生しています。
安全確保に十分ご留意下さい。

投稿者 tsukada : 16:19

2011年03月09日

今は春?冬?

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 今朝も新潟です。しっかり雪が積もっていました。3月もそろそろ中旬、花粉症も心配になるという時期なのに・・。雪国にとっては、春の訪れがまた一歩遠のいてしまいました。

 今日は当地では公立高校の入学試験が行われました。寒い中で受験生さんは頑張ったことでしょう。もちろん皆さんにとって「春」はもうすぐですね! お疲れ様でした。

投稿者 tsukada : 20:25

2011年03月08日

ワクチンのトラブル(3)

 先週突然接種見合わせになったヒブと肺炎球菌のワクチン接種・・今日厚労省の専門部会が開かれました。その結果が注目されていましたが、「引き続き接種を見合わせる」ことになりました。

 報道によれば、接種直後になくなった5例のうち3例は心臓病などの持病があり、他の例では乳幼児突然死症候群の可能性があるなど、ワクチン接種との直接の関係は考えにくいとのことでした。

 しかし完全に否定できるだけの情報が十分ではなく、当面は引き続き接種見合わせを続けるということです。部会では今月中に再度検討し、結論をだす方針だとも伝えられています。

 ということで、接種再開のGOサインは出ませんでした。とりあえず今月いっぱいは接種見合わせが続くことでしょう。明日からはまたワクチン予約をされている方に連絡をし、了解を求めることになります。

 これらのワクチン乳幼児の細菌性髄膜炎を予防するためのもの。その必要性は確かです。できれば接種を行い、赤ちゃんたちを重い感染症から守りたいと願っています。

 もちろん十分な安全性は重要ですし、必須条件です。きちんとした結論が出されることを引き続き待っていることにします。

投稿者 tsukada : 23:09

2011年03月07日

ワクチンのトラブル(2)

 もう1つのトラブルはある意味で深刻です。乳幼児の髄膜炎を予防するためのヒブや肺炎球菌のワクチンを接種後に死亡したお子さんが4例続いたために、当面接種を見合わせるようにという通知が厚労省から出されました。

 いずれのケースも原因や因果関係については調査中で、これらのワクチンが関係しているかどうか、今はまだ分かっていません。明日(8日)、厚労省の専門部会が開かれることになっています。そこで一定の結論がでるかと思いますが、それを注視していたいと思っています。

 この連絡が入った先週金曜(4日)夜から、接種の予約をしていただいているご家庭に連絡させていただいています。当面・・それがいつまで続くか分からないのが困ったことですが・・2つのワクチンについては接種を休止。いずれ方針がはっきり決まったあとにまた相談しましょうと。

 ほとんどの親御さんにはご理解いただいているようです。ワクチンの副作用かもしれないので、ご心配されるのは当然です。ですが、これだけをもってワクチンは怖い、してはいけない、などとお考えになる方はおられないようです。

 冷静に受け止めていただいているのはマスコミも同じです。以前では1例でも重い副作用がでると新聞トップに大きな見出しでショッキングに取り上げられることもありました。今回はどのメディアも過剰に反応して扱っているところはなかったようです。

 昨日の朝日新聞の記事には、防衛医大小児科教授の次のコメントが掲載されていました・・「今回、死亡した子どもの死因については検証は必要だが、不用意にワクチンを怖がって、やっと日本に導入されたワクチンが打たれなくならないようにして欲しい」。

 以前ではこんな紙面は考えられません。鬼の首でもとってきたかのように、やっぱりワクチンは危険だ! だから言ってたでしょ!という識者(?)のコメントが並ぶのがいつものことでした。やっとメディアも、そして国民の皆さんも、ワクチンについて理解を深めていただいけるようになってきたものと思います。

 こんなトラブルもまた、ワクチンについてさらに知ってもらう良い機会になってくれればと願っています。

 それにしても明日の専門部会のことが気になります。心配です・・。

投稿者 tsukada : 22:30

ワクチンのトラブル(1)

 先日から始まった3つのワクチン無料化が、先週、突然「座礁」してしまいました。

 最初の知らせは子宮頸がん予防ワクチン(サーバリックス)の供給停止でした。すでに注文していて納品予定になっていたワクチンも出荷ストップです。突然の連絡にビックリしました。

 公費無料化が進み、全国で一挙に需要が高まり、注文が殺到したようです。あらかじめメーカーには分かっていた事態・・分かっていなくてはいけない事態が起きてしまいました。

 せっかくワクチンでがん予防をしようという気運が高まってきた所だけに、冷や水をかける結果になりました。残念です。

 急きょ始まった制度だったことを考えるとメーカーだけに責任を負わせるわけにはいかないでしょう。厚労省の対応の甘さもまた問題です。

 当院が今持っている在庫では、すでに予約されている方の分も十分ではありません。それぞれのご家庭に連絡をし、一部の方にはお待ちいただくようにお願いをし、ご理解をいただきました。

 なおメーカーでは7月以降は十分に供給できる見通しだとしています。またすでに接種が始まっている方の継続分については供給するとも説明しています。新規の方は夏以降から始めていただくようお願いします。

 高校1年生は今月から始めれば2回目以降も無料です。しかしワクチン不足のために接種を受けたくても受けられない状況になってしまいました。これについては今日、厚労省は高校2年になっても始められるよう柔軟に対応すると発表しましたので、慌てなくても大丈夫です。

 さて、こんなサーバリックスのことで頭を悩ましていたところに別のニュースが飛び込んできました。ヒブ、肺炎球菌のワクチンを当面見合わせるという連絡です。(続く)

投稿者 tsukada : 22:03

2011年03月05日

今週の感染症情報

○胃腸炎↑
○インフルエンザ↓
○溶連菌感染症↓
○おたふく
○水ぼうそう↓
○マイコプラズマ
×麻疹
×風疹
-------------
インフルエンザの流行がしだいに小さくなってきました。
しかし例年に比べるとゆっくりとしたスピードで減少中。
完全に終息するまでにはまだ時間がかかりそうです。

春先にB型インフルエンザが流行しやすいのですが、今シーズンは発生がほとんどありません。

胃腸炎がまた増加。
嘔吐などのためにぐったりとして、点滴を受ける子どもたちが多くなりました。

溶連菌感染症、水痘などもまだ発生中。
しばらくはまだご注意下さい。

※ヒブと小児用肺炎球菌ワクチンは、接種後に死亡例が出たことから当面中止になりました。
また子宮頸がんワクチンは品薄から出荷制限され、ご要望に添えなくなっています。
ご了解下さい。

投稿者 tsukada : 14:03

2011年03月04日

春の雪

 3月に入ったというのに、冬に逆戻り。昨日から新潟では雪になっています。今日は時々吹雪く時間もありました。

 雷も鳴っていました。北西の方向からゴロゴロと響いてくる雷の音は、まるで秋の終わりに聞かれる「雪起こしの雷」のよう。これから冬に向かうかのような感覚になりました。

 でもお天気が悪いのが幸いだという方もおられるでしょう。花粉症の方にとってはきっと過ごしやすい週だったことでしょう。

 来週以降はどうなるかな? スギ花粉の飛散量は今シーズンは例年の数倍だそうです。花粉症の方は心配ですね。

投稿者 tsukada : 22:53

2011年03月01日

3月です

 3月に入りました。春間近です。でも今週は冬に戻ってしまいそう。週の後半は雪になるかもという予想です。

 春の訪れは花粉症とともにやって来ることでしょう。花粉症の方は早めにご準備下さい。

 幸いインフルエンザの流行は下火に向かっています。楽観的かもしれませんが、今月中には終息するのではないかと思います。

 今月は年度末。園や学校は一番大きな区切りを迎えます。卒業・卒園、進級・進学。こういった節目にはみんな緊張するものです。体調にも気をつけながら、大切な日々を過ごして下さい。

 毎月発行している各種通信の3月号を作成しました。HP内にアップしましたので、どうぞお読み下さい。

投稿者 tsukada : 23:55