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2011年02月22日

始まったばかりなのに・・

 3つのワクチンが公費無料化されました(市によって多少の対応が違いますが)。そして、始まったばかりの無料化が来年4月には終わるかもしれません。

 そもそもこれはきちんとした制度ではありません。先に政府の補正予算で約1千億円の枠が作られ、どのワクチンを無料化するかはあとで決まったというのです(長い歴史があるおたふくかぜや水ぼうそうワクチンが入らなかったのは、単に予算の都合だけ)。

 この予算措置は今年度と来年度のみ。つまり来年3月末までしかありません。その後のことは何も決まっていません。

 無料化が始まる時には厚労省は「法定接種を前提にする」というような説明をしていました。でもリップサービスだったようです。法律改正が必要だというのに、ちっとも進んでいません。

 日程を考えてみましょう。来年4月(再来年度)に実施するためには、来年度中に予算化する必要があります。年末には予算案が作られますので、法律改正はどんなに遅くとも今年の秋がデッドライン・・やっぱり厳しいですね。

 仮に厚労省の中でスムーズに作業が進んだとしても、国会がすんなり通るとは思えません。政府そのものが続くか分からない状況。国民生活に関わる重要な法律であっても放置される可能性が大です。困ったものです。

 来年4月以降も無料化が続くためには、当面は予算措置を継続することが現実的でしょう。厚労省がしっかりと予算を獲得すればできること。

 厚労省が積極的に動き、財務省が首を縦に振るためには、国民の中から無料化継続を求める世論が盛り上がることが決め手になります。医療関係者はもちろんのこと、親御さん方が声を大にして無料化の存続を求めていきましょう。

 始まったばかりの無料化ですが、何もしなければあと1年1か月ほどで終わってしまいます。そんなことはさせたくありません。子どもたちのために頑張っていきたいと思っているところです。

投稿者 tsukada : 2011年02月22日 21:08