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2010年05月15日

ニセ医者(2)

 ニセ医者を簡単に見つける方法があります。手間もほとんどかからず、誰でも、いつでも。

 日本で「医師」と名乗るには、医師国家試験に合格し、厚生労働省の「医籍」に登録する必要があります。(医学部を卒業するだけではダメですし、国家試験に合格しても、登録の手続きを怠ると「医師」として認められません)

 「医籍」のデータは公開されていて、簡単にしらべることができます。そのサイト(「医師等資格確認検索」)はグーグルなどで「医籍」などをキーワードとして検索してみて下さい。

 調べたい氏名を入力します・・たとえば「塚田 次郎」と。「医師」「男性」にチェックを入れて検索ボタンを押すと・・瞬時に出てきます。私の場合は2名がヒット。「登録年」が昭和56年の方が私本人で、もう一人(昭和60年登録)は、同姓同名の別人です(もう一人、同じ氏名をもって医者として仕事をしている方がいるなんて、ちょっと不思議な感じです)。

 これは厚生労働省が作っているサイトです。今回のように、医師としての資格に疑問がある場合などに使ってもらうことを目的にしています。確か数年前に運用が始まり、その案内がありました(一応自分の記録が正しいか、確認してみました・・もしなかったらどうしよう、なんてちょっと不安があったことを覚えています)。

 今回のニセ医者騒動では、病院の担当者はこのサイトについて全く知らなかったそうです。そもそも「医者」だと名乗ってくる人を疑うことすら、当初はしていませんでした。怠慢だと言われても仕方ないでしょう。

 もっとも、「医者を見たら疑え」・・そんな風潮になるのもイヤです。世の中からだんだんと信用されなくなってきているようにも感じてしまいます。

投稿者 tsukada : 2010年05月15日 13:43