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2010年02月16日

日本脳炎予防接種について

 8歳のお子さんをお持ちの方から、日本脳炎の予防接種をまだ受けていないがどうすればいいか、というお問い合わせをいただきました。

 日本脳炎予防接種については、国の方針が分かりづらく、現場ではずっと混乱してきました。保護者の方も理解できていない方が多いことと思います。

 従来からのワクチンについて副作用が問題になり、平成17年にいったん「中止」されていますが、正確には「中止」ではありません。制度もそのまま残っていますし、ワクチンの生産も続いています。自治体が住民に対して「積極的に勧奨しない」という扱いが正確な表現です。

 接種を希望される方は公費による接種を受けることができる、ということでもあります。この点が十分に理解されてこなかったようです。

 昨年6月に、より副作用の少ないワクチンが供給されるようになりました。これで一挙に解決・・かと思ったのですが、そうではありませんでした。初年度は生産量が少ないために、やはり「積極的な勧奨はしない」という扱いです。しかし、希望される方は新しいワクチンを使って、公費で接種を受けることができます。(2期については従来のワクチンに限定)

 次の年度(今年4月以降)には、以前と同じように「積極的に勧奨」することになるでしょう。また公費の対象年齢が1期は7歳半未満までとなっていますが、この枠を拡大し、対象年齢をすぎているお子さん達にも同じく公費によって接種することができるよう、対応されると思います。

 詳しいことが決まりましたら、自治体から案内がありますので、ご覧下さい。なお、日本脳炎は夏に発生する病気ですので、接種は夏前に終わらせておかれるといいでしょう。

 危惧していていることがあります。数年間はほとんど受ける方がいない状態でしたので、それらのお子さんが一斉に接種を受けると大きな混乱が生じてしまう可能性もあります。新型インフルエンザ予防接種と同様なトラブルがおきないと良いのですが。

投稿者 tsukada : 2010年02月16日 10:57