« 今週の感染症情報 | メイン | チェーンソーに誘われて »

2010年01月10日

休日診療所

 日曜日の今日、私は休日診療所にいました。患者さんとして・・などということはなく、もちろん医者として。ときどきまわってくる当番です。

 冬休みがあけたばかりで、新型インフルエンザの流行はやや下火のまま。それでもやはりインフルエンザの患者さんは少なくありませんでした。

 内科・小児科は通常は1人の医者が対応するのですが、冬場は繁忙期。そして新型インフルエンザのパンデミックもあり、今は2人体制になっています。

 内科の先生と一緒の勤務になったので、私も助かりました。単純に診察する患者さんの数が半分になっただけではなく、子どもたちを診ることに専念させてもらうことができました。

 正直にいって、大人の診療は苦手です。お年寄りが診察にこられたら、いったいどうすればいいか、とまどってしまいます。昔はそうではなかったのですが・・

 私は小児科医になる前は内科医を目指していました。研修も大人の方を相手に、内科で行っていました。ただし、大人しか診られない医者になるのはいやだったので、小児科の研修を特別に加えてもらいました。

 志半ばで(?)内科医から小児科医に転向してしまいましたが、それまでの研修がとても活きていて、「大人も診られる小児科医」になれたような気がしていました。病院の勤務医時代には、当直で大人の患者さんをみても、さほど困ることはなかったように覚えています。

 でも小児科医院を開業してそろそろ20年。ときには大人の方も診ますが、その多くは子どもの感染症をもらってしまったり、喘息などで子どもの頃からずっと診療を続けている方。純粋な(?)大人の患者さんは、めったにはこられません。

 ふだん診察していないと、腕はにぶるものです。そして、敬遠する気持ちも生まれてきてしまいます。もちろん、一人で休日診療所に勤務しているときには誰でもウェルカムなのですが、今日のようにお願いできる医者が一緒にいるとつい頼ってしまいます。

 その分、子どもがきたら全部私が診るからという話にもなっています。お互いが得意分野を診ることで、今日は最強の布陣になったのでは・・などと勝手におもっているのでが、さて本当はどうだったでしょう。

投稿者 tsukada : 2010年01月10日 23:59