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2009年11月20日

想定外

 新潟県が子どもたちへの新型インフルエンザ予防接種を前倒しすることを決めました。幼児や小学生などに対して、半月ほど早めて12月前半からの実施です。

 子どもたちを守ろうという思いが、行政にも通じたのだと思います。新型インフルエンザがすでに流行している中で、さらに業務量が増大していきますが、でも願いは私たちも同じです。可能な限り、協力していこうと思っています。

 1歳〜小学3年は当初は12月後半からでしたが、12月前半からの実施に変更・・これは私の予想どおりでした。当院ではすでに12月2日から接種できるよう体制をつくり、予約受付も行いました(現在は中断していますが)。

 予想とはずれたこともあります。小学4年〜6年生についても、同じく12月前半からの実施にしたこと。そして、1歳未満児をもつ両親も一緒に行うことにしたことです。

 当院の予約受付では、それらの方々はまだ対象にしていませんでした。優先順位からすればもう少し先だろうと思っていたのですが、そうではありませんでした。それだけ、子どもたちを主にした予防接種だという意味合いを強く打ち出しています。良い意味での「想定外」でした。

 さて当院ではどのように対応しようか・・まだ決めかねています。ワクチンの納品予定が分からないからです。予防接種の時間帯を長くしたり、診療時間の一部をあらたに当てたりすれば接種の体制は拡充できます。しかし、手元にワクチンが届いていなければ、接種したくても、そして接種できる体制を作っても、何もできません。

 報道によれば、子どもたちへの接種をより優先するためにワクチンの配分方法を見直すとあります。その結果、当院への納品が確実に増えることが分かれば、さらにもっと多くの子どもたちや、赤ちゃんの親御さんへの接種が可能です。

 このHPを通じても、ぜひ良い知らせを、早くお届けしたいと思っています。

 しかし・・県が方針を変更したことすら、マスコミ報道をみて知った状態。県からは何も連絡がありません。ワクチンの納品についての情報も皆無です。

 新型インフルエンザの流行が拡大し、そして予防接種の期日は目前に迫っています。時間との勝負になっています。

 

投稿者 tsukada : 2009年11月20日 23:06