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2009年03月30日

昨日の公園

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 朝はまだうっすらと雪化粧をしていました。昼間はお天気がよくなり、ほとんど雪は溶けていましたが。

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 サクラのつぼみは少し膨らんでいますね。寒さがぶり返したので心配していましたが、このままいけば4月5日前後には予想通り開花することでしょう。

 今週金曜からは観桜会も始まります。まだ実感はないのですが、やはり春はすぐそこまでやってきているようです。

投稿者 tsukada : 09:13

2009年03月29日

カラフル駆血帯

 駆血帯って知っていますか? 採血や注射をするときに腕に巻き付け、静脈血の流れを止める働きをする道具です。医療機関の必需品。どこの病院にも必ず置いてある一品です。

 昔から駆血帯は黒くて太いゴムバンドというのが常識。黒でないとしたら、いかにもゴムだという色をしています。子ども用のものは太さが細くなりますが、色は同じでした。

 少し前から色のバリエーションが増えてきました。とくに子どもに使うものはカラフルなものが作られるようになり、当院でも採用しています。

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 左はゴム性の駆血帯。真っ黒なものより多少は心が和みますね(^^;)

 そして右が最近使い始めた新しい駆血帯。カラフルなうえにプラスチック製の仕掛けがあります。これを使うと片手でつけたり外したりできる優れもの。何よりこの小道具もカラフルで、まるでオモチャのよう。

 小児科外来は子どもたちを楽しませるような工夫があちこちにあります。来て見て触れて楽しんでもらおう、と思っていますよ。

 もっとも、こんなことをしても注射は痛いもので、イヤなものだというのは本質的には変わりありません。そこはガマンしてもらうしかありませんね。

投稿者 tsukada : 16:38

2009年03月28日

今週の感染症情報

◎インフルエンザ
○ウイルス性胃腸炎
○溶連菌感染症↑
△水ぼうそう↓
×おたふく
×麻疹
×風疹
--------------

 3月に入って3週連続して増加していたインフルエンザは、今週はやや減少。先週90目に対して今週は74名でした。これで峠をこえ、終息に向かってくれるといいのですが。

 3月にこれほど大きな流行があったのは、私が小児科医になって初めての経験です。インフルエンザの完全な終息まで、もうしばらく注意をしていて下さい。

 ウイルス性胃腸炎もまだ流行中。溶連菌感染症はやや増加しました。

 今週後半は雪が降り、冬に逆戻りしました。“春”の到来はまだ先のようです。

投稿者 tsukada : 13:42

2009年03月27日

まるで冬

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 そとはすっかり冬景色。季節が急に逆戻りしてしまいました。

 インフルエンザも流行するなか、今週は卒園式や卒業式が続いて大変な思いをされた方も多かったでしょうね。

 年度替わりで何かと慌ただしいです。体調に気をつけてお過ごし下さい。

投稿者 tsukada : 08:50

2009年03月26日

逆戻り

 3月も残りわずかというのに、雪です。

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 外は白くなってきました。朝までに多少は積もるかもしれません。

 インフルエンザの流行がぶり返し、雪も降り出しました。冬に逆戻り、といったところでしょうか。

 温かくなり、花粉症も例年以上に発生。東京でも桜が開花し、当地も観桜会の準備が進んでいます。それなのに、また雪。

 今はいったい冬なのか、春なのか、分からなくなります。冬と春とのせめぎ合いの中で、季節が行ったり来たりしているのでしょうね。

 雪国なのに久しぶりの雪。しばらくは見ることができないと思っていた雪に出会えて、ちょっと喜んでもいます。ストーブの出番ですし、お酒も美味しいんですよ、雪見酒(^^;)

投稿者 tsukada : 23:59

2009年03月25日

続投

 地元(新潟県上越市)FM局で番組を一つ担当しています。FM上越(FM-J)の「Dr.ジローの子ども健康相談室」です。子どもたちの健康や病気について、リスナーの方々に分かりやすくお話をする番組です。

 1回15分程度で、毎週木曜に放送。収録は1か月分をまとめて1回で。今日はその録音の日でした。

 今年度最後の収録ですが、放送は来月・・つまり新年度分になります。21年度も今までと同様に放送を続けていくことになりました。

 かれこれ5、6年になるでしょうか。年に50回ほどなので、これまでに300回くらいは放送したことになります。時間にしてのべ約75時間。丸3日間しゃべり続けました。

 毎回の収録は何を話そうか、どうやって伝えようか、と悩みながら、何とか続けてきました。でも、こうやって振り返ってみると、それなりの形になっているのですね。

 もっとも内容についてはどうなんでしょう。同じようなことを繰り返し話していて、マンネリ化しているようにも思います。新しいことを加えたりしながら、少しずつ“進化”していくように努力しなくては、と思ってもいます。

 でも放送局からは来年度も続投せよということですので、及第点はもらえているのかな、と安心もしています。

 地元の方々にしかお届けできませんが、機会があればお聞きになってみて下さい。毎週木曜午後2時台に、周波数76.1MHzでお送りしています。

投稿者 tsukada : 23:59

2009年03月24日

もう一人のイチロー

 片やオトコを下げてしまったイチローは、政治家の小沢一郎氏。民主党の党首です。政治献金をめぐって公設秘書が逮捕され、今日、政治資金規正法違反で起訴されました。

 政治団体の会計処理が適切だったのか違法だったのか、もし違法だとしたらその責任は秘書だけなのか、小沢氏にもあるのか・・検察と小沢氏側とのせめぎ合いは、いずれ法定の場で行われることになります。

 コトの真相は良く分かりません。小沢氏の秘書が逮捕されるのなら、もっと他に問題になる政治家はたくさんいるようにも思います。民主党による政権奪取もありうるという時に、このタイミングで検察が動いたことに対しても、批判する意見があります。

 法的な決着はいずれ司法の場ででるでしょう。もしかしたらクロになるかもしれませんし、シロだとされるかもしれません。秘書が有罪になったら辞職する・・ということでも、形の上では適切かもしれません。でも、今この時に小沢氏はどう動けばよかったのか。

 今夜の記者会見では、このまま民主党の党首を続投すると表明しました。もし次の総選挙で民主党が第1党になれば、小沢総理大臣が誕生するかもしれません。小沢氏は政権交代のために、そして総理大臣になるために、居座っていこうとしていますが、それでいいのか、はなはだ疑問です。

 どんなに言い逃れをしようと、小沢氏がゼネコンから少なくない政治資金を受け取っていたのは明らかです。検察が問題にしているのはその方法かもしれませんが、私たち国民が(少なくとも私は)政治資金の内容と性格が問題なのだと思っています。

 資本主義の世の中で、企業は業績をあげ、利潤を生むことが主な存在意義です。政治家に資金を提供することで、企業活動に直接にせよ関節にせよ、有利になることを期待しています。ゼネコンであれば、公共工事などをより多く受注すること、あるいは利幅を大きくすることが目的です。

 そうではなく、政治家なら誰でも良い、利潤追求のために行ったものではない、とするのであれば、その企業は株主の利益にそむいたことになりかねません。経営者は資本家に損害を与えたことになります。

 一般常識ではそんなことはありません。甘い汁を吸おうとして政治家にカネを与えます。だから、特定の企業から政治資金を受け取ることは、それ自体が政治をつかさどる者としてのモラルに反する、ということなのです。

 小沢氏はもともとは自民党の中枢部にいた政治家です。田中角栄氏にかわいがられ、金脈政治にどっぷりつかっていました。自民党の幹事長として、ウラの会計処理をしていたという話もありません。大企業から大量のカネを集める辣腕ぶりは有名でした。

 そんな小沢氏を党首にしている民主党の皆さんは、恥ずかしいことだとは思っていないのでしょうか。そして今回、公設秘書がカネの問題で起訴されたことをどうかんがえているのでしょうか。

 法律的なことはよく分かりません。例えば「パーティー券」のように、黒いカネをきれいに見せかけられるような仕組みがすでに作ってあるわけですから、杓子定規な法律解釈だけではものごとを正しく見極めることはできません。

 なぜって、何とでもできるような法律を、自分たちが作れるからです。自分の首をしめるような法律は作らないでしょう。

 小沢氏は続投を決めました。民主党の執行部もそれを良しとしました。残念ですね。自民党に代わって、悪い政治、ひどい政治をガラッと変えてくれると期待していたのに、民主党もやっている人間は自民党とそれほど変わりがないってことが分かっちゃいました。

 新しい政治体制を作ろうとするのなら、新しくて、きれいな政治家でなければ無理でしょう。そうすると・・仮に民主党が政権をとっても、大きな変化はないってことになります。日本は、ちっともチェンジされそうにありません・・。

投稿者 tsukada : 23:59

二人のイチロー

 今日は二人のイチローがニュース番組で大きく取り上げられていました。でも二人はある意味で両極端。その内の一人はオトコを上げ、もう一人はオトコを下げてしまったという意味で。

 オトコを上げたイチローは、もちろん野球選手のイチローです。今日決勝戦が行われた野球の第2回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で、決勝打を撃ち、日本を優勝に導きました。延長になった10回表、2点を追加するヒットを放ちました。

 今大会では不調と言われたイチローですが、やる時にはやるものです。さすがイチロー。メジャーリーグで活躍してきた実力を、十分に見せてくれました。

 野球というものがこれほどメンタルなスポーツだとは知りませんでした。イチロー自身が話していましたが、打てないために苦しくて、辛くて、痛いという思いが続いていたのだと。それでも最後には谷から抜け出し、山に登ることができたのは、ひとえに彼の実力と、それを支えてきた努力があったからなのでしょう。

 そんなイチローは、やはりすごいです。決勝戦を勝利で飾ることができたことは、自分自身にとってとても大きな意味があったでしょう。暗闇から抜け出すことができたイチローに、「ありがとう」の言葉とともに「おめでとう」と言ってあげたいです。

投稿者 tsukada : 23:50

2009年03月23日

春の嵐

 WBCでは日本がアメリカに勝って決勝進出を決め、成田空港では貨物機が着陸に失敗して炎上・・そんな大ニュースを知りませんでした、夜になるまで。

 飛び石連休明けの小児科外来は、どこもきっと混雑していたことでしょう。当院もそうでした。昼休みも不規則で、テレビのニュースも見ていませんでした。

 インターネットのニュースサイトもよく見ているのですが、今日はそれもしていなかったことになります。メールのチェックも夜になって行ったほど。

 インフルエンザはまだ流行中。外は春の嵐がときどき吹き荒れていますが、インフルエンザをいう大嵐もはるになってきたというのに、まだまだ大暴れ中。困ったことです。

 明日は当市の公立小学校で卒業式が行われます。インフルエンザにかかっていた6年生が何人も、登校許可証をもらうために受診されました。ギリギリで間に合って良かったですね。

 春休みに入るとウイルスの嵐もきっとおさまると思います。もうすこしの辛抱です!

投稿者 tsukada : 23:59

2009年03月22日

35,000分の1

 東京マラソンが行われました。今年で3回目になる大会。“東京オリンピック”招致をめざして、力がこもっていたようですね。

 3万5千人ものランナーが参加したとのこと。その大半の方完走したというのですから、すごいことだと思います。

 テレビでときどき見かける芸能人なども走っていました。夜のテレビ番組で、完走後の晴れやかな顔を見せていました。

 走っている時はきつくても、走り終えたことによる達成感はとても大きなものがあるのでしょうね。「くせになっちゃう」と言った人がいますが、少し分かるような気もします。

 そして、ちょっと羨ましくもあります。私は走った記憶があるのはもう30年も前。今は(今までは)走ることなんてできないと思っています。

 ほんの少しでも走ったら心臓がバクバクとして破裂しそうになるのではないか。空気の中の20%の酸素ではまだたりない状態になるのではないか。膝関節が破壊されるのではないか。・・そんな恐れをいただいています。

 いきなりマラソンは無理ですが、少し走ってみてもいいかな。もしかしたら、少しは走れるかも・・。そんなふうにちょっとだけ思えてきました。(一晩寝れば消えてしまうかもしれませんが)。

 残念ながら事故もありました。タレントの松村邦洋さんが途中で倒れ、心肺停止状態になったとのこと。幸いにもその後の蘇生が成功し、意識を取り戻したということです。

 失礼ですが、おデブキャラの松村さんにはマラソンのような過激な運動は無理ですよ。テレビの仕事でしていたようですが、テレビ制作の倫理コードに触れるのではないでしょうか。面白さを求めて、健康や命をおびやかすことは良くないことです。

 あまりスポーツ番組はみないのですが、今日は東京マラソンが気になってテレビを見ていました。実は当院の職員も参加したのです。もしかして画面に映らないかな、と思っていたのですが、彼女の姿は見えませんでした。残念。でも3万5千人ですから、当然でしょうね。

投稿者 tsukada : 22:12

2009年03月21日

今週の感染症流行の様子

◎インフルエンザ↑
○ウイルス性胃腸炎↓
○水ぼうそう↑
△溶連菌感染症↓
×おたふく
×麻疹
×風疹
--------------

インフルエンザ流行は今週はまた増加に転じました。先週68名に対して今週は90名。まだまだ流行が続いています。

今は小学校の高学年に集中しています。卒業式を間近にして、少々心配な状況です。

ウイルス性胃腸炎(嘔吐下痢症)はやや減少。水痘はふたたび増加傾向です。

子どもたちの健康管理に、引き続きご注意下さい。

投稿者 tsukada : 14:12

2009年03月20日

春分の日

 今日は春分の日。「昼と夜の長さが同じになる」という日だそうですが、日にちは決まっていません。3月20日の年もあれば21日の年もあります。どちらかになるかは、前年の2月に天文学の観測結果から決められるのだそうです。

 地球の運行や閏年(うるうどし)の関係などからは誤差が生じたりするので、日にちを決めてしまうことは祝日の意味合いからは問題になるのかもしれません。でも、1年前でないと決まらないのは、不便ですよね。

 もし意味づけを重視するのであれば、「成人の日」を1月15日に固定することをやめたのはどう説明するのでしょう。「海の日」「敬老の日」「体育の日」もそう。“ハッピー・マンデー”制度などという、本当のハッピーなのかどうか分からないけれど、何でもいいから大義名分がつけばいくらでも変えちゃいます。

 だったら「春分の日」や「秋分の日」を日付固定にしてしまっても、何ら問題はないと思うのですが、いかがでしょう。

 ちなみに来年の「春分の日」は3月21日だそうです。日曜なので、翌日の22日が振り替え休日となり、連休になります。

 今日は金曜。明日は飛び石連休の真ん中。そして土曜日。きっと外来は混むでしょうね。今夜は早くやすまないと。一日中WBC世界野球の試合を見ていて、テレビ漬けになっていましたから(^^;)

投稿者 tsukada : 23:23

2009年03月18日

プチ卒業式

 水曜の午後は医院は休診。私はその時間を利用して“外回り”の仕事をしています。一番多いのが市の乳幼児健診。ほかには小学校や保育園の健診、FM放送の収録も。時々は学校で授業をしたり、秋には看護大学の講義も恒例行事になっています。

 今日の市の健診は、ある意味で最後の記念すべき日でした。今年度の私の出番は最終日。そして、会場が来年度から変わるために、現在の会場(上越市保健センター)での仕事は、私にとって最後になりました。

 私が開業した1990年からずっとこの会場での健診に出かけているので、丸18年間になります。毎月数回はおじゃましているので、総計ではそうとうの数になります(1か月3回として計算すると600回以上)。

 建物が古くなってきたのが原因なのでしょうか。鉄筋コンクリートの建造物でも数十年の寿命しかないようです。それでスクラップにしてしまうとしたら、もったいないです。

 これまでの会場では駐車スペースが不十分だというのも理由かもしれません。都会の人にとっては想像できないかもしれませんが、地方では人が多く集まる施設には広い駐車場が必須です。

 ほとんどのお母さん方は自家用車でやってきますので、子ども一人に1台の自動車が集まることになります。加えて職員の分も必要です。私も自分の車で行きますので、医師用として数台のスペースを確保しています。

 今の建物にも駐車場がありますが、20台ほどでしょうか。とてもまかない切れず、ほかに施設の駐車場も借りています。そんなことも、引っ越しの理由になっているようです。

 新しい施設は、廃校になった県立盲学校の校舎を市が買い取り、整備したと聞いています。まだ行ったことはありませんが、乳幼児健診の会場として使うだけではなく、子どもたちや障害者たちの福祉全般をサポートするようになるのだそうです。これまでよりも行政の福祉サービスをより充実するための拠点として使われます。

 もちろん駐車場も、これまでとは比較にならないほどたっぷりあるようです。中の様子はまだ見ていないので分かりませんが、きっと使いやすくなっていることでしょう。

 でも実は私にとっては残念なこともあります。それは医院からずいぶんと離れてしまうことです。今までは自動車で5分とかからない距離でした。午前の外来が終われば、少しは余裕をもって“出勤”できました。

 しかし新しい施設は、おそらく自動車で15分か20分くらいはかかりそうです。これまでよりも早く医院をでなくてはいけません。患者さんの多い冬場は、時間的にけっこうきついことになるかも。

 実はこれまでも年に何度かは昼食抜きで出かけていたこともあります。今後はそれがもっと増えるかも。あるいは、運転しながらの“ながら昼食”もあるかもしれません。

 それくらいなら私が我慢すればいいことですが、心配なのは午前の外来がちゃんと終わるかどうか。診察を待つ患者さんを残したまま健診にでかけるわけにはいきません。一方で、お約束している健診の出番を急にやめたり、遅れたりするのも、みなさんに迷惑をかけてしまいます。

 夏場はそれほど外来が混まない時期にあたるので、しばらくは大丈夫でしょう。その間に様子を見ていて、冬場の対応をどうするか、考えていきましょう。

 案ずるより産むが易し。慣れれば何とかなるものかもしれません。(私の昼飯抜きに慣れるのが先かもしれません・・)

 ということで、今日は私にとってある意味で最後の健診となりました。ちょっとだけ“感じるもの”がありましたよ。「プチ卒業式」ということでしょうか、誰も祝ってくれませんですが。

(追伸)この保健センターの建物内には「休日夜間診療所」が入っています。こちらの方はそのまま使い続けるとのこと。健診は広いスペースがあればできますが、診療所は施設や設備がそれなりに整備されていないとできません。毎月1〜2回は勤務している者の立場からは、診療所の方を優先して新しくしてほしかったのですが・・。今の地方の財政事情では、それを許してもらえないようですね。

投稿者 tsukada : 23:59

3月の夏日

 今日は一挙に気温が上昇。当地(新潟県上越市)では最高気温が25.8度になったそうです。3月中旬なのにもう夏日になってしまいました。

 午後からは市の乳幼児健診に出かけましたが、行き帰りの車内は暑いほど。途中からエアコンをクーラーにしていました。暖房にしたり、冷房にしたりと、落ち着きませんね。

 明日もまた気温の高い日になるそうです。体調に気をつけてお過ごし下さい。

投稿者 tsukada : 23:55

2009年03月17日

黒い雨

 黄砂のことが話にでると思い出すことがあります。子どものころのことです。中国が核爆弾の実験をしたあとの放射線が日本にまで流れてくるのではないか、と言われたことがあります。

 子ども心にとても不安になったものです。汚染された雨にあたると、髪の毛が抜けてしまう、と本気で思いこんでいました。研究レベルでは放射線が日本でも検出されていますが、人体に直接影響があるほどの量ではありません。じきにそれに気づき、心配する必要はないのだと気持ちを落ち着けたものでした。

 しかし潜在意識にはまだ不安感が残っているようです。髪の毛が気になるような歳になってきましたが、どうも子どものころに浴びた放射能を帯びた雨にあたったのがその原因ではないか、などと根拠のない責任転嫁をしている自分に気づくことがあります。

 「黒い雨」のことも記憶に残っているからなのかもしれません。広島や長崎に落とされた原爆が炸裂したあとに、被爆地に黒い色をした雨が降ったというのです。それは大量の放射能を同時に降らせてものです。井伏鱒二さんが書いた小説『黒い雨』を子どものころに読み、怖い物だというイメージがこびりついていたのでしょう。

 もちろん私の薄毛は中国とは何も関係がありません(きっとないと思います)。もともとの体質でしょうし、最近は歳という避けることのできない要素が悪影響しているはずです。冷静に考えると、そういうことになります。でも、悪いことは他人のせいにしてしまおうという、ずるい気持ちもきっとあるのでしょうね。

 明日はさらに黄砂が多くなるようです。花粉症や喘息の方には影響がでてしまうかも。どうぞ十分にご注意下さい。

投稿者 tsukada : 23:59

黄砂

 今日は全国で黄砂が観察されたようです。ニュースでは、遠くのビルが霞んで見えるという東京での映像も流されていました。

 自動車の上にも黄砂が降り注ぎ、ホコリっぽく白くなっていました。タクシーの運転手さんは一日に何度も洗車しなくてはいけないと嘆いていました。

 ちょうどスギによる花粉症が発生している時期にも重なっています。外に出れば花粉と黄砂のダブルパンチ。さらに黄砂は花粉症の症状を悪化させるようです。花粉症の方にとっては本当に踏んだり蹴ったりですね。

 黄砂ははるか遠く・・中国大陸の砂漠から飛んでくる砂です。大陸の砂漠化が進んでいるために、以前より黄砂の被害は大きくなっているようです。さらに、工業化なので悪化している中国の大気環境も問題になっています。様々な汚染物質が、黄砂とともに飛んでくるというのです。

 黄砂に接触したからといって直ちに人体に影響があるということはないでしょう。でも困った事態です。隣の国の環境悪化が、国境を越えて他国を脅かすのですから、環境の問題は地球規模で考えていかなければいけませんね。

投稿者 tsukada : 23:55

2009年03月16日

インフルエンザ再び

 インフルエンザがまだ終息しません。まだまだ新しい患者さんが出ています。

 今日1日だけで26名のインフルエンザ患者さんを確認しました。この中には週末に発症し、休日診療所ですでに診断を受け、治療を始めているお子さんもいますので、“純粋な新規インフルエンザ患者”はそれより少なくなりますが、それでもまだ多数の発生があるのは事実です。

 そして困ったことに大きなお子さんがとても多いのです。中でも小学校6年生が少なくありませんでした。

 当市の公立小学校は来週火曜(24日)が卒業式。その前の週になってインフルエンザになってしまったのでは、本当に大変です。子どもたちも、親御さんもきっとご心配でしょう。でも病気になってしまったのは仕方ありません。しっかり休んで、今週中にはインフルエンザを治してくださいね。

 学校の先生方も気が気ではないでしょう。私が校医をしている小学校でもインフルエンザが流行していますが、6年生は思い切って学級閉鎖にしていただくようお願いしました。きっとその方が、これ以上流行が拡がらず、学校生活の最後を楽しく過ごせるようになるはずです。

 市内のある私立幼稚園は今週の金曜(20日)が卒園式だそうです。こちらでもインフルエンザが発生していますので、困っています。今日から治療を初めて、何とか前日までには治るのではないか、という見通しをお話ししたお子さんが何人かおられます。

 でも、明日以降インフルエンザを発症してしまうと、卒園式に間に合わないことも考えられます。そうならないよう、祈るばかりです。

 インフルエンザがまだまだ流行している一方で、春の花粉症もそうとう多くの患者さんを見かけます。こんな混沌として状態からいつ抜け出せるか、予想がつきません。まだしばらくはこんな状況が続きそうです。

 どうぞ体調に気をつけてお過ごし下さい。

投稿者 tsukada : 20:25

2009年03月14日

「3.14」その2

 3.14といえば円周率。その縁で(?)今日3月14日は「数学の日」なのだそうです。

 円周率は本当は小数点以下2桁で終わるわけではなく、無限に続く数字です。でも実用的には2桁で十分なので、3.14としています。そして「数学の日」を決める根拠(・)になったというわけです。

 でも、ここ数年は学校教育の中では少数点以下はいらないとして、ただの「3」になっていました。それはあんまりだということで、もとに復活することになったそうです。「3」のままでは、「数学の日」を3月のいつにすればいいか決めかねるので、やっとこれで“元の鞘(さや)”に戻ったと言うことでしょうか。

 もっとも、今日が「数学の日」だとは誰が知っているでしょうか。そして「数学の日」だからいったい何がおきるというのでしょう。なかなか難しい問題です。その意味を考えるのが大切なのでしょうか?

 そう簡単には答えがでない・・いかにも数学好きの人たちが言いそうです。

投稿者 tsukada : 23:59

「3.14」その1

 今日3月14日は「ホワイト・デー」。誰が決めたが知りませんが、「バレンタイン・デー」のお返しの日だという。女性にとってはうれしい日ですね。(男性にとっては・・)

 でもバレンタイン・デーとは意味合いが違うようです。2月14日は女性が男性を選びます。3月14日は相手を選べません。お返しなのですから。ということで、ギリ・クッキーが横行した一日だったことでしょう。

 私は違いますよ。ちゃんと心を込めていますからね(^^;)

 え? もともとがギリ・チョコですって!? それはとんだ思いこみでした。失礼しました。

投稿者 tsukada : 23:58

今週の感染症情報

○インフルエンザ
○ウイルス性胃腸炎
○溶連菌感染症↑
○水ぼうそう↑
×おたふく
×麻疹
×風疹
--------------

 インフルエンザ流行が終わりません。当院では今週は68名の患者発生を確認、先週の66名とほぼ同じです。
B型がやや多いのですが、A型もまだいます。まだまだ終息は先のようです。

 ウイルス性胃腸炎(嘔吐下痢症)の発生も多く、注意が必要です。市内のいくつかの保育園で集団発生していました。

 溶連菌感染症、水ぼうそう(水痘)とも増加中です。

 春の嵐が吹き荒れ、天候も良くありません。卒業式・卒園式など大切な行事も控えています。体調に気をつけてお過ごし下さい。

投稿者 tsukada : 15:34

2009年03月13日

親らしいこと

 外はものすごい強風が吹き荒れています。春の嵐というのでしょうか。日本列島を強烈な低気圧がおそっているようです。

 風の音は轟音のよう。テレビの声もときにはかき消されるくらいです。窓からはピューピューと笛のような音をさせながら、室内に風が吹き込んできます。立て付けの悪い家だというのが分かってしまいますね。

 南の方から吹いてくるため、気温が下がらないのが幸いでしょうか。でも南風はスギ花粉も運んできます。花粉症の方にとっては、踏んだり蹴ったりの状況になりそうです。

 強風で家が揺れるほど。そんな体験は、小さな子どものころにもしていました。とても怖かった覚えがあります。風で家が飛ばされるのではないか、自分もどこかに飛んでいってしまうのではないか。外にある物もみんな飛ばされてしまいそう(実際に飛ばされますが)。

 自然現象のいたずらの中で、自分という存在がとても小さくて、不安だったのだと思います。そんなに心配する必要はなかったはずですが、でも安心していられなかったのでしょう。

 不安な気持ちをもちながら、お布団に入り、いつの間にか寝入ってしまったこともあります。子どものころの状況を、今でも何となく覚えています。

 きっと母や父は、大丈夫だよ、と言ってくれていたに違いありません。その言葉を聞き、自分の不安な気持ちを親に預けて眠ったのでしょう。そんな心配りをうれしく思ったことでしょう。そして、自分の心の真ん中に、不安な時にはちゃんと親が見守ってくれているのだということを、しっかり刻みつけることができたに違いありません。

 自分も親になり、子どもたちにそんな思いを抱かせてあげられることができたのかな。正直にいって自信はありません。

 ちなみに、今は怖がっているワンちゃんを隣に置いています。一緒にいると落ち着くようです(お互いに?)。多少は親らしい(?)ことができているみたいです。

投稿者 tsukada : 23:58

2009年03月12日

ストーブ・シーズン

 雪がはらはらと降る冬のようなお天気が続いています。今冬はかつてないほどの少雪でしたが、ここにきて季節が逆戻り。とはいっても、積もるほどの降り方ではありません。

 春はすぐ近くまでやってきていることでしょう・・ただし、足踏みをしているのだと思いますが。

 インフルエンザの流行もぶり返していて、小児科外来は真冬のよう。時節柄、卒業式、入学試験など、大切な行事も続いています。どうぞ体調に気をつけてお過ごし下さい。

 寒さが戻ってくると、私はうれしい気持ちにもなっています。薪ストーブの出番だからです。気候が温かくなると使えなくなるので、あと1か月ほどでしょうか。今のうちにたくさん楽しんでおこうと思っています。

 「ストーブ・リーグ」という言葉があります。大リーグで使っています。野球は夏場が本番。冬の寒い季節は移籍や契約更新にあててています。そんなオフ・シーズンを、ストーブを囲むというイメージから「ストーブ・リーグ」と呼んでいるのでしょう。

 でも薪ストーブ愛好家にとっては逆です。冬場こそオン・シーズンであり、文字通り「ストーブ・シーズン」なのです。

 夏はストーブにくべる薪を割るために汗を流し、冬はその薪をたいて汗をかく。そんな一年の流れができています。

 そのストーブ・シーズンも残すところわずかになってきました。春がくるというのに、なぜか寂しい気持ちになっているのは、そんな事情があるからなのです。

投稿者 tsukada : 23:01

2009年03月10日

懐かしい(*^_^*)

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 ある新聞に載っていた広告です。紙面を見て、思わず懐かしい!って声がでました。

 といっても誰も分からないでしょうね。薪ストーブの宣伝です。ちっとも興味がわかない人がほとんどでしょう。多少興味があっても、それがなに?って言われそう。

 この「院長ブログ」でも時々お話ししているとおり、私の家には薪ストーブがあります。このブログも、私や愛犬を暖めてくれている暖炉の前で書いています。だから、いまさら薪ストーブの広告くらいでどうしたの?って思うのは当然でしょう。

 でも、私にとってはこの広告はとても“意味深い”もの。薪ストーブの宣伝だというだけでもうれしくなりますが、この広告は特別な意味があります。

 それは私の家で以前使っていたストーブが写っているからなのです。断定はできませんが、きっとそうだと思います。「セコイア」と名前のストーブがそれです。

 家を新築した時からずっといっしょに過ごしていたストーブです。十数年のお付き合い。それが、一昨年の秋に故障してしまいました。二次燃焼室の入り口にあるダンパー(扉)が変形し、きちんと燃焼しなくなったのです。

 シーズンオフの間にメンテをしていれば良かったのですが、いいかげんにしていたので、壊れていることに気づいたのが秋の終わり。寒くなってきたのでストーブを使いたくなったときに分かりました。

 すぐに業者さんに見てもらいましたが、“入院治療”が必要だとの診断。半年くらいはかかると言われました。すでに“ストーブ・シーズン”に入っていたので、薪ストーブなしで一冬を過ごすなど考えられず、新しいストーブに交換してもらいました。

 その時に、以前から使っていたストーブは下取りをしてもらいました。業者さんは夏の間に“蘇生”し、新しい命を吹き込んでくれたようです。それがこの広告に写っているようなのです。

 今使っているストーブは鋳物の周りを火山岩のような固い岩で覆ってあります。そうすることで、暖まるまでの時間はかかるのですが、放熱がゆっくりになるので、暖かさが長持ちします。周りにいて受ける暖かさがやわらかく、優しいようです。

 初代のストーブは鋳物だけで作られています。形も無骨な感じがします。胴体は大きくて、一度に入り薪も多いので、パワーは並外れたものがありました。

 今使っているストーブに不満があるわけではないのですが、でも以前のものを見ると、あの力強さを懐かしく感じます。ともにこの家で時を刻んできたのだという思いがあふれてきます。

 しかし、もう“お嫁”にいったストーブです。また新しい家庭に迎えられ、そこでみんなに暖かさを与え、みんなからは愛されながら、第2の人生(?)を歩んでいってほしいと思います。

 ちょっと食いしん坊で(薪がいっぱい必要です)、融通がきかない(暑くなりすぎちゃうこともあります)けれど、とっても良いやつですよ。「気は優しくて力持ち」っていうところでしょうか。

 気に入った方がおられたら、ぜひお買い求めになって下さい。きっと気に入ると思いますよ。

 でも・・正直に言うと、寂しい気持ちもあります。できれば、もう一度帰ってきてほしい。またいっしょに生活がしたい。・・こんな気持ちは、娘を嫁にやるときに味わうのかもしれませんね。

投稿者 tsukada : 23:59

2009年03月09日

反転攻勢

 インフルエンザの流行は反転し、また勢いをぶり返しています。今日も多くの子どもたちがインフルエンザにかかり、受診しています。近くの小学校ではまた学級閉鎖も起きています。

 2月の中旬からは順調に下火に向かっていました・・向かっているはずでした。それがまた真冬に逆戻りしたかのような患者発生。けっして油断していたわけではないのですが、想定を超えているのは確かです。

 どれほど私たち人間を困らせれば気が済むのでしょう。インフルエンザはまさに生き物。そして、そうとう高度な意志をもっているのでしょう。そうでなければ、これほど人間にとって驚異といわせる“地位”にまで上り詰めることはないでしょう。

 インフルエンザに対して、人間は無防備というわけではありません。ワクチンがあり、簡易検査キットがあり、抗インフルエンザ薬も手にしています。どこでどの程度の流行がおきているかという情報も、リアルタイムで手に入れることができます。

 これだけの“武器”を駆使していても、まだインフルエンザを征圧できないのでから、やはり相手はそうとうの敵だということなのでしょう。困ったことです。

 そろそろ学年末。卒業式、入学試験など大切な行事も続きます。一日も早くインフルエンザが終息してくれることを、ただただ願っています。

投稿者 tsukada : 23:59

2009年03月07日

今週の感染症情報

○インフルエンザ↑
○ウイルス性胃腸炎
○溶連菌感染症↑
△水ぼうそう↑
×おたふく
×麻疹
×風疹
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 インフルエンザ流行はまた増加に転じました。先々週42名、先週50名・・今週は66名。A型とB型が混在して流行しています。

 今シーズン、複数回かかったお子さんもいます。終息までまだしばらくかかりそう。引き続き注意をお願いします。

 ウイルス性胃腸炎(嘔吐下痢症)も多く発生中。

 溶連菌感染症、水痘も少し増加しています。

投稿者 tsukada : 12:35

2009年03月06日

“診察券アート”第2作

 電子カルテのシステムに変更するのにともなって大量の診察券が不要になったことは以前にお話をしました。そのまま廃棄するのではお金もかかりますし、なによりもったいない。

 診察券として使うことができなくても、プラスチック製のカードとして何か使えないものかと思案し、保育士さんに話をもちかけたところ、快く引き受けてもらえました。その第1弾は巨大な私の肖像画でした。

 このたびその第2弾が完成しました。キッチンセットです。大きな、そしてすてきなキッチンを前にして、さっそく子どもたちは料理の腕をふるっていました!

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 手作りでこんな立派なおもちゃを作ってしまうのですから、保育士さんのパワーはすごいです。関心です。

 これだけ使ってもまだ未使用の診察券はたくさん残っています。次に何を作ってくれるか、楽しみにしています。

 廃棄処分になるはずだった診察券たちも、“第2の人生”にきっと大喜びしていることでしょうね!

投稿者 tsukada : 18:16

2009年03月05日

“新人”紹介

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投稿者 tsukada : 18:23

2009年03月04日

オマケのオマケ

 ギターを持ち込み、歌っちゃうのが私の講演スタイルになってきました。今日の授業では定番の曲の他に、もう1曲歌いました。本田路津子さんの『一人の手』です。

 フォークソングで育った世代の方はきっと懐かしい曲でしょう。私もよく歌っていましたし、大好きな歌です。これを子どもたちと一緒に歌いました。

 面白くもない授業につきあってもらい、うまくない歌を聞かされたのですから、少しはご褒美がないと。眠気ざましにも必要でしょう。簡単な曲なので、1番を聞いただけで子どもたちは歌えるようになりました。

 ゲーム、テレビ、ビデオなどといったモノを相手にしての遊びだけじゃなく、ギターを弾いたり、いっしょに歌ったりするのも、けっこう楽しいんだな、って思ってくれたら幸いです。昔の子ども(?)の遊びも、すてたもんじゃないでしょう。

 詩の意味合いもいいですよね。一人ではできなくても、みんなが力をあわせればいろんなことができるようになる。楽しくもなる・・今日の私の授業にぴったりの歌だと、勝手に思い込んでいます。

 子どもたちと一緒に歌をうたう、って、ずいぶんと久しぶりです。楽しかったな。いい思い出になりました。これでしばらくは仕事も頑張れるだけのパワーがもらえたような気持ちになっています。

 子どもたち、大きな声で歌ってくれてありがとう!

投稿者 tsukada : 21:35

授業のオマケ

 3月というのに冬に逆戻りしたようです。気温が下がり、昨日は新潟も雪になっていました。

 インフルエンザ流行はまだくすぶっています。2月後半からは順調に下火に向かっているものと思っていたのですが、先週は下げ止まり。今週も、近くの小学校で学級閉鎖がでるなど、まだ終息までは時間がかかりそうです。引き続きご注意を。

 今日はある小学校で6年生に授業を行ってきました。ちょうど1ヶ月前に行う予定になっていたものです。直前になってこの学校でもインフルエンザが流行し、学級閉鎖にもなったので中止になりました。

 今日はその“リベンジ”。子どもたちもみな元気そうで何より。地域内では感染性胃腸炎の流行もあり、心配していたのですが、子どもたちの元気な声がそんな不安を吹き飛ばしてくれました。

 学校に入ったとたんに、子どもたちが「こんにちは!」と挨拶をしてくれました。低学年の子どもたちも明るい声で。会場に入っても、6年生の大きな子どもたち(中には中学生?って思うような大きな子もいました)がきちんと挨拶をしてくれました。嬉しいですね。

 今日の話は「寝る子は育つ! ~ゲームとどうつきあう?~」という題。ゲームやテレビなどはいろんな問題があるとお話しましたが、ただ「ゲームをやめればいい」というわけではありません。家族や学校、あるいは社会で、大人、友達、教師などいろんな人たちと楽しく過ごしてほしい。そのためにはコミュニケーションが大切。心の交流がなければ、ちっとも楽しくありません。

 コミュニケーションの第一歩が挨拶です。「おはよう」「こんにちは」「おやすみなさい」「ありがとう」「いただきます」「ごちそうさま」・・。そんな言葉が自然と出てくる子どもたちを見ただけで、今日、私が小学校に行って良かったな、と思いました。

 私の行う授業や講義は、最近はオマケがついています。ギターを持ち込み、弾き語り。私がかつて作った歌「またあした元気になれるから」を歌うのが定番。この歌は、もともとは子どもたちへの「自殺をしちゃだめだよ、何があってもゆっくり休めば大丈夫だからね」という隠れたメッセージがあります。

 今日の相手は小学6年生。卒業間近で、あと1ヶ月もすれば中学生になる子どもたちです。ストレートに「自殺しないでね!」と話していました。子どもから、この歌がどうして生まれたの?と聞かれたので、私が自殺を考えている子どもを救うことができなかった失敗談も素直に話しました。

 これから思春期に入っていく子どもたちに、私の思いがどれくらい通じたかな。気になります。でも、あれだけちゃんと挨拶ができ、コミュニケーション能力がしっかりしている子どもたちなのだから、きっと何かを感じてくれたと思います。それが核になり、心の中で自分というものを大きく育ててくれるようになったら、私の授業もお役にたったことになるのですが、どうでしょう。

投稿者 tsukada : 21:20

2009年03月02日

こども通信最新号

 当院で毎月発行している「こども通信」の3月号を、このHP内にもアップしました。

 いつも同じような内容で恐縮ですが、今回は「花粉症」などにも触れています。どうぞおよみ下さい。

投稿者 tsukada : 23:06

懐かしき紙カルテ

 今日は3月の第1月曜・・お決まりの夜間診療所勤務です。インフルエンザの流行が下火に向かいつつあるためか、利用者はそれほど多くありませんでした。私にとっては負担の少ない勤務・・地域の人たちの健康状態も、それほど悪いものではないともいえるでしょう。

 私は月に1〜2回の勤務ですが、関わってきた年数はずいぶん長くなりました。私が開業した翌年度から休日診療所の勤務は「医師会員の義務」として行われています。1990年に開業しましたので、18年間続けています。

 休日診療所は当初は日曜・祝日だけでしたが、途中から土曜の夕方も行い、今年度からは平日夜も“店”を開いています(名前は「休日・夜間応急診療所」に変更)。

 これだけ長い付き合いをしていると、“他人の診療所”ではありますが、だんだんと違和感がなくなります。自分の職場のように使うこともできるようになっていました。

 でも、最近はまた違和感を多少おぼえるようになってきました。それは・・カルテを手書きするからのようです。

 以前は私も自分の医院でそうしていました。ボールペンをいつも使っているので“ペンだこ”もできていました。能率化のために多くのハンコを使うのですが、手にスタンプがついて、夕方にはだんだんと青くなりました(スタンプ台は藍色がお好み)。

 しかし、昨年秋に電子カルテにしてからは、ハンコはほとんどなくなり、ボールペンを握る時間もぐんと少なくなりました。パソコン上の“仮想カルテ”の中に、キーボードとマウスを使って、主に文字を書き入れていきます。

 医者の悪筆は古来有名なことなのだそうです。忙しいから、というのが古今東西、万国共通の医者のいい訳です。私はそれに加えてもともと習字など、文字を書くような練習を子どものころにしていなかったこともあります。

 中学生の頃には、きちんとした文字を書くのがいやで(正確にはできなかったのですが)、“丸文字”で書くように練習をした覚えもあります。おかげで全く威厳のない文字になってしまいました。(国語学者の兄には、「お前の字で死亡診断書が書かれても、ありがたくない」と言わしめたことがあるくらいです)

 それでもカルテというものは自分がボールペンを握って書くものと、以前は思っていました。電子カルテの導入が、その“常識”をガラッと変えてくれたわけです。ついでにいえば、医者のカルテは汚い字でもめないものという過去の“常識”を180度変えてくれましたが。

 そんな私が、夜間診療にきたときには、以前とおなじく手書きのカルテに向かい合っています。なんだか懐かしいような感じもします。と同時に、やっぱりこの字では他の人には読みづらいよな、と改めて実感したところでもあります。

 医者の書いた指示などがなかなか読めないので、経験豊富な(?)職員が“通訳”をするという伝統が、あちこちにあるようです。あるいは新人教育の一つは、医者の書いた文字の判読なのだとか。まるで古文書? それとも暗号文?

 電子カルテを使うと、誰でも読めるし、情報を共有できる環境になります。実にこの違いは大きなものがあります。それを、夜間診療所で実感しています。

 私の手はインクで汚れることは皆無になりました。頻繁にアルコールでふくのでガサガサではありますが、真っ青にはなりません。ペンだこもなくなりました。

 でも、キーボードのたたき過ぎで、10本の指先がだんだんと固くなってきているようです。もし腱鞘炎になったら、どうやって入力すればいいのだろうと、ふと不安になることもあります。そのときには職員に代行入力してもらうことになるかも。

 さらにこの「院長ブログ」もどんな運命が?? 以前一度音声入力を試してことがありますが、間違いが多かったりして、けっこう難しかったですよ。今ではソフトが良くなって、簡単になったかな・・。

 いざというときのために、順儀をしておいた方がよいのかな。

投稿者 tsukada : 22:15

2009年03月01日

3月です

 年度の最後の月です。何かと忙しいことでしょう。学年末、卒園式、卒業式、入試、新入園・入学の支度・・。

 花粉症も本格化します。関東などでは先月からスギ花粉の飛散が始まっていますが、当地(新潟)も今月中旬には“流行期”に入ることでしょう。十分にご注意を。

 インフルエンザ流行は下火に向かっていますが、まだ終息したわけではありません。先週は“下げ止まり”状態でした。今月いっぱいぐらいは少しずつ発生していそうです。

 そうはいっても、やっぱり春間近。気分は上々・・ですよね、きっと。桜の開花も、東京などではきっと今月中に始まることでしょう。

 当地もすでに雪がなく、桜は例年より早く咲き出すかもしれません。春の醍醐味・・桜が待ち遠しい季節になったということは、春がもうすぐそこまで来ている、ってことですね。

 今日から3月。年度の締めくくり、そして新しい年度への準備を準備を心して取り組んでください。

投稿者 tsukada : 23:44