« 2008年12月 | メイン | 2009年02月 »

2009年01月31日

週刊「感染症情報」

●インフルエンザ
○水ぼうそう
○ウイルス性胃腸炎↓
△溶連菌感染症
△マイコプラズマ
×おたふく
×麻疹
×風疹
--------------

 インフルエンザの流行がいっそう拡大しています。県内には「インフルエンザ警報」も出されました。今後数週間は十分な注意が必要です。

 インフルエンザにかかると急に高熱がでます。さらに体のだるさ、寒気、関節や筋肉の痛み、頭痛、腹痛など、多彩な全身症状を伴います。ぐったりとして、食欲や元気さもなくなることでしょう。

 また伝染力が強いので、園や学校といった子どもたちの集団でたちどころに大きな流行になってしまいます。その後家庭や地域に拡がっていきます。

 高齢者では、熱がさほど出ない場合もあります。しかし、だからといって軽症だというわけでもありません。顔色が悪く、呼吸数が異常に早い場合には肺炎をおこしているかもしれません。すぐに診察を受けて下さい。

 もしかかってしまったと思ったら、必ずマスクをつけましょう。咳やくしゃみをする時に、周囲に大量のウイルスをばらまいてしまいます。他の人たちにうつさないようにすることも、大切な予防です。

 感染性胃腸炎の発生はやや少なめ。急に吐いたり下痢をする感染症です。脱水になりやすいので、少量の水分をこまめに飲ませてください。

 水ぼうそう(水痘)の発生も続いています。ワクチンがありますので、まだかかっていない方はぜひ受けて下さい(任意接種)。

 溶連菌感染症も少しですが、見かけます。喉がとても痛くなり、熱もでる細菌性の咽頭炎です。抗生物質による治療が必要です。

 麻疹、風疹、おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)の発生は当院ではありませんでした。

投稿者 tsukada : 13:47

2009年01月27日

インフルエンザ流行が拡大

 今日もインフルエンザ患者さんが多くて、慌ただしい外来でした。ここ数年で最も大きな規模になるかも・・という予想が、どうもあたったようです。

 今のところはA型一色。そう思っていましたが、B型も少しでています。ある保育園ではB型だけの流行のよう。別の園ではA型とB型の両方がでています。

 ある検査機関の報告では、「A香港型とAソ連型が4割ずつ、B型が2割」なのだそうです。外来ではA型の2つを区別できないので、「A型が8割、B型が2割」となります。これは私の外来での様子と、だいたい一致しています。

 例年の流行ではA型が先に流行し、1月〜2月上旬はほぼA型のみ。それがやや落ち着いてからB型が流行し始め、3月から4月の春先に流行することが多いようです。今年は、もしかしたらA型の流行と一緒に、B型も大きな流行になるかもしれません。

 同時に流行するということは、短期間にとても多くの患者発生があるということ。ピーク時に診療体制が混乱してしまうかもしれません。

 インフルエンザは毎年多くの患者さんがでます。でも流行パターンによって与える影響はずいぶん違ってきます。長い期間にわたって少しずつ、平均的に患者発生があれば、診療もさほど難しくありません。

 しかし、一挙に患者発生が起きてしまうと、受け入れる医療機関の能力を大幅に超えてしまいます。外来は基本的には「来る者拒まず」。来院する患者さんは全て診療します。一定の数を超えたから、あとはお断りする、などということがしません。

 ところが、あまりに多くの患者さんが一度に訪れると、まともな診療ができなくなります。医者、看護師などの人的な問題もあります。薬剤などが調達できなくなるという問題もでるでしょう。あるいは、そもそも施設内に収容できないかもしれません。

 いま問題になっているのは従来からのインフルエンザ。毎年はやっているものです。それですら、これだけの問題になるのですから、もし新型インフルエンザが発生し、世界中で流行し始めたらいったいどうなるのでしょう。想像を絶する事態になるかもしれません。

投稿者 tsukada : 22:42

2009年01月26日

折り紙大好き保育園

 折り紙作りが大好きな保育園があります。私の実家のすぐ近くにあり、縁があって親しくさせていただいています。

 昨日は園児や先生方、近隣の人たちが作った折り紙の作品展がありました。実に多くの、そしてすばらしい折り紙が飾られていました。

2009012605.JPG

 子どもたちは折り紙をつくるのが大好き。目の前でどんどん新しい折り紙を作っていきます。

 「手は突き出た大脳」とも言われています。手や指を盛んに動かすことで脳が活性化されます。いろんなことを「想像」し、「創造」する能力は人間にとってとても大切なもの。それらが豊かに創られていきます。

 一枚の紙に様々な働きかけをし、それがしだいに形になり、最後に意味のある作品に仕上がっていきます。その全ての過程を自らの手だけで作りあげていくこと・・そこに折り紙製作のもつ貴重な意味合いがあるのだと思います。

 子どもたちは自分で作ったものを大切にしますよね。情操教育にもとてもいいようです。

 私を見つけて駆け寄ってくる子どももいました。そして自分の作った折り紙を紹介してくれました。かわいいな(^^;)

 学年によってテーマを作って仕上げているようです。大型の絵本もありました。

2009012604.jpg

2009012603.JPG

 一番気に入ったのがこれ。新聞紙で作ったトトロです。

2009012601.JPG

2009012602.JPG

 こんな素晴らしい作品を、子どもたちと先生方がいっしょに作ることができる保育園って、すてきですね。

投稿者 tsukada : 19:17

2009年01月25日

雪の公園

 今日の新潟は快晴。近くの公園にお散歩です。

2009012501.jpg

 “雪国”なのに雪がない・・と言っていたら、昨日一日で真っ白になりました。出張で高速道路を走りましたが、吹雪・圧雪・凍結と怖い思いをしました。

 そして今日のお天気・・昨日が吹雪だったとは信じられないほどです。

 天候だけではなく、別な“嵐”が吹き荒れています。インフルエンザの流行です。当地でも流行の規模は拡大傾向。先週はインフルエンザと診断した方が150人ほど。まだまだ増えそうです。

 いま蔓延(まんえん)しているのは従来のインフルエンザ・ウイルス。A型が大半で、B型はほんの少し(A香港型かAソ連型は外来の検査では分かりませんが、検査機関からの報告では半々という話です)。

 おそらくここ数週間がA型インフルエンザ流行のピークになるでしょう。その後B型が続くかも知れません。春まで、長くて辛い冬を過ごすことになりそうです。

 心配なのがもう一つ・・新型インフルエンザです。まだ海外(主に東南アジア)での発生も散発的ですし、日本には上陸の気配がありません。でもいつ発生し、日本にもやってくるかもしれません。そうなった時にあわてて対応しようと思っても遅いかも。いまからしっかりと準備をしておかなくてはいけないのでしょう。でも、何を、どうやって??

 いま公開されている『感染列島』では、新型インフルエンザ流行のことがかかれているのだとか。勉強のためにも、ぜひ観てみたいと思っています。

 余談ですが、この『感染列島』は新潟市でロケをしています。最近、市内の中核的な病院である「新潟市民病院」が別な場所に移転新築しましたが、その旧病院建物を使ったのだそうです。

 そしてこの建物は、私が新米医師になりたての最初の2年間を研修医として過ごした場所です。いろんな経験をしましたし、多くの思いが詰まっている場所です。

 そんな意味でも、早く観たいと思っている映画なのです。インフルエンザ流行がひとだんらくし、診療が忙しくなくなったら映画館に足を運んでみましょう。でも、その頃には上映が終わっていたりして・・。

投稿者 tsukada : 21:50

2009年01月24日

今週の感染症情報

●インフルエンザ↑
○ウイルス性胃腸炎↑
○水ぼうそう↑
△溶連菌感染症
△マイコプラズマ
×おたふく
×麻疹
×風疹
--------------
インフルエンザ流行がさらに拡大。
当院では今週だけで151名の発生。
先週が54名なのでほぼ3倍に増大しました。
この勢いでは、ここ数年間で最も大きな流行規模になりそうです。
十分に警戒して下さい。
胃腸炎、水痘なども増加傾向でした。

投稿者 tsukada : 14:41

2009年01月23日

感染症情報

 全国的にインフルエンザが流行期に入っています。上越の流行も、1月中旬からいっそう大きくなりました。すでに小学校などで学級閉鎖もでています。当院でも毎日多くのインフルエンザ患者さんを診療しています。

 インフルエンザは最初は子どもたちの間で流行し、それが家庭や地域に拡がっていきます。高齢者はもともと体力がなく、持病を持っていることが多いために、もしインフルエンザにかかると重症化する心配があります。
 インフルエンザは咳やくしゃみをした時にウイルスが飛び散り、周りの人たちに感染させます。マスクをしたり、口や鼻を覆うなどは「咳エチケット」と呼ばれていて、大切な予防方法です。手洗いやうがいもしっかり行ってください。

 ここ数週間はインフルエンザの流行がさらに大きくなる可能性があります。十分に注意していてください。

 感染性胃腸炎の発生も増えてきました。急に吐いたり下痢をする感染症です。脱水になりやすいので、少量の水分をこまめに飲ませてください。

 水ぼうそう(水痘)の発生も続いています。ワクチンがありますので、まだかかっていない方はぜひ受けて下さい(任意接種)。

 溶連菌感染症も見かけます。喉がとても痛くなり、熱もでる細菌性の咽頭炎です。抗生物質による治療が必要です。

 麻疹、風疹、おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)の発生は当院ではありませんでした。

投稿者 tsukada : 14:43

2009年01月22日

オバマ新大統領

 アメリカ合衆国に新しい大統領が誕生しました。オバマ氏です。まだ“若い”47歳。そして初めてのアフリカ系(黒人)大統領です。

 就任演説を聴くために(見るため?)200万人もの人々がワシントンに集まりました。考えられないくらいの数です。経済的にだけではなく、間違った戦争によって世界の中で威信を失い、自信を喪失したアメリカを、そしてアメリカ人を再びよみがえらせてくれることを期待していることの現れなのでしょう。

 私も遠くからその様子を見ていました。といっても、テレビの中継を通してですが。日本にいても、その熱狂ぶりが伝わってくるのですから、本当にすごいパワーです。

 そして就任演説を“生”で聴こうと待ちかまえていたのですが・・寝入ってしまいました。いっしょに感動を味わいたいと思っていたのですが、私のオバマ氏への思いはこの程度なのでしょう。

 朝になってニュースで断片的に流れる彼のスピーチを耳にし、それまでのイメージと違うことに気づきました。「候補者」としての彼の演説は、人々に明るい未来がくることを語り、それをリードできるのは自分しかいないと訴えるものでした。

 “Yes, we can!(そう、私たちにはできる)”という、もはや世界中で知られている有名なフレーズも、スローガンとして掲げる“Change(変革)”も、そんな中で使われていました。(日本で昨年、「一年を表す漢字」に「変」が選ばれたのも、彼の“Change”があまりに有名になったからだと思っています。)

 就任演説ではそれらの言葉はほとんど出てきませんでした。演説上手といわれるオバマ氏ですが、聴いたかぎりでは全体に地味。彼らしい言い回しや言葉はあまりなかったように思えました。ニュースを作る人たちも、演説のどの部分を切り取ればいいのか、困ったのではないかとも想像します。

 でもそれでいいのでしょう。大統領候補者としては「夢」を語る必要がありましたが、大統領としてはむしろ今の「現実」を人々に直視してもらうことが大切なのだと考えているのでしょう。目の前にある大きな問題を丁寧に解決していくことでしか、将来はない、と。

 むやみやたらに期待をいだかせるようなことを言うことはできない。その一方で、必要以上に落胆することもない。合衆国の人民として自信をもち、立ち上がり、そして前進していこう。そんなメッセージを伝えたかったのだと思います。

 翌日の新聞で就任演説の全文を読みました。やはり華やかなものではなく、これからの政策を具体的に述べています。44代大統領として何をしようとしているのか、その説明をしているかのようです。

 今日のニュースでは、さっそく大統領としての職務を遂行しているようです。オバマ氏の強い指導力を感じます。

 海の彼方では新しい大統領が国民に歓迎され、力強く政治の舵取りを始めましたが、私たちの日本ではどうでしょう。国民の圧倒的な不人気と不支持を集める麻生氏が、反対多数の「定額給付金」という毒まんじゅうのような予算にこだわり続け、日本の進路ををますます危うくしているように、私には見えます。

 大統領と総理大臣。選ばれ方も違いますし、国民性も違います。二人が違って当然なのですが、それにしても違い過ぎています。少なくとも、国民にきちんと向かい合い、その声を聴こうとしているかどうかでは、決定的なものがあります。

 お金持ちの総理大臣ですが、とても貧相に見えてきました。そんな見方をしてしまう私の考え方も貧相なのかもしれませんが。

投稿者 tsukada : 23:59

2009年01月21日

モザイク?

 19日に少しだけ医院の映像が出たとお話ししました。同じテレビ局の違う報道番組でも、同じ映像を流したようです。医院の職員が見ていました。

 ボカシが入っているので、「職員が見ても分からないかも」と言いましたが、この職員はすぐに分かったそうです。よくできた職員です(^^)/

 もっともこの職員は「モザイクが入っていた」と言っていましたが・・モザイクでは、何か悪いことをしたかのよう。磨りガラス状にして、どこの医院か、とか、誰が映っているか、分からなくしているのだと思います。

 ある病院でのインフルエンザ集団発生が取り上げられている中での映像ですから、ハッキリとした映像では、その医療機関と混同されかねない、という配慮なのでしょう。

 テレビというのは大変だな、って思います。音声だけで伝えるわけではないからです。キャスターや解説者がしゃべっている時にも、何か映像が映っていないといけないのですから。それに関係した映像を放送局の中で蓄積してあるのでしょうね。ライブラリーが作ってあって、必要な時にはすぐ引き出せるようになっている。

 私の医院や私の映像も、そのライブラリーに入っているのでしょう。何かあったら(何があるのかな?)映像がすぐに使うのかな。「これが塚田だ、これが塚田こども医院だ・・」と。考えようによっては、怖いかも・・。

投稿者 tsukada : 23:59

2009年01月19日

それは私です

 インフルエンザの流行がいちだんと本格化しています。園や学校での流行が拡がり、学級閉鎖もすでにでているようです。

 今日はある幼稚園の園児が多数、インフルエンザにかかって受診しました。おそらくこの園では半数くらいがかかったのではないかと思います。

 インフルエンザが強い伝染力、そして強い“破壊力”をもっていることを、直接感じています。ふだんは元気いっぱいな子どもたちでも、とても具合悪そうに、ぐったりとします。顔つきを見るでけで、ふつうの風邪とは違うのだ、と分かるほどです。

 こんなインフルエンザですから、お年寄りがかかると時に命にかかわる事態になってしまいます。感染症に対する抵抗力も弱くなっていますし、何かに基礎疾患(持病)をもっていることも多いからです。

 インフルエンザの症状では高熱になるのが多いわけですが、高齢者の場合には熱があまり出ないこともあります。「発熱」は感染症にかかった時の体の反応ですが、インフルエンザ・ウイルスに打ち勝とうとする力も、あまりないようなのです。

 全身状態は急激に悪化することがあります。食欲がなく、水分すらあまりとれません。脱水は進行し、体力が急激に落ちていきます。顔色不良、無気力、無反応・・。そしてそのまま命を落としてしまうことがあるのです。

 若い人たちがインフルエンザにかかった時とは、体の中でおきていることがずいぶんと違います。その結果、経過も結果も、また違ったものになってしまいます。

 インフルエンザが、小さくなっていたお年寄りの「灯火(ともしび)」を消してしまう、最後の一吹きだとよく言われていますが、それはそんな意味合いがあります。

 先日から東京で、ある老人保健施設でインフルエンザの集団感染があったそうです。職員も含めて100名以上の方がインフルエンザにかかり、3名のお年寄りの方が亡くなりました。多くの方はインフルエンザ予防接種を受けていたのだそうですが、それでもインフルエンザは流行しました。

 なにか特別な要因があったのかもしれません。ないのかもしれません。いずれにせよ、従来のインフルエンザでもこれだけのトラブルをおこしてしまうのだということをよく知っておく必要があります。

 もしより強毒な「新型インフルエンザ」が発生し、流行を始めたら、どうなることか、想像をぜっするものがあります。なぜなら、新型インフルエンザは体の中でおきる炎症反応が強いために、成人により強い症状をもたらすおそれがあるからです。もちろん、高齢者は従来のインフルエンザ以上に、悲惨な状況になるでしょう。

 インフルエンザ・ウイルス、恐るべし。侮ることはできません。まずは今直面している従来のインフルエンザ流行が、早く終息してくれることを願っています。

 ところで・・今日のテレビ放送に、私が少し出てきたことに気づいた人は誰もいないでしょうね。古舘伊知郎さんがキャスターをしている「報道ステーション」(テレビ朝日系列)の中です。インフルエンザの施設内流行について解説しているときに、バックにある医療機関でのワクチン接種や診療の様子が流されていました。時間にして1分ほどだったでしょうか。

 映像のすべてがぼやかしてありました。おそらく患者さんのプライバシーに配慮しての対処なのでしょう。でも、そこに写っていた医師は、まぎれもなく私です。いつものミッキーのトレーナーを着ていました。

 看護師などのスタッフも何人か写っていました。誰であるか、私にはだいたいの見当がつきましたよ。

 懐かしい映像でした。今から5年ほど前だったでしょうか、このニュース番組のスタッフが取材にこられました。当時はインフルエンザ治療薬であるタミフルが著しく不足していて、インフルエンザ患者さんの治療にとても困っていました。現場の意見を聞きたいということで、わざわざ東京から新潟まで出張されてきました。

 その時の映像を、どうも時々使っているようです。以前にも、やはりインフルエンザが話題になったとき、タミフルの映像を使っていました。それが当院の薬局で撮影されたものであることは、下のテーブルの色で分かりました。

 プロデューサーの方からは、他の番組などで映像を使わせてほしいと依頼され、OKしてありますので、何の問題もありません。むしろ、どうせ使うならボカシを入れないでほしい、などとも思った次第です。

 ということで、あの映像に映っていた医者は私です。日本中に流されましたが、きっと誰も分からなかったでしょうから、お話ししました。医院の職員が見ていても分からなかったかもしれません。・・いや、どこのだれかなんて、最初から興味がなかったでしょう。騒いでいるのは、結局私だけ(^^;)

投稿者 tsukada : 23:59

2009年01月16日

滑らない話

 寒い朝でした。ベランダに置いていた犬の水がしっかり凍っているしまうぐらい。道路はアイスバーン状態。やっぱり冬です。

 でも日中は太陽が顔を出し、お天気が回復。夜は星も見られるくらいになりました・・ということは、明日は“放射冷却現象”のために冷え込むことになりそうです。

 明日から大学入試のセンター試験が始まります。全国で50万人以上が受験するとか。いよいよ受験シーズンの始まりです。

 今夜はなかなか眠れない学生さんたちも多いことでしょう。どうぞ緊張せず、ベストの力を出し切ってください。

 外は滑りやすいですが、受験では滑らないように気をつけて!! (こんな言い方は完全に滑っていましたね。失礼いたしました)

投稿者 tsukada : 23:59

2009年01月15日

『メトロガイド』

 12月1日の「院長ブログ」に、東京メトロのフリーペーパーに私の名前が登場する、と書きました。朝日新聞のインフルエンザについての記事(その中で私のインタビューに答えた話が載っています)が掲載されるということでした。

 東京メトロで配られているフリーペーパーには何種類かあるようなのですが、取り寄せてはみたもののいずれにもその記事が見あたりません。きっとボツになったのでしょう・・そう思って、13日の「院長ブログ」で訂正とお詫びを申し上げました。

 ところがそうではありませんでした。『メトロガイド』というフリーペーパーに載ったのです(2月号)。それがこの新聞。

2009011502.jpg

2009011503.jpg

 11月17日付け「朝日新聞」の記事をそのまま使っています。もう2か月も前の記事になりますが、よっぽどよく出来ていると思ってもらえたのでしょうね。

 ちょうどインフルエンザが全国的に流行期に入り、これからますます流行の勢いが増してきそう。ちょうどタイムリーな時期になりました。記事の内容も、少しも古くさくなってはいない、ということなのでしょう。

 私が書いた記事ではないのですが、多少なりとも関係したので、こんな形でリユースされるのは嬉しいものがあります。

投稿者 tsukada : 23:00

除雪

 今朝は久しぶりに除雪車が出動していました。

2009011501.jpg

 道路の両脇に雪を寄せてあるのが分かると思います。路面には雪が積もってはいないのですが、夜の冷え込みで凍っていました。簡単にスリップしそうでした。

 除雪は出勤や登校の前にはすませておかないといけないので、朝まだ日が昇る前に行います。5時とか6時ころには除雪車が来て、7時くらいまでには終わらせるようです。

 雪の降る夜は「シンシンと・・」という表現があるように、風が吹いていなければ静まりかえっています。でも、朝方の除雪車で目が覚めることも。

 自宅の隣は某病院の駐車場になっていますが、ここの除雪も早い時間に行うことが多いようです。先日は確か5時くらいからしていました。大型重機のエンジン音は、けっこう大きな音ですね。加えて、この駐車場が砂利が敷いてあるので、雪といっしょに石をすくい上げたりする音も気になります。

 朝早くからお仕事をされているわけですし、雪の日には絶対に必要なことだとは分かっているのですが、もうちょっと眠らせてよ!って気持ちにもなります。

 今シーズンの雪はまだ少ないほう。これから2月にかけてが冬本番。大雪がつづくと、自分でも除雪をしなくてはいけなくなります。早起きして家の前の除雪、通勤も困難・・。そうならないことを願っているのですが、どうなるでしょう。

投稿者 tsukada : 22:38

2009年01月13日

ここは雪国

 この週末は冬型の天気が続き、昨夜からは雪模様。朝目を覚ますと10センチほど積もっていました。

2009011301.jpg

 ここは雪国なのですから、冬に雪が降るのは当然。でも最近は少雪の年が多く、雪なしのお正月も珍しくありません。先週も温かい日を過ごしていたのですから、白一面の雪景色に少々ビックリ。

 寒いし、除雪をしなくてはいけないし、何とも煩わしい雪ではあるのですが、でも雪なしの冬も寂しいもの。やはり降るべき所に、降るべきものが降ってくれないことには、舞台が整いません。(何の舞台?)

 ということで、今朝は少々嬉しい気持ちももちながら、雪道を出勤しました。

2009011302.jpg

 雪の積もった朝はふだんより早く出ます。いつもの2倍ほどの時間がかかるのが普通ですから。皆さん、同じうように思うのでしょうね。ゆっくり走るためもありますが、早く出勤する分だけ、ラッシュになる時間帯も早いようです。

 これから2か月ほどはこんな日が続くでしょう。交通事故をおこさないよう、気をつけなくっちゃ。通学の子どもたちも、十分に気をつけてね。

 「車は急には止まれない」という標語がありますが、雪道はよけいです。止まりたくても止まらなくなるのです。気をつけて走っていてもそうなることがあります。だから、歩行者の人たちも、車の方がよけてくれるだろう、などという“甘い考え”はすててもらって、自分の方から逃げるようにして下さいね。

 もっとも、止まれないのは自動車だけではありません。勢いのついた子どもたちも、思うようには止まれず、道路に飛び出してしまうかもしれません。お互いが気をつけないといけないのですね。

投稿者 tsukada : 22:48

2009年01月12日

成人の日

 祝日の意味合いが分からないことがあります。ときには何の祝日なのか分からずにいることも。今日の「成人の日」もそんな一日です。

 以前は1月15日に決まっていました。2000年からは「1月の第2月曜」となり、今日がその日というわけです。この「院長ブログ」でもときどき取り上げている「ハッピー・マンデー制度」による変更です。

 年によって日にちが変わり、1月8日から14日まで幅があります。元々の「15日」が含まれないのはどうしてなのか疑問だったのですが、阪神淡路大震災の発生日(1月17日)にならないようにしたという話もあるようです。

 私の末娘は昨年成人式を迎えることができました。その時に多少問題になったことがあります(家の中だけのことですが)。早生まれの彼女は、本当はいつ「成人の日」を迎えるのか、ということです。

 まだ未成年の人も参加できるのか、という心配があったのですが、年度ごと、あるいは学年単位に成人式を行う、という市からの案内をみて解決しました。そのときはそれで終わったのですが、きょう改めて調べると、そういった「決まり事」はないようです。

 以前は「1月15日」に成人している人と対象にした、という話もあります。前年の1月16日以降、二十歳になった人たちです。ほんらいの意味合いではこれでいいのでしょうが、厄介なこともおきてきます。1月16日以降の早生まれの人たち(4月1日生まれまで)が同じ学年の人たちより1年遅れて成人式を迎えてしまいます(計算上は2.5ヶ月/年=約2割)。

 ハッピー・マンデー制度のもとでは致命的な問題も生じます。1月9日~14日に生まれた人は、成人式を迎える年が変化します。カレンダーを見ないと分からないことになります。

 そんな不都合があって、しだいに「年度単位」になったのだとか(ハッピー・マンデー制度ができるよりずっと前ですが)。確かにその方がすっきりしていますし、成人式がミニ同窓会になっている今の風潮からも、受け入れられやすいのでしょうね。

 ところで成人式をきょう行っていない市町村もずいぶんあるようです。昨日すませているところも少なくないとか(今日の朝刊に成人式の写真がでています)。雪国では気候の関係から冬をさけて、春や夏に行うところも多くあります(当市は4月の第1土曜に行います)。

 成人式の日程は市町村の自由裁量です。「成人の日」の意味合いは、実際に成人を迎える人たちにとっても薄いものになっているようです。

 そろそろハッピー・マンデー制度をなくし、祝日「成人の日」をもとの「1月15日」に戻してはいかがでしょう。暦の上での小正月にあたる1月15日こそ、祝日にふさわしいと思うのですが。

投稿者 tsukada : 21:00

新成人へ

 今日は「成人の日」です。「おとなになったことを自覚し、みずから生き抜こうとする青年を祝いはげます」(国民の祝日に関する法律)ためだそうです。

 新しく成人になるのは全国で133万人。もう社会の一員として仕事をしている方もおられるでしょう。いまはまだ学生の人も多いかも。もしかして浪人中で、素直に喜べない人もいるかもしれませんね。でももう大人としての自覚を求められる年齢になったということ。みなさんの明るい未来をお祝いしたいと思います。

 でもこれからの社会で「限りなく羽ばたいていく」ことができるか、心配です。いつでも輝くことができる未来を、私たち“先輩”が作ってこなかったのではないか、とも思えてきます。多くの問題を抱えている社会ですが、これからその「主人公」として、自ら変えていくことを心より願っています。

 これまでの自分や今の自分がおかれている環境が悪いと思うのでしたら、自分の手でそれを良いものに変えていって下さい。良かったと思うのでしたら、もっと良いものに変えていって下さい。

 社会を変える力を持っているのが、若者たちだと思います。そんなエネルギーを私たちは(少なくとも私は)応援していきます。

投稿者 tsukada : 20:08

2009年01月11日

ストーブ番

 新しい年の仕事が始まって1週間・・年末年始の休みのあとだったので、いつもより長く感じました。こんな時の週末はゆっくり休むのがいいのでしょうね。

 家の中では一日中薪ストーブを焚いています。まるで火の番人をしているよう。

 でも一番の特等席には犬がいます。

2009011103.jpg

 まったりとしてて、よっぽど気持ちがいいのでしょうね。ときどき水を飲みに行く以外はここにいます。私の代わりにストーブ番をしてくれているかのよう。

 ストーブの周りは温かい・・というより、けっこう熱くなります。こんなに近づいて大丈夫かな? 火傷をしないものかと、ちょっと心配になるくらい。

 今日はお風呂にも入ったので、気分は最高。きっといい夢を見ていることでしょう。

投稿者 tsukada : 23:59

冬の公園

 冬型の天候になった週末ですが、新潟は朝方少し地面が白くなった程度。午前中にはそれも溶けてきました。

 お天気がそれほど悪くなかったので、愛犬と散歩に。公園はほとんど人がおらず、ひっそりとしていました。

 冬の公園・・確かに、子どもたちにとっても、恋人たちにとっても、魅力的な場所ではないのでしょうね。散歩が好きなお年寄りたちも、わざわざ寒いところには出てこないのでしょう。

 でもそんな人気(ひとけ)のない公園も、私たちには関係ありません。むしろ“犬嫌い”の愛犬にとっては、ほかに犬がいないから、落ち着いて散歩ができるようです。(落ち着いていられるのは、本当は私の方)

 鳥たちは、いろんな種類を多く見かけました。

2009011101.jpg

 カモメなのだと思います。橋の欄干に上に連なって休んでいました。海岸から10キロほどのところにあるので、ここまで足を(?)伸ばして来るのですね。

 お堀にはニシキゴイが放流してあります。この橋の上からエサをあげる人をときどき見かけるので、カモメもそれを待っていたのかも。(まさか、コイを狙っているわけではないでしょうね)

2009011102.jpg

 別の堀にはカモがたくさんいました。写真では見えにくいかもしれませんが、数十羽が水面で遊んでいるよう。愛犬が通ったので、慌てて逃げていきました。(ビックリしたのは犬の方が先。カモは驚いて吠えた犬に驚いたのでした)

 雪国の、雪のない休日でした。

投稿者 tsukada : 17:43

2009年01月10日

イメージ・ソング

 当院にはイメージ・ソングがあります。1995年に開院5周年を記念して作ったものです。

 「またあした元気になれるから」というタイトルの歌・・私が作詞をし、プロの作曲家のたかしまあきひこ先生に曲をつけてもらいました。歌は童謡歌手の岡崎裕美さんにお願いしました。

 このHP内では、これまではオルゴール・バージョンが流れるようになっていました。このたび、歌とカラオケの2つのバージョンもアップして、フルで聞いていただけるようになりました。

 私が創った唯一の歌です。そして、このHPでしか聞くことができません。(医院においてあるCDもそろそろ完売しそうです)

 歌詞には私なりの子どもたちへのメッセージも込めてあります。どうぞお聞きになって見て下さい。(「イメージソング」というコーナーへどうぞ)

投稿者 tsukada : 14:45

2009年01月08日

白い車

 先日東京にいました。いつものようにお天気が良く、青空のもとで強い日差しを浴びることができました。

 自家用車で出かけたのですが、都内を走っているのが恥ずかしかったです。車が汚れていたからです。

 新潟県から長野県までは雪が降っていました。チェーン規制や速度規制されるほど。路面は圧雪もあり、運転はけっこう大変。

 そんな中を走っていたので、自動車は汚れています。泥水でドロドロ・・でははく、白いモノがべっとり。路面に撒かれる塩化カルシウムが原因のようです。

 凍結防止剤として、雪の高速道路には大量に散布されます。水が凍る温度を0度以下に下げ、路面の表面を凍結しにくくします。

 安全な運転をするためには必要なものなのですが、そんな道路を走ったあとは、自動車が真っ白になってしまいます。

 昔は塩化ナトリウム(食塩)を撒いていたという話を聞いたことがあります。海外から安価な岩塩を輸入し、それを砕いて撒いたとか。凍結防止剤としては良いかもしれませんが、自動車にとってはたまったものではありません。すぐにサビができてしまいます。

 塩化カルシウムを使うようになったのは、そんな「塩害」から自動車や橋などを守るためなのだとか。でも、塩化カルシウムも問題にはなるので、早めに洗車するように注意が出されています。

 これから雪国に自動車で行く方はご用心下さい。

投稿者 tsukada : 19:59

良いお天気

 ここ2日ほど、とても良いお天気でした。昨日は午後から院外での仕事ででかけていましたが、とても温かくて気持ちよかったです。

 自動車の中の温度計は16.5度を示していました。これは路面温度を測っているのですが、強い日差しのために道路もずいぶんと温かくなっていたんですね。(気温は8度ほどだったようです)

 雪国の冬とは思えないほど。こんなお天気でいいのか、へんに心配してしまいます。雪のない生活は快適ですが、寂しいところもあります。スキー場は大丈夫かな? 少雪だと夏場の水不足も心配。

 天気予報では明日から関東などで雪になるよう。その後は日本海側も天候が荒れてきて、つぎの週末は大雪になるかもしれないとのこと。それはそれでまた困ったことになるかも。

投稿者 tsukada : 19:41

2009年01月05日

抱負

 仕事始めにあたって年頭の挨拶を・・と職場で言われたのですが、あまりビシッと決まるようなことはお話できませんでした。

 例年、それなりに話をするのですが、それが守られたこともないように思いますし、一年の始まりだから特別に感慨深いものがある、とうことでもないですし。

 昨年は電子カルテを導入しました。医療機関にとっては診療方法の重大な変更です。夏に決め(正確には夏休み中に)、年内にはすべて完了。

 それだけ大きなものなのに、年の初めに電子カルテを話題にしたこともなかったはずです。それどころか、夏になるまでは、私すら頭になかったこと。

 年頭挨拶で触れて、その後、院内で練り上げていくのが理想的な運営だったのかもしれませんが、どうもそんなに順序だててスムーズに進めることができません。

 今年もいったい何がおきるやら。私自身が分かっていないのですから、職員はさらに分からないでいるでしょう。見通しがたたないような毎日を過ごさせているのだとしたら、管理者として申し訳ないことです。

 でもそんな「場当たり主義」が、私たちが行っている医療では必要なのだと思ってもいます。患者さんが必要とすること、地域が求めることを実践することが何よりも重要なこと。

 私たち医療機関のために地域があるわけでも、住民の方々がおられるわけでもない。地域があり、生活している人たちがおられるから、医療が必要であり、医療機関がそのお役にたっている。

 そう思うと、変わるべきものは私たち医療機関や医療者なんだと思います。そして、医療行政もしかりです。

 「Change」がアメリカ合衆国の新大統領=オバマ氏のスローガンでした。「変」が昨年を代表する漢字に選ばれました。

 私たちがどれくらい「変化」し、生まれ変わって行かれるか。それが今年も試されていくことでしょう。

 でもどの方向に変化していくべき? それをじっくり考えながら、医療の最前線で仕事を続けていこうと思っています。

投稿者 tsukada : 22:57

仕事始め

 例年より1日遅くなった仕事始め。今日から一年のスタートです。

 年末年始の休み中、なかなか熱や咳がおさまらなかったお子さんが目立ちましたが、インフルエンザはいったん下火になったよう。胃腸炎も見かけましたが、それほど多くはなかったようです。

 学校や園もお休みだったので、子どもたちの間で感染症が流行しにくかったのでしょう。でももうすぐ集団生活が再開。来週以降、インフルエンザなどの流行が再燃する可能性は十分にあります。

 実際、1月の中旬か下旬からインフルエンザ流行の規模が急激に大きくなることが例年のように見受けられます。お子さんだけではなく、皆さんも健康管理に十分お気をつけ下さい。

 今日は夜も仕事でした。上越夜間診療所の出番です。こちらもそれほどの混雑はなく、順調に仕事を終えてところです。

 夜間診療も重なり、仕事好きの私にはピッタリのスタートになりました(^^;)

投稿者 tsukada : 22:40

2009年01月04日

好日

 東京はとても良いお天気。高速道路を日本海側に向かって横断・・しだいに雪を頂いた山々が見えるようになってきました。

2009010301.jpg

 きれいな風景だったので、車内から撮ってみました。(見えているのは浅間山だったように思います)

投稿者 tsukada : 13:25

2009年01月03日

もう一日

 今日は1月3日。いつもの年なら年末年始の休みが終わり、明日から仕事ーー。

 でも今年はもう1日休みがあります。徳をしたような気持ちですね。

 私ももう少し骨休みさせていただきますね。

投稿者 tsukada : 22:28

2009年01月01日

謹賀新年

 新年、あけましておめでとうございます。

 新しい年=2009年(平成21年)が始まりました。さぞ良いお正月をお迎えのこととお慶び申し上げます。

 今年はどんな年になるといいですか? どんな年にしたいですか? 皆さんの心の中で願っていることが形になり、大きな幸せになることを願っています。

20090101.jpg

 近くの海岸で撮った写真です。今日はお天気が悪く、日本海は厳しい表情をみせていました。風が強く、海面は白波がたっています。打ち寄せる波も、浜辺に降り立った私に襲いかからんとしているかのよう。

 でも遠くの空は雲が切れ、太陽が明るく照らし出していました。目の前の荒れた海とは対象的。

 「明けない夜はない」といいます。曇りや雨が降り、ときには土砂降りになっても、またお天気は良くなるもの。“今”が大変な状況だとしても、前をしっかり向いて進んでいけば、また“未来”が開けてくることでしょう。もっとも、それがいつやってくるのかは、残念ながら分からないのですが。

 「冬の次は春が待っているから」ということは分かっていても、今がどの季節なのか・・冬の始まりなのか、はたまたまだ秋なのかも分からず、自分の場所を見失っていることもあります。

 それでも今歩んでいる道の先には、きっと春が待っていることを信じて、進み続けていこうと思います。今日の日本海が、それを教えてくれたような気がします。

 この「院長ブログ」も、できれば日々書き込んでいこうと思っています。今年もどうぞお付き合い下さいませ。

投稿者 tsukada : 23:59