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2008年03月30日

日曜というのに・・

 東京では桜が満開だそうですね。でもあいにくのお天気・・2月中旬くらいの寒さの中、それでもお花見を楽しんでおられる方々の様子がニュースに写っていました。

 新潟は日中は回復したものの、夕方からはまた冷たい雨。明日の天気予報では時間によっては雪になるのだそうです。積もることはないと思いますが、タイヤ交換をしたあとだけにちょっと不安です。

 そんな3月最後の日曜ですが、私たちはゆっくりと休むことはできませんでした。4月には診療報酬が改定されます。医療保険のルールが新しいものに変わるのです。

 2年に一度改定されるのが恒例になっています。診察料や指導料などの大きな項目がそっくり変わることもあります(先日お話しした「5分ルール」もその一つ)。それぞれの項目や検査・薬などの点数もほとんどのものが変わります。

 3月に入ってから改定について公表されますが、その内容は膨大です。医師会から文書が届いていますが、300ページはあろうかというもの。それも通知の内容をそのまま書いただけのもので、分かりづらさは半端ではありません。

 私が読んでも何を書いているのか分からないことがよくあります。まして医療事務員が読んできちんと理解できることは、まずないでしょう。

 お役所言葉で書かれているということもあります。そしてその内容が複雑すぎます。何よりも改定の内容をきちんと分かりやすく伝えようとしているとは、とても見えません。わざと難解に書いているようにも見えます。

 霞が関にいる役人が書いた作文です。簡単には“一般の人たち”に分からないように書くのが、自分たちの「高級官僚」としてのステータスだとでも勘違いしているのでは。そんなうがった見方もしてしまうほどです。

 難しい内容を平易にし、分かりやすく伝えることこそ、能力ある者の才能だと思います。そんな意味では、今回の資料も“落第”でしょう。

 そうは言っても明後日からは新ルールで保険診療をしなくてはいけません。医療事務も内容の一新にともない、混乱することなくチェンジできるように準備が必要です。

 そのための勉強会(新潟県保険医会主催の「新点数検討会」)に、私と医療事務員5人が参加してきました。日曜の半日を使ってまで、ご苦労さまでした。これで何とか改定の準備は間に合いそうです。

 それにしても2年周期の改定は、本当に必要なのでしょうか。改定のたびにそうとう多くの人件費や経費を使います。医事コンピューターのプログラム変更にもずいぶんと費用がかかります(1回に数十万円・・しかも全額が医療機関の負担)。

 もっとしっかりとしたルールを作って、長いスパンで診療に取り組むことができれば、医療費の軽減になります。医療機関や私たち医療スタッフの労力も軽くなり、本来の診療業務に集中することもできるでしょう。

 特異な役所ルールに付き合わされるのは、もうゴメンだといいたいところです。

投稿者 tsukada : 2008年03月30日 23:14