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2008年03月27日

消えた年金記録

 私のところに社会保険庁からの青い封筒が届きました。

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 私の年金記録に漏れがある可能性があるとのこと。さっそく中を開けてみてビックリ。平成4年からの記録しか記載がありません。それ以前の記録が消えているのです。

 本来であれば全部で4つの記録があるはず。勤務医をしていたころは地方公務員でしたし、開業してから数年は国民年金に入っていました。そのたびに正規の手続きをしていますし、もちろん保険料の滞納もありません。なぜこうなってしまったのか、はなはだ不可解です。

 医院の仕事をして下さっている社会保険労務士の方に相談したところ、私の年金記録はおそらく完全に復活できるでしょうとのこと。きちんと訂正してもらうよう早急にお願いするつもりです。

 それにしても、昨年から騒がれている「消えた5,000万件の年金記録」に、まさか自分のものが該当していたとは。唖然としています。

 そして、こんないい加減な仕事をしている社会保険庁にあらためて憤りを感じています。医院開業当時は職員数も少なかったため、社会保険の手続きなどの仕事を私がしていましたが、社会保険事務所の職員の方の態度には何度も腹立たしい思いをしました。

 記入の間違いや保険料の算定方法などについての間違いがあったときなど、ずいぶんと高圧的な態度でした。年に1回は直接会って書類を提出していましたが、あまり良い印象を持っていません。

 私たちには厳しい態度で臨んでいる人たちが、自分たちの仕事はずいぶんいい加減なのですね。あらためて良く分かりました。

 私の記録についていえば、変更の際の手続きを私が怠っていたわけではありません。正しい手続きをしていたにもかかわらず、それを年金記録に反映していなかったというものです。今回の「ねんきん特別便」の通知にしても、当時の書類に基づいて先に名寄せをすべきであるにもかかわらず、それをしていません。

 不思議に思うことがあります。「受給者を特定できない膨大な量の年金記録」が問題になったのは昨年からです。それも主に民主党の追求でやっと公になりました。しかし昨年おきたことではありません。数十年も前からずっと続いていた問題です。年金の事務を担当している人たちはその実態を知っていたわけです。それにもかかわらず、どうしてそれを放置していたのか・・それが不思議なのです。

 現場の職員を責めるのは酷かもしれませんが、でもその実態を知らなかったということはないはずです。全貌が分からなくても、正しく年金記録が整備されていないという問題を知っていながら、それを正すようにしてこなかった。その積み重ねが、これだけの大問題につながっています。

 プロとして年金事務を取り扱っているのであれば、当然その責任をまっとうしてほしい。まじめに年金を納め、正規の手続きをきちんとおこない、事業主としての義務もきちんと果たしてきた者として、この点は強調しておきたいと思います。

投稿者 tsukada : 2008年03月27日 23:59